こんにちは。debuyaです。
今回のトレーニングは、タイトルでも書きましたが、子ども達のやる気が過去にないくらいにやる気がありませんでした。
最大の原因は、参加人数が7人と少なかったのが原因だと思います。
受験、怪我人、インフル、トレセン、ノロウイルスなど理由は様々ですが、キャプテンがいない、チームのエースがいない、盛り上げ役がいないなど、子ども達レベルで精神的に引っ張っていくような存在がみんなお休みだったのが大きな要因だったように感じます。
そのため、結論から言うとあまり良いトレーニングにはならなかったように感じました。
トレーニング前の集合した段階で不思議なくらい、みんながボーッとしていたのが印象的でした。
小学年代も残り少ないし、大きな試合もありませんのでモチベーションを上げろという方が無理なのかもしれませんが・・・。
それでも中学に行ってもサッカーを続ける子、続けない子、どちらにしても今現在は子ども達を預かってサッカーを教える立場なのでやれる範囲では、やっていくつもりです。
以前、記事としても書かせてもらいましたが、子ども達のやる気を引出そうとしても限界があります。
だから仕組み化が必要だと以前書きました。
しかし、そもそも論で子ども達自身がサッカーを巧くなりたいというのであれば、本人のやる気は非常に重要になります。
同じトレーニングを同じ時間やったとしてもやる気があってやるのと、やる気が無くてやるのでは、成果は格段に違ってきます。
トレーニングの途中でも子ども達には伝えましたが、
「ボーッとしたり、やる気が出ないという日を作るなとは言わない。僕もやる気が出ない時はあるから。」
「だけど自分たちが好きなサッカーだからこそ、トレーニングをするこの時間は、しっかりとやって欲しい。」
「自分たちが嫌いな食べ物を食べれるようになれるように頑張れとは言ってないし、嫌いな勉強を頑張れとも言ってない。」
「好きなことだからこそ、やる気がない時でも自分の中で最大限頑張って欲しいよね。」
と子ども達には言いました。
私自身は、他人にあまり多くを言いたくないタイプなのですが、子ども達がサッカーを巧くなるために、サッカー以外のことでもやる気がない時でも頑張れるようにという思いで、今回は言いました。
次のトレーニングも参加できる人数は少ないと思いますが、子ども達のモチベーションがどう立ち直ってくれるのか期待です。
では、やる気がない中でもやったトレーニングを紹介します。
センターリングからのシュート
・トレーニング内容
センターリングを上げる選手はボールを前に転がしてセンターリングを上げる
合わせる選手は走り込まずにその場に立ってターゲットになる
来たボールを体のどこかに当ててしっかりとゴールを決める
・子ども達に伝えたポイント
センターリングを上げる選手はボールと同じ軌道で走り込むと体をひねってセンターリングを上げないといけなくなるから難しくなる
ボールの軌道と人が走る軌道は違う軌道
ボールの奥を蹴るイメージで合わせる人のところにピンポイントで合わせれるようにする
・トレーニング成果
想像以上に子ども達は難しいという評価だった
合わせることのイメージが多少はついた
・今後の課題
センターリングの質をもっともっと上げないといけない
合わせる選手が走り込んでもピンポイントで合うようにしないといけない
・寸評
最初にジョグをしてもらって、ジョグが終わった段階でも寝起きみたいな顔をした選手ばかりだったのでウォーミングアップと遊びを兼ねてセンターリングの練習をしました。
近年のサッカーにおいてセンターリングを上げるという機会は、以前に比べれば激減しているので、これまではセンターリングの練習は一度もしていませんでした。
試合中で上がるセンターリングは、全て選手達の試合中のイメージや瞬間的な判断でやっていたことなのでセンターリングを上げることが良いことなのか悪いことなのかも特に追求はしていませんでした。
練習をしていないこともあってか、試合中でのセンターリングからの得点は全くないとは言いませんが、少なかったので実際に練習をしてみても予想通りの結果でした。
まず、確実に良いボールの質のセンターリングが上がってきません。
センターリングでのシュートは、センターリングを上げる選手のボールの質で8割から9割決まると勝手に判断しているので、合わせる選手よりもセンターリングを上げる選手のボールの質にこだわってもらいました。
センターリングの質が高ければ合わせる選手はボールに触るだけでゴールを決めれる、という形が私の中での理想なので合わせる選手のスキルよりもセンターリングを上げる選手の練習だと伝えました。
ボールを転がして、ボールがまっすぐ転がっていくのに対して、選手はライン際を半円を描くように走り込んでセンターリングを上げて欲しい。
ボールは転がっているからボールの奥を蹴って合わせる選手に前向きで合わせてもらえるように回転が掛かりながら上がるセンターリングが理想だと伝えました。
ボールが転がっていて、自分も走り込んでくるから蹴る時に力はそんなにいらない。
しっかり踏み込んでボールをしっかりミートできれば良いボールが上がるハズと伝えて自分もデモをして練習してもらいました。
子ども達は、やる気はなかったですが、難しいと言いながらも練習内容はシュート練習なので、それなりに意欲的にやっていました。
1対1
・トレーニング内容
ゴールを設置してゴールまでの距離が短めのオフェンスとディフェンスの1対1
・子ども達に伝えたポイント
ゴールを観ること
ディフェンスのポジション、体の向きをしっかりと観て判断すること
・トレーニング成果
ドリブルしながらのディフェンスの状態の判断が前回よりも改善され、突破できる機会がかなり増えてきた
・今後の課題
繰り返しトレーニングしていくと、無意識にディフェンダーに向かってドリブルをしだすので、どんな状況であってもゴールを観にいくことができるようにする
・寸評
次に1対1をしてもらいました。
ここ最近、常にやってもらっているトレーニングです。
ポイントは前回同様「ゴールを観に行く」ことです。
詳しくは少年サッカートレーニング!ボールの関わり方を基本から徹底練習!!で記載してあるので内容は省略します。
参考にしたい方は、参考にしてみてください。
成果は、確実に表れてきていて突破できる機会が明らかに増えてきていることはプラスポイントです。
しかし、時間が経つにつれて昔に戻ってディフェンスに向かっていくプレーが増えてしまったので、子ども達のゴールを観に行くという意識がしっかりと根付くまで根気強くトレーニングする必要性を感じました。
4対3のハーフコートのゲーム
・トレーニング内容
ペナルティーエリア周辺を想定してのオフェンス側が4人、ディフェンス側が3人+GKという想定でのゲーム
・子ども達に伝えたポイント
前回までに行ってきた1対1や2対1、2対2などで必要なポイントを思い出しながらやってほしい
オフェンス側は、全体的に数的有利なんだけど、どこの局面を数的有利にするのかを意識しながらやってほしい
・トレーニング成果
以前に比べれば、どこから「崩すのか!?」というイメージが子ども達自身にもついてきたように感じられた
・今後の課題
オフェンスの際の優先順位をもっと頭の中で整理しないといけない
オフェンスは、どんなプレーをして崩すのか!?をもっと明確にしないといけない
・寸評
次に4対3のハーフコートのゲームをしてもらいました。
オフェンス側に特化したトレーニングのイメージです。
ポイントにしたい部分としては、
・1対1でのゴールを観るをボールを持っている選手は行う
・1対1ではなく4対3だからボールを持っている選手を「孤立」させない「ポジショニング」の意識
・ワンツー、ダイアゴナルラン、クロスオーバーなど、何を狙って突破するのかをはっきりさせる
・どこの局面で数的有利を作り出すのかをはっきりする
・全てを状況判断するためにボールよりも人のポジショニングや体の向きを見ないといけない
になります。
最近行っているトレーニングが積み上がっていれば、難しくないトレーニングというイメージでやってもらいました。
もちろん、子ども達のやる気のなさは考慮に入れているので、どれだけ以前に言ったことができるのかは期待せずに見ていました。
結論から言うと予想通り、あまり良い内容にはなりませんでした。
まず、ボールを持った選手を孤立させてしまう場面がかなり多くありました。
理由は、ボールしか見ていないからです。
サイドに展開した時にボーッとしていてサポート自体しようとしない選手、サポートには行ってるんだけどボールを持った選手の背中側にいるからサポートになってない選手など、状況判断が明らかに遅かったです。
細かい指示は省略させてもらいますが、選手達に伝えた内容は、これまでの2対2や3対3と何も変わっていません。
私からの指示が前回と同じと言ってる段階で選手達の改善がされていない事実です。
上部的には、「どこで数的有利を作ろうか!?」と子ども達なりに意識していたようですが、これまで言ってきたことが積み上がっていないので、はっきり言えば選手達オリジナルでどうやって突破しようとその場しのぎでやっているのと変わりません。
選手同士のイメージの共有がなければ良い連携は作れませんし、ジュニア年代で「良い連携ってどんなのですか!?」を伝えて教えるのがコーチである私の役割だと考えています。
子ども達の更なるレベルアップを期待すると同時に私自身の子ども達に対する伝え方もさらにレベルアップしないといけないと思いました。
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最後にゲームをしてこの日は終了しました。
次のトレーニングでは、今日よりも選手達が参加して、お互いが切磋琢磨する環境になってくれればより良いなと思いながら疲弊して帰った本日のトレーニングでした。