少年サッカートレーニング!巧くなる近道は人間形成を育む事!!

こんにちは。debuyaです。
今回は、7/19に行ったトレーニングを紹介したいと思います。

コロナによる自粛期間が開けて活動再開しだしてから1ヶ月半が経ちました。
本日のトレーニングが活動再開から10回目のトレーニングになりました。

子ども達も徐々に私に慣れてきて、このコーチは怒鳴る事はない、怒る事自体少ない指導者だと理解してきていると思います。
良い意味で慣れてくれる分には、大いに歓迎ですが、悪い意味で慣れてもらうと良い事は全くありません。

私が話をしていても隣の子と戯れあいだしたり、話が上の空で全然聞いていなかったり、集合もダラダラと集合してみたり、俗に言う「だらけてしまう」慣れでは、トレーニングをしても全く意味を持ちません。

私が長年、指導者として子ども達を指導してきた中で、個人的に揺るがない確固たる事があります。
それは、人として成長できてる子どもは、サッカーが巧くなるという事です。
裏を返せば、人として成長していない子どもは、サッカーが巧くならないとも言えます。

今回のトレーニングでは、悪い意味での慣れが目立ち、トレーニング内容を理解せずにトレーニングをしている子が多くいました。
暑さもあり、集合もダラダラと集まったり、返事もロクに返さないという部分ばかりあったので、トレーニング中に、ちょっとだけカミナリを落としました。

カミナリを落としたと言っても私が思う確固たる事を子ども達にそのまま伝えただけです。

私 「君達の中でサッカーが巧くなりたいという子は手を上げて!?」

見事に全員が手を上げました。

私 「じゃあ、君達に伝えておくね!」
私 「僕は一応、長い間サッカーのコーチとしていろんな子ども達を見させてもらってるけど、サッカーが巧くなる子には、共通点がある」

私 「サッカーが巧くなる子達って当たり前の事を当たり前にできる子なんだよね!」
私 「例えば集合と言われたらすぐに集合するとか、あいさつをしっかりとするとか、人の話をちゃんと聞くとか、そういう当たり前にしなきゃいけない事ができる子達はサッカーが巧くなるんだ!」

私 「逆に、それが出来ない子って本当に巧くならないんだ!」
私 「これは僕が言ってるんじゃなくて、これまでの事実を君達に話してるだけなんだ!」

私 「例えば小学校で先生に静かに授業の話を聞きましょうとか授業中に席を立ちませんとか言われてるよね!?」

子ども達 首を縦にコクリ

私 「だったら、学校では当たり前の事をするのに、サッカーになったらやらないというのはおかしくないかな!?」
私 「サッカーだって僕の話をちゃんと聞かないと理解できるわけがないし、ダラダラと集合する子達は、ちゃんとすぐに集合する子達を待たせてるんだよね!?それで本当に良いのかな!?」

私 「君達が本当にサッカーが巧くなりたいと思ってるんだったらフェイントがどうとかリフティングがどうとか言う前に人として成長しないといけない!」
私 「君達は、まだお子ちゃまで成長してない!」
私 「僕は難しい事は言ってないハズ!保育園や幼稚園生じゃなく小学生だったら十分に理解できるハズだよ!」

こんなカミナリの落とし方をしました。

結論から言うと、その後の子ども達の態度は明らかに変わりました。
返事も大きな返事が返ってきたり、集合も素早くなり、話も黙って聞けるようになりました。

子ども達に真剣に話をして、納得してもらえれば、子ども達はバカではないのでちゃんと改善してくれるという良い見本だと思います。
もちろん次回のトレーニングでも改善されているかどうかは、また別の話ですが・・・笑

しかし、指導者が子ども達を理解して、真剣に向き合って、何度でも同じ話を繰り返していけば、子ども達は時間が掛かったとしても理解はしてくれます。
そのためには、当然ですが指導者である私が良い見本にならないといけないと考えています。

子ども達に慕われるような振る舞いを指導者が見せれるように自分自身が人間形成をしっかりと作っていかないといけないと思った今日この頃です。
では、前置きが長くなってしまいましたが、トレーニングを紹介していきます。

3対3 ゲーム

少年サッカー トレーニング

・トレーニング内容
3人対3人でシンプルにゲーム
何ができて何ができないのか!?を子ども達に理解させるため

・子ども達に伝えたポイント
サッカーの目的は何か!?

・トレーニング成果
楽しくゲームをしていた

・今後の課題
もっと考えてプレーできるようにしないといけない

・寸評
本日は、最初にゲームを行いました。
子ども達自身に何が通用して、何が通用しなかったのか!?何が問題なのか!?を理解して欲しいと思い少人数でのゲームを最初にしました。

結果から言うと子ども達は、あまり考えてゲームをしてなかったみたいです。
低学年にそんな事無理だろうと思われる方もいるかもしれませんが、頭で考えてプレーをする事はサッカーに限らず、全てのスポーツにおいて重要な事です。

サッカーが楽しいからやりたいという主張は、すごく素晴らしい事ですが、楽しくできるから頭で考えないでは、いつまで経っても巧くなるハズがありません。
個人的な感覚では、年々子ども達の「考える」という力が不足しているように感じます。

正確な理由は分かりませんが、生活環境や社会環境が影響しているのかもしれません。
ひょっとしたら教育面での大人の力不足も原因なのかもしれません。

適当な事は、言えないのでこの辺にしておきますが、個人的に感じるのは、現代の子ども達は苦難や苦痛から逃げようとする傾向があるのは間違いないかと思います。
頭を使ってサッカーをプレーする事も場合によっては、苦痛のひとつと言えます。

頭を使って考えなければ、人間として成長はありません。
今、担当している子ども達には、サッカーというツールを使って、もっと考える事の重要性を時間を掛けて伝えていきたいと感じました。

1対2

少年サッカー トレーニング

・トレーニング内容
オフェンス1人、ディフェンス2人で私からオフェンス側にパスを出してスタート
オフェンスは点を取る
ディフェンスはボールを奪ったら私にパスをする

・子ども達に伝えたポイント
1人でボールを取りに行くのと2人でボールを取りに行くのは、どちらがボールを取れる確率が高いか!?

・トレーニング成果
トレーニング内容というよりもトレーニングに対する取り組む意識は改善された

・今後の課題
サッカーの原理原則をもう少し理解させたい

・寸評
冒頭のゲームの中で相手のボールを取りに行く選手が限られていた事が気になったので、ディフェンス内容どうこうの前にボールを取りに行くという意識を付けてもらうために1対2をしました。
トレーニング内容的に成果があったかと言われれば、今回は正直不満な内容になりました。

何が問題だったかと言うと、まずトレーニングの内容を理解していない、私の説明を聞いていないという子ばかりだったのでまともなトレーニングにならなかったというのが本音です。
ディフェンスでボールを奪ったら突然、自陣のゴールにシュートしだしたり、全員がオフェンスするようにローテーションを組んでいたハズなのにずっと同じ子がオフェンスしていたりとトレーニング内容以前の問題になってしまいました。

この点は、私自身の実力不足だと痛感して反省点です。
ここで、前述したカミナリを落とす時間に費やしました。

勉強ができるようになりたいのであれば、授業中に友達と喋るのではなく、正しく座って真剣に先生の話を聞いて理解するのと同じ事です。
サッカーが巧くなりたいのであれば私に限らず、指導者の説明を理解するために、ちゃんと話を聞かなければいけないという事です。

上手く子ども達を誘導させれなかった私の責任ですが、同時に子ども達には良い薬になったのではないかと期待もしています。
カミナリを落とした後は、真剣にトレーニングしていたので良かったと思います。

最後に全員参加のゲームをして終了しました。
テクニック、スキルはさておき、気持ちのこもった素晴らしいゲームをしてくれたと思っています。

【城彰二】あの城彰二がついに、プロの企業秘密を初公開!トッププロとして、少年サッカー指導者として、様々な経験の中から培った城彰二ならではの発想と実戦ノウハウをここに公開します。
*上記リンクは外部リンクです。

全体を通してのまとめ

少年サッカー トレーニング

指導者のサッカーの理解力、教える指導力は、当然重要ですが、それと同時に子ども達が純粋に指導者の話を聞き、理解するという事がもの凄く重要だと私は考えています。
プロチームであれば、選手も契約や生活が掛かっているので、そんな事を指導者から改めて言う必要はありません。

しかし、育成年代はサッカー指導と同時に「教育」の面もあると考えるので、選手達の人間形成をどうやって育んでいくかは重要です。
人間的に未熟な小学生だからこそ指導者がしっかりと導いてあげないといけないと考えます。

次回は、このチームで初めてのトレーニングマッチが予定されています。
課題は多く出てくると思いますが、子ども達にはサッカーの試合を純粋に楽しんで欲しいなと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク