こんにちは。debuyaです。
前回のトレーニングから体調が回復した子、受験が終わった子が増え、家の用事がある子が休み2人増えて9人でのトレーニングになりました。
子どもには言ってませんが、キャプテンとムードメーカーがいるとやっぱりトレーニングに対する意識は変わるんですかね!?
前回のやる気がないのは、どこへやら!しっかりとしたトレーニングをしていました。
今回のテーマもボールの関わり方なのですが、それと並行して個人スキルをアップする一貫としてボールを持った時の良い体勢を再認識させるトレーニングも行いました。
サッカーにおいて良い体勢を作り出すというのは、非常に重要なポイントです。
良い体勢を作り出せば良いプレーができますし、良い体勢じゃないと良いプレーは生まれません。
小学校低学年でも理解してもらいたいような「良い体勢の作り方」ですが、小学年代も残り少ない子ども達におさらいの意味も込めてトレーニングしてもらいました。
では、この日行ったトレーニング内容をひとつずつ紹介していきます。
リフティング
・トレーニング内容
移動しながらのリフティング(前に進んで帰りも前向きでリフティング)
移動しながらのリフティング(前に進んで帰りは後ろ向きでリフティング)
リフティングしながら足下にあるマーカを拾う
・子ども達に伝えたポイント
リフティングで重要なことはボールと体の関係を常に一定にすること
リフティングはボールをコントロールすることが重要だと思いがちだけど体を動かすことが重要
ボールを蹴った直後に体を良い体勢に整えることが重要
・トレーニング成果
通常のリフティングができるできないが比例する
できない子達も意欲的にチャレンジしていた
・今後の課題
ボールを蹴った直後に良い体勢を作るという部分を頭で理解するのではなく、体で自然にできるようになって欲しい
・寸評
まずは、ウォーミングアップを兼ねたリフティングです。
以前からリフティングは長い時間ではありませんが、トレーニングの冒頭で子ども達にしてもらっていました。
私個人の考えとしては、リフティングの回数やリフティング自体が重要なのではなく、ボールを蹴った直後の良い体勢を作るというのがひとつポイントだと思っています。
良い体勢でプレーしないと、どれだけサッカーが巧い選手であってもミスをします。
良い体勢を作るために、ミスをしない、ボールを失わないために「マークを外す」、「相手から離れてボールを受ける」というプレーが必要になると考えています。
高いボールの処理、ロングボールの処理など、リフティングと同じ状況は、サッカーの試合中に多数あります。
だからリフティングでボールを蹴った直後に良い体勢を素早く作るというのが良いプレーをすることに繋がると考えています。
そのことを子ども達に理解してもらいながらトレーニングしました。
3人1組でリフティング
・トレーニング内容
3人1組で三角形を作ってリフティングでパス交換
ルールとしてはダイレクトはダメ。3タッチ以内
慣れてきたらインステップのみに限定
・子ども達に伝えたポイント
通常のリフティングと同じでファーストタッチ直後に良い体勢を整えること
2対2の時と同じでボールを扱っている選手のどこに!?どの方向に!?どれくらいの距離で!?サポートしなければいけないかを考えながらやる
・トレーニング成果
通常のリフティングができるできないが比例する
できない子達も意欲的にチャレンジしていた
・今後の課題
ファーストタッチの精度の向上
オフザボールの時の状況判断のスピードを上げること
・寸評
次に3人1組になってもらいリフティングをしてもらいました。
ルールは上記の通りダイレクトはダメ。3タッチ以内に渡すなので2タッチか3タッチで相手にボールを渡せる体勢を作らなければいけないというものです。
通常のリフティングの時と同様でロングボールやハイボールのファーストタッチ、ファーストタッチ直後の良い体勢を作るために行いました。
また、試合でボールを持っている選手が孤立しないために、ボールの関わり方も合わせて意識してもらうために
私 「リフティングしている選手が後ろを向いてしまった時にボールを持っていない選手はボーッと立ってれば良いのかな!?」
私 「対面でのパスでも言ってるけど相手と自分が向き合った状態が2人の関係なんだよね!?」
私 「リフティングしてる人が、しょうがなく後ろを向いちゃった!そのままで良いのかな??」
子ども達 「ダメだと思う」
私 「じゃあ、どうする!?」
子ども達 「リフティングしている人の斜め前か正面に行かないといけない」
私 「そうだよね!?いつも言ってることだよね!?じゃあ意識してやろう!ボーッとしないでね!」
こんなやりとりもしました。
ボールを持っている選手への関わり方は、ここ最近は常に子ども達に話しているので追加の課題というよりも再確認的な要素です。
数回できるグループもあれば全然できないグループも当然ありながら一生懸命チャレンジしていたと思います。
3対3+1フリーマンのパスまわし(4グリッド)
・トレーニング内容
コートを4グリッドに分けます
1グリッドにオフェンス側が全員入った状態で3本パスを回したら1点
通常は1グリッドに全員が入る必要はないが、ボールを持っていない選手で「僕は関係ない」とサポートをサボるのを防ぐために全員グリッドに入らないといけないというルールにした
ボールを奪ったらそのまま攻守交代
ボールが出たら私からボールを配給
・子ども達に伝えたポイント
ボールを持っている人はゴールを観に行くこと(ゴールが無いこのトレーニングでのゴールはスペース)
ボールを持っている選手に対してのサポートの仕方(距離、位置、体勢など)を意識
ワンツー、クロスオーバーなど何をしたいのか!?どこの局面で数的有利を作るのか!?を考えながらやること
・トレーニング成果
ボールを持っている選手に対してのサポートの意識が向上
攻守の切替の早さが向上
・今後の課題
状況判断の早さ
スタミナ不足
・寸評
この日のラストのトレーニングは、ボール回しです。
このチームは、以前からパスを出して通ったらボールを持った選手を孤立させる傾向があるのでボールを持った選手を孤立させないためのトレーニングとして今回のトレーニングを取り入れました。
基本的な部分は2対2や3対3と変わらず、ボールを持った選手に対して、どうサポートしなければいけないのか!?どこの局面で数的有利を作るのか!?などを意識してもらいました。
結論から言うと、子ども達が日頃から抱えている課題が全て浮き彫りになったようなトレーニングでした。
ボールを持った選手を孤立させる、攻守の切替が遅い、スタミナがない、ボールを簡単に失うなど課題は山積みでした。
トレーニング後に子ども達と話をしたり、ゲームの中での動きを見たりして私が感じたのは、頭では理解できているけどうまくできない子、頭でも理解できていない子に分類されたなと思いました。
本来トレーニングは、全員を理解させないといけないと常に思っているので子ども達でも分かりやすいような言葉遣いや例えをするように気をつけているのですが、言い訳ではありませんが子ども達の成長速度も各々違うので、日頃の会話能力であったり、礼儀であったり、日常の成長度合いによって理解力も比例しているなと感じました。
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1週間後には、他のチームが主催して頂ける卒団生のための壮行試合と銘打ったトレーニングマッチがあります。
残り期間が少ない中での貴重な試し合いの場です。
ここ最近、トレーニングしていることが試合の中で活かせて、良い攻撃をして勝利に繋がるような試合になって欲しいなと願うばかりです。