こんにちは。debuyaです。
今回は、7/5に行ったトレーニングを紹介したいと思います。
低学年の子どもがサッカーが下手な理由のひとつに自分の体を上手く使えないという部分があります。
もちろん低学年の子どもに限らず、サッカーが下手=運動神経が良くないとも言えます。
個人的には、運動神経が悪い子だからサッカーを巧くさせるのを諦めるのではなく、運動神経が良くなるようにトレーニングする事が自分の使命だと思っています。
今、担当している子ども達も運動神経が悪いとは言いませんが、サッカーで重要な体を張ってボールを守る、失わないという部分を教えていないので下手くそだなと思い、今回は体を張ってボールを守るというテーマを持ってトレーニングをしました。
ボールタッチ
・トレーニング内容
縦踏み
インサイドタッチ
など色んなボールタッチ
・子ども達に伝えたポイント
ボールを見ないでやること
ミスしてもOK
体の前でボールを扱う
・トレーニング成果
1ヶ月前に比べてダラっとやる子が少なくなった
・今後の課題
単調になりやすいトレーニングほど子ども達にどうやってやる気を出させるかは工夫が必要
・寸評
本日は、体験に来た新しい子もいたので、最初にウォーミングアップも兼ねてボールタッチをしました。
実は、個人的にはボールタッチは、あまり重要視していないのですが、ウォーミングアップを兼ねてボールフィーリングを向上させるという意味では、たまに行っても良いかな!?くらいの感覚でいます。
子ども達がやる気になって取り組んでもらえるのであれば有意義なトレーニングになるでしょうし、単調でつまらないトレーニングと子ども達が思っている間は、効果をあまり求めずにやっています。
しかし、今回は1ヶ月前に行った時よりも真剣に取り組んでいる子が増えていたので良かったかなとは思いました。
2人で行う鬼ごっこ
・トレーニング内容
一定の間隔にマーカーを2個設置
マーカーとマーカーの間はいけない
マーカーの外側を通って追いかける、逃げるを行う
最初はボールなしで行い、次にドリブルしながら行う
・子ども達に伝えたポイント
かけっこの鬼ごっこをして欲しいわけではない
ダッシュ、止まる、フェイントの3つの要素を必ず入れて欲しい
相手を観て「駆け引き」をして欲しい
ドリブルの時はミスは全然OK
ドリブルの時も3つの要素は必ず入れて欲しい
・トレーニング成果
ボールがどこかに飛んで行ったという場面は少なく、みんな楽しそうにやっていた
・今後の課題
ドリブルをミスしたから捕まえれた、ドリブルをミスしたから捕まらなかったというミスができるだけ減るようにボールコントロールを向上させる必要がある
・寸評
ボールタッチの次は、割と有名な鬼ごっこをしました。
相手を観る、駆け引きをする、フェイントを掛けるなど、身体的なスピードではなく、サッカーに重要な要素を鍛えるための鬼ごっこです。
言い方は悪いですが、ボールがないかけっこの状態であれば、誰でも割とできます。
これをドリブルしながらという条件になれば低学年の子ども達にとっては大変なプレーに変わります。
しかし、自分が思った通りにボールをコントロールするという意味では、非常に重要なトレーニングと言えます。
今担当している子ども達には初めてやってもらったトレーニングでしたが、想像していた以上にちゃんとドリブルできていたので内心ほっとしました。
ただ、より高いレベルを求めようと思えば、自在にスピードを出せない、フェイントが巧く使えない、ボールと一緒に止まれないなど課題はたくさんあります。
ボールキープ
・トレーニング内容
コーンでゴール(通過するためのゲート)を4箇所設置
私がピッチ中央にボールを投げる
選手(2人)がボールを投げられた瞬間にスタートして体を張る(その際ボールは触らない)
ボールが止まるor私の指示でボールを保持した選手はゴールに向かってドリブル
ボールを保持できなかった選手はゴールされないようにボールを奪ってゴールを目指す
・子ども達に伝えたポイント
背中、お尻、コシ、足に力を入れて相手に負けないようにボールを守る
相手に前に出さないために腕もうまく使う
ゴールは4箇所あるからディフェンスに奪われないためにどこのゴールを目指せば良いか判断する
・トレーニング成果
やっていくうちに体の張り方が上手くなっていった
・今後の課題
ボールキープのためのトレーニングだからできているが、試合という不規則な状態でボールを失わないためにボールキープするという判断は、まだほとんどの子ども達ができないので時間を掛けてできるようにしたい
・寸評
本日のメイントレーニングです。
指導者の中には、体ができていない低学年は足下の技術に特化した方が良いという指導者もいるかもしれません。
しかし、私の中ではボールキープのための体の使い方は、運動神経そのものだと考えています。
相手の圧に屈しないような体の張り方、体の使い方は、運動神経や体の使い方がちゃんとできていないとずっとできないものです。
おそらく多くの指導者が、「ウチの子ども達は体を張れない」とか「フィジカルが弱い」という言い訳をします。
私から言わせれば、子どもができないのではなく、指導者が子どもに体の使い方を教えてない、トレーニングさせてないのです。
指導者という先生がボールキープは、こうやって体を使うんだよという体の使い方の1+1=2を教えてあげないと理解できるわけがありません。
だから指導者がしっかりとサッカーや体について理解しないといけません。
自分で言うのもなんですが、最終的にはサッカー選手らしいボールキープ、体の張り方を子ども達はしていました。
競争心を煽る事で子ども達は俄然やる気になっていました。
今回は、体を張るという事がテーマだったので試合などの複雑な中でのとっさのボールキープは求めませんでしたが、今後のどこかでは、試合中にボールキープしなければいけないという状況判断ができるようなトレーニングをしたいと思っています。
最後は、いつも通り、今回のトレーニングで成果があるかどうか!?を確認するためのゲームをして終わりました。
低学年なので、当然、団子サッカーになるし、パスは繋がらない、ボールをトラップできない、ドリブルでボールを失うなど、サッカーにはほど遠いですが、試合に向けたそんなトレーニングもしていないので当然だと思っています。
それよりも、ボールを素早く奪いにいく積極性やドリブルの改善など、教えた部分が徐々にですが改善されてきているのが分かり嬉しい気持ちになりました。
そろそろ対外試合のひとつでもして、課題が何なのか!?を理解できるきっかけが欲しいなと感じました。
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全体を通してのまとめ
ドリブルでボールを運ぶ事や体を張ってボールをキープする事など、上手いか!?上手くないか!?の違いは何!?と問われれば体の使い方が上手いか上手くないかの違いだと私は考えます。
全てのプレーのベースとなるのは、やはり運動神経に他なりません。
なので低学年の時点でサッカーバカになるようなサッカーのトレーニングばかりをさせるつもりも全くありません。
いろんな体を使う運動をさせて、ゴールデンエージの時に急激にサッカーが巧くなれるような下積みができれば良いなと思います。