少年サッカートレーニング!ボールの関わり方を基本から徹底練習!!

こんにちは。debuyaです。
今回は前回のトレーニングでの失敗も踏まえて、ボールの関わり方を一から徹底的にトレーニングしてみました。
結論から言うと前回上手くいかなかった成果が、今回は見違えるような成果がでました。

時間的な問題はありますが、やはり子ども達にしっかりと伝えて辛抱強くトレーニングしていけば全員大なり小なりはありますが、しっかりとスキルを習得していき成長していくんだなと実感しました。

おそらく今回やったトレーニングの何かが抜けたら同じ成果は出なかったでしょうし、違う伝え方をしたとしても同じ成果にはならなかったと思います。

私自身も継続的に同じような成果が出せるようにレベルアップしていかないといけないと改めて感じました。
では、今回やったトレーニング内容を順番に紹介していきます。

2人1組の対面パス

サッカー 2人1組の対面パス

・トレーニング内容
2人が対面になりパス交換する
最初はハンドパスで
次に足でパス

・子ども達に伝えたポイント
ハンドパスで正確にパスできる距離が足で正確にパスできる距離
正確にパスできるお互いの距離を理解する
床を滑るようなパスの精度
足下にしっかりと止めるコントロール

・トレーニング成果
パスミス、コントロールミスが激減していた
楽しくトレーニングしていた

・今後の課題
もっとパススピード、パスの精度、コントロールの精度は上げられる

・寸評
まず、この日は寒かったので体が温まる前にフィジカルコンタクトがあるトレーニングはしたくないなと考えていました。
前回のトレーニングで改善されなかった2対1のトレーニングをすることは決めていたので2対1のオフェンスでも重要になるパス、コントロールの精度を上げる意味も込めて2人1組の対面でのパスをしてもらいました。

前回の失敗点のひとつとして子ども達に理論的に伝えるために、細かいポイントの省略をしてしまうとできるものもできなくなってしまうと感じたので、まずは小学生の低学年でも伝えているようなことをしっかりと理解してもらいました。

まず最初に両手でボールを持って、下手投げで相手にハンドパスしてもらいました。
お互いがミスしないギリギリの距離を知ってもらいました。

なぜ下手投げが必要かと言うと下手投げで正確にできる距離=足で正確にパスを出せる距離に、ほぼなるからです。
だから下手投げで正確に投げれる距離がパスで正確に出せる距離であること。
試合中で正しいポジショニングの距離ってどんな距離!?ってなったらこの距離だよ!という説明を子ども達にしました。

パスミス、コントロールミスは少なく一定の成果はあったと思いますが、まだまだパス、コントロールともに精度は高めれるとも感じました。

全員参加でボール3個で動きながらのパス交換

サッカー 動きながらのパス

・トレーニング内容
全員参加でコート全体を使ってジョギングしながらパス交換をする

・子ども達に伝えたポイント
さっきやった対面パスの距離を動きながらでも作れるようにする
ボールを受けた後に慌ててパスをしないこと
ボールの出し手と受け手がアイコンタクトやコミュニケーションを取れた状態でしっかりとパスをすること
ボールが3個あるから1個のボールだけを見ないで3個全てのボールを見るようにすること

・トレーニング成果
正しいパスの距離を理解できるようになっていた
パスミス、コントロールミスが激減していた
受け手の動き方に工夫があった
声が自然と出ていた

・今後の課題
正しいパスの距離を動きながら作れる確率はもっと高められる
ボールを持った時の時間をもっと短縮することができる
もっと実践をイメージした受け手のボールの受け方は追求できるはず

・寸評
このトレーニングもウォーミングアップを兼ねて行いました。
先ほど行った2人1組の対面でのパス交換で理解した距離を動きながらでも作れるように意識してやってもらいました。

自分で言うのも変ですが、先ほどの2人1組の対面でのパス交換を事前にしているのでボールを受ける時の正しい距離ってどんな距離ですか!?という部分が子ども達の頭の中で整理されていたと思います。

もちろん、ポイントポイントで近くで受けてしまったり、遠いポジションで受けてしまったりはありましたが、指摘してあげれば子ども達はすんなりと受け入れてくれていました。

また、正しい距離を理解してくれた副産物として斜めの動きや逆の動きの後にボールを受けるという子ども達なりのアレンジも見受けられました。

おそらくパスを出す点とボールを最終的に受ける点が子ども達の中でイメージできて動きがどれだけボールを持っている人の近くや遠くであっても最終的な点が、この距離と理解していればボールを持っていない時はどこに動いても良いんだ!という理解になったんだと思います。

これまでは、直線的にジョギングして近い位置でボールを受けたり、遠いところで動かずに待ってボールを受けたりしていました。
しかし、今回は遠い距離にいた選手がボールを持っている選手に対して逆の動きを入れながら近づいて正しい距離でボールを受けるという場面がいつも以上にありました。

この点は、自分でも想像していなかった嬉しい副産物です。
ただし、慌てなくていいとは言ったものの、まだまだボールを持ってから次にパスを出したい選手を探し出すまでの時間が掛かりすぎていました。

かと言って、ここで慌てるとパスミスが増えてしまいます。
ボールを持つ時間が長くなるということは、「ボールを受ける前に周りの選手がどこにいるのか周りを観れていない」、「誰がボールを持っていて自分がどこにサポートしてあげないといけないのか!?の状況判断が遅い」などが理由として挙げられます。

試合の中でもボールを持つ時間が短縮できるのであれば、より良いプレーができるようになります。
この点に関しては、今後も課題として残りました。

1対1

サッカー 1対1

・トレーニング内容
ゴールを設置してゴールまでの距離が短めのオフェンスとディフェンスの1対1

・子ども達に伝えたポイント
ゴールを観ること
ディフェンスのポジション、体の向きをしっかりと観て判断すること
後でする2対1、2対2のための1対1

・トレーニング成果
ディフェンスが得意なチームであって突破できるケースが以前よりも増加した
ドリブルしながらのディフェンスの状態の判断が多少は改善された

・今後の課題
足が遅くてもドリブル突破できるという実績をもっと作らせてあげること

・寸評
2対1ならびに2対1をする前にサッカーは、局面を切り取れば多くの部分で1対1になります。
だから1対1でもゴールに迫れるようにまずは基本の1対1をしました。

以前から子ども達の1対1を見ていて課題として思っていたことは、

・ドリブルの仕掛けが直線的になって無意識にディフェンスに向かってしまう
・足が遅い子は、やる前から抜けないと思いがち
・ディフェンスの状態をしっかりと観れていない

などの課題があったので一から徹底的に指導しました。

まずは何も言わずにトレーニングしてもらったら案の定、突破できる子は足の速い子だけでした。
なので、まずはトレーニングを止めて子ども達に質問しました。

私 「1対1のオフェンスで何か意識していることあるかな!?突破できた子達はどうかな!?」

A君 「相手の逆を取ることを意識した」

B君 「相手を抜く時にスピードを意識した」

私 「じゃあ僕が例えばC君みたいに足が速くない。抜けないかな!?何か抜くためのポイントはないかな!?」

子ども達 「・・・・・???」

私 「解決策がなかったらC君はドリブルで突破できなくなっちゃうね!?笑」

私 「サッカーで一番重要なのは何!?相手を抜くこと??」

子ども達 「違う!点を取ること!!」

私 「そうだよね!?じゃあ、この1対1ではどうしなきゃいけない!?」

子ども達 「・・・・・???」

私 「じゃあ覚えて!相手を抜くことが重要じゃなくてゴールを観に行こう!!」
  「ディフェンスがゴールを塞ぐために正面に立っていればゴールは見えないよね!?」
  「じゃあ横に動かせばゴールが見えるよね!?ゴールが見えれば相手を抜かなくたってシュートは打てるようになるよね!?」
  「だって相手を抜くことが重要なんじゃなくて点を取ること、シュートを打つことが重要なんだから!」
  「横に動かしてゴールを観に行くからディフェンスはゴールをまた塞ぎに行くよね!?そうしたら逆が空くんだよね!?」
  「横に動かした時にディフェンスが横から距離を詰めてくるのであれば空いてるのは!?縦が空くわけだよね!?」
  「だからゴールを観に行こう!もちろんゴールが見えた時にシュートの選択肢が出てくるし、シュートフェイントという工夫も出てくるよね!?」
  「だから、そのためにゴールを観に行くのと同じくらい重要なのがディフェンスのポジショニングと体の向きを観るってことが重要になるよ!」

こんな感じで話をして再度1対1をやってもらいました。
効果は一目瞭然でした。

今まで無意識に直線的にディフェンスに向かっていたドリブルが横の動きが増えてディフェンスの逆を取れる場面が多くなりました。
まだまだ成功確率は上げれると思いますが、今回の短時間でのトレーニングとしては十分な成果でした。

2対1

サッカー 2対1

・トレーニング内容
ゴールを設置してオフェンスとディフェンスの2対1

・子ども達に伝えたポイント
オフェンスは2人でゴールを観に行くこと
最初にやった対面パスの距離を理解しながらやること
ディフェンスのポジション、体の向きをしっかりと観て判断すること
ワンツー、ダイアゴナルラン、クロスオーバーのどれかを狙いにいくこと
味方を活かしたドリブル突破も常に選択肢のひとつとして残すこと

・トレーニング成果
かなり高い確率で突破できた
味方との正しい距離での関係を保つことができた

・今後の課題
もっとディフェンスの状況を素早く判断することは可能

・寸評
前回のトレーニングと同じ2対1です。
前回のトレーニングでは、深く考えすぎたのか面白いくらいに突破できなかった2対1が、今回は面白いくらいに逆に突破ばかりしていました。

2対1のオフェンス側の数的有利なので突破できて当たり前に近いトレーニングですが、オフェンスが側の2人の関係性の距離、ゴールを観に行くことなどが改善されたこともあり、なんの苦労もなくオフェンス側は突破していました。

同じ2対1でもやり方、伝え方次第でここまで結果に差が出るとは思いませんでした。
自分でも再発見でした。

2対2

サッカー 2対2

・トレーニング内容
ゴールを設置してオフェンスとディフェンスの2対2

・子ども達に伝えたポイント
オフェンスは2人でゴールを観に行くこと
最初にやった対面パスの距離を理解しながらやること
ディフェンスのポジション、体の向きをしっかりと観て判断すること
ワンツー、ダイアゴナルラン、クロスオーバーのどれかを狙いにいくこと
味方を活かしたドリブル突破も常に選択肢のひとつとして残すこと
2対1でやったことと同じ状況を生み出すこと

・トレーニング成果
想像していた以上に突破する場面が出ていた

・今後の課題
ディフェンスが2人ともチャレンジ(プレッシャー)を掛けてきた時の状況判断が乏しい
ひとつひとつの局面をもっと頭の中で整理させる必要がある

・寸評
2対1の成果が大いに出たので早々に切り上げて本題の2対2です。
ディフェンスが基本通りにチャレンジ&カバーのポジショニングを取っている時は、必然的に2対1の局面ができているよね!?と子ども達に伝えました。

このままであればワンツーが1番の狙いどころ。
チャレンジしてくるディフェンスがパスコースを遮断してくるのであればダイアゴナルランで縦パスが受けれるよね!?と伝えました。

2対2の場合でも基本的には、どこで2対1の局面を作り出すのかということを意識してもらいました。
また、イレギュラー的にディフェンスが2人ともチャレンジしてきた時には、ディフェンスとディフェンスの間にパスを通すのが狙い目になるよ!とも合わせて伝えました。

結果的には、想像していた以上に2対1の局面を作り出し2対2でも突破する形が多く作れました。
最後に2対2でも3対2でも3対3であっても同じことだよと説明しました。

試合は数的同数で行うので、どの局面でこちらが数的有利を作るのかが重要だよと伝えました。
もちろん、そのためにはオフザボールの選手の判断、「観る」ということが基本スキルとして重要だよとも説明しました。

トレーニングの最後は、今回のトレーニングのおさらいでゲームをしました。
トレーニング中に言ったポイントを意識して行った内容の濃いゲームになりました。

【城彰二】あの城彰二がついに、プロの企業秘密を初公開!トッププロとして、少年サッカー指導者として、様々な経験の中から培った城彰二ならではの発想と実戦ノウハウをここに公開します。
*上記リンクは外部リンクです。

前回のトレーニングで2対1も突破できなかった子ども達が2対2の数的同数であっても容易に突破できたのは、これまでにない大きな収穫でした。
やはり指導者である自分の伝え方やトレーニングの仕方で成果は大きく変わってくるのだなと私自身が改めて再認識させられました。

あとは、トレーニングを積み重ねて精度を上げて、実際の試合でどこまでこの形が作れるかを確認して、出てきた課題を改めてトレーニングで克服するの繰り返しです。

次回の試合が非常に楽しみなトレーニング結果となりました。
参考にされたい指導者さんがいましたら是非参考にしてみてください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク




スポンサーリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク