こんにちは。debuyaです。
今回は、7/24の祝日に行ったトレーニングマッチについてご紹介したいと思います。
今回のトレーニングマッチは、新チーム(本年度は2年生以下を担当しています)になってから初めての試合となりました。
3チームを招待して8人以上いるチーム同士で8人制、8人に満たないチームは5人制という変則的な方法で試合をさせてもらいました。
先にお断りしておきますが、トレーニングマッチという事もあり、点数を何点取ったか、取られたか!?に関しては、個人的に記録していなかったので分かりません。
今回のトレーニングマッチでの大まかなテーマは、サッカーの原理原則を子ども達に理解してもらう事です。
サッカーは何が目的なのか!?どうしたら良いのか!?を考えながら試合をして欲しいと考えて臨みました。
トレーニングマッチ 第1試合
・8人制
・対戦相手 Aチーム
・結果 勝ち
・子ども達に与えたテーマ
ボールを奪うこと
ゴールを決めて勝つ事
・試合内容
ほぼ全員がアグレッシブにボールを奪いに行っていた
・課題
運動神経的やテクニック的にボールを持っている相手にうまくボールを取りに行けない選手も何人かいる
・寸評
最初の試合は、相手が20人近くいる大所帯のチームだったので8人制での試合でした。
現在、預かっている子ども達が8人制の試合の経験が乏しいのは知っていたのでフォーメーションなどは当然決めませんでした。
その代わりと言ってはなんですが、まずは相手のボールをすぐに奪う事を特に意識してもらいました。
相手のボールをすぐに奪うという事は、日々のトレーニングの中でも特に言い続けてきた事でもあります。
自チーム8人、相手チーム8人、合計16人に対してボールは1つ。
という事はボールを持っているのは1人で残りの15人はボールを持っていないという事になります。
相手の1人がボールを持っているという事は、自チームの誰もボールを持っていないという事になります。
自分達が攻めたいと思うのであれば、まずは相手の持っているボールを奪わないと自分達がどれだけ攻めをしたいと言ってもできません。
こんな当たり前の話いるか!?と思うかもしれませんが、私はこの「当たり前」を大切にしています。
これは、2年生以下の低学年であろうが、6年生だろうが常に言い続ける事です。
サッカーの目的は「勝つ事」
勝つためには「点を取らないといけない」
点を取るためには「ボールを相手ゴールまで運ばないといけない」
ボールを運ぶ前に「相手からボールを奪わないといけない」
このサッカーの原理原則を常に言っています。
なので、まずサッカーで点を取るための第一歩として相手からボールを奪うという事をまずは意識してもらいました。
全員とは言いませんが、多くの選手が相手のボールを奪うために積極的にプレッシャーを掛けに行っている姿が印象的でした。
低学年なので、ほぼ全員でボールを奪いにいくので奪った直後は、団子状態になるのはしょうがないと思っています。
なんなら最初は、団子サッカーでも全然構わないと個人的には思っています。
それよりも相手のボールを自分が奪うんだという意識が欲しいと考えています。
いずれどこかのタイミングで上手くパスを回すようなチームと対戦することが出てきます。
そのタイミングで団子サッカーじゃ通用しなかったね!?じゃあどうしたら良い??と子ども達に問い掛ければ良いと思っています。
細かい分析をすれば、得点シーンのほとんどが、上手くスペースにドリブルで運んでシュートまで持っていったシーンや相手ボールを高い位置で奪ってそのままカウンターで取った点などばかりですが、全体としては相手チームの選手達よりも動いていたので良かったと思います。
そんな中でも課題は、ボールを奪い切れる選手がある程度限られていて、ボールを奪いに行ってるんだけど上手くボールを持っている選手にプレッシャーを掛けれない、どうすれば相手からボールを奪えるのか解らないという選手もチラホラいたのも事実です。
その点は、日々のトレーニングと試合で改善していくしかないと思います。
トレーニングマッチ 第2試合
・5人制
・対戦相手 Bチーム
・結果 負け
・子ども達に与えたテーマ
ボールを奪うこと
ゴールを決めて勝つ事
・試合内容
全体的に相手に押され気味で相手陣地内で戦う時間が多くなかった
・課題
個人能力が相手の方が高い時にどう対応するか
・寸評
2試合目は相手が8人に満たない人数なので5人制での試合でした。
相手は少数精鋭で、どの選手もアグレッシブに動いて、球際も激しいチームでした。
言い訳みたいな言い方になっているかもしれませんが、自チームのベスト5人を揃えれば勝てる試合だったかもしれませんが、現時点では、勝ちが絶対とも考えていませんし、全員均等に試合経験を積むべきと考えているので、ローテーション通りに選手を出場させました。
当然ですが、8人制よりも5人制の方が1人の優劣が大きく試合結果に左右されるので、まだそれほど上手くなっていない選手にしてみれば負担になっていたかもしれません。
逆に割と上手い選手からすれば、なぜ上手いやつを試合に出さないの!?と思っていた選手もいたかもしれません。
でも、どんな状況でも誰かに頼るのではなく、自分自身がチームを勝たせるんだ!という強い気持ちを選手全員に持って欲しいと考えています。
確か1点差での負けだったと思いますが、負けた試合からも貴重な経験ができた良い試合だったと思います。
トレーニングマッチ 第3試合
・8人制
・対戦相手 Cチーム
・結果 勝ち
・子ども達に与えたテーマ
相手の陣地内で戦う時間を増やす事
・試合内容
全体的に主導権を握って相手ゴールに迫れていた
・課題
ボールを運ぶ「運び方」は工夫が必要
・寸評
2試合目が負けた試合になり、子ども達に「なぜ負けたのか!?」を考えてもらいました。
今日のテーマが相手のボールをすぐに奪う事、勝つために点を取る事、点を取るために相手ゴール近くにボールを運ぶ事、なのでこの中で何ができていなかったかを問いました。
相手のボールを奪えず、自陣でサッカーをする時間が長くなってしまったという声がほとんどでした。
私も同意しました。
自分達の陣地にボールがある状態(高学年の意図的なビルドアップは除く)は良い状態ではないよね!?
なぜなら相手ゴールに近い場所にボールがあった方が点を取れるチャンスが増えるわけだからね。
じゃあ、ボールを奪う位置は、どこが良い!?
高い位置でボールを奪った方が良いに決まってるよね!?
だったら次の試合では、相手にボールを上手く運ばせないようにしないといけないね!
こんな話をして3試合目に挑んでもらいました。
相手やウチの実力的な問題か!?ミーティングの成果なのか!?真相は分かりませんが、高い位置でボールを奪おうとする意識は随所に見られました。
ウチの選手達が高い位置で厳しめのプレッシャーを掛ける事で相手の選手は自由にサッカーできていないように感じました。
3試合目ともなると相手からボールを奪うという意識は、かなり出ていたように感じました。
もちろん、より向上するためにあらたな課題も生まれます。
低い位置でボールを奪えた時にもっとシンプルにボールを運べれば良いのですが、ドリブルしか選択肢がないというのは、今後の課題です。
自陣ペナルティーエリア付近からドリブルで相手ゴール近くまでドリブルで行こうとする場面もありました。
ドリブルを磨くという意味では、ある意味そのままでも良いのかもしれませんが、個人的にはもっと賢くサッカーをして欲しいというのが本音です。
トレーニングマッチ 第4試合
・8人制
・対戦相手 Aチーム
・結果 勝ち
・子ども達に与えたテーマ
相手の陣地内で戦う時間を増やす事
・試合内容
選手達に疲労の色が見え、運動量が格段に落ちていた
・課題
ボールを運ぶ「運び方」は工夫が必要
・寸評
ウチのチームもある程度人数はいるとはいえ4試合目ともなると疲労の色が見えてきました。
運動量は格段に落ち、走りたくても走れないという選手もいました。
個人的に内容としては、3試合目までの内容で一定の満足はあったので4試合目のハーフタイムにちょっと喝を入れました。
疲れているのはみんな同じ、この疲れている状態でどれだけ頑張れるか、疲れていても最後まで走り切るのがサッカー選手だよ!
最後、全員で頑張ってサッカー選手になってこい!!と送り出しました。
低学年は、良い意味で素直なのでみんな頑張ってたと思います。
根性合戦みたいな試合の中でも収穫はありました。
ある1人の選手が、突然パスを多用しだしました。
それとは別のある1人の選手がサボって、その選手からのパスを待つようになりました。
それを見た時に味をしめて、毎回こんなやり方だったらダメ出しするだろうけど、疲れている中で選手が考えて導き出した効率の良さかなとも思いました。
「あっ、サッカーしてる」と思いました。
特別、こうした方が良いよ!とか言ってないのですが、パサーがラストパスを送って、フィニッシャーが効率良く点を入れていく様子は、今後に期待が持てるシーンだったと思います。
状況に合わせて「こうした方が良いよね!?」とか「こうなったからダメだったよね!?」という話ができるのが試合をする事のメリットのひとつだと考えています。
試合をしなかったり、試合に出場させなければ絶対にできない会話だと思います。
そういう意味でも、できるだけ多くの選手に多くの出場機会を与えるべきだと私は考えます。
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まとめ
今回の大きなテーマであるボール奪うという点では、一定の評価ができますが、ボールを持った後のスキルの部分やドリブル以外の選択肢を持つという点においては、今後の大きな課題と言えます。
低学年では、当たり前かもしれませんが、サッカーのテクニック以前に運動神経の良し悪しがあるので、まずは運動神経を良くするためのあらゆる運動をトレーニングしていくというのが遠回りなようで近道だと思っています。
次の試合の予定は全くありませんが、次の試合の時には今回の試合以上に良い内容になるように改めて日々のトレーニングを頑張っていきたいと思いました。