こんにちは。debuyaです。
現在、コロナウイルスが話題になってチーム練習ができないチームがほとんどだと思います。
幼稚園や保育園の年長さんや小学校低学年のお子さんからすれば、突然小学校が休校、人が集まりやすい場所への外出も自粛となるとパワーが有り余ってしょうがないですよね。
親御さんの願いとしては、学校に行かない時間に1分でも多く勉強やサッカーの練習をして欲しいと思うのが本音なのではないでしょうか!?
しかしサッカーの練習といっても何から練習させれば良いのかわかりませんよね!?
そこで、今回はサッカーがまだそれほど上手ではないキッズや小学校低学年の子向けに一人でもできる練習をいくつか紹介したいと思います。
サッカーはチームスポーツですが、局面ごとには自分と相手の1対1の戦いになるのでお子さんがひとりスキルアップすることは非常に良いことなのでゲームや勉強などをしている合間の5分でも10分でも積み上げて練習することがお子さんのスキルに直接繋がってきますので是非チャレンジしてみてください。
サッカーでリフティングをする理由
まず、サッカー初心者のお子さんには、2つの要素を上手くして欲しいです。
その2つは、
・ボールを足で扱うスキル
・自分の体を思った通りに動かすスキル
になります。
ボールを足で扱うスキルは、サッカーは足で行うスポーツなわけですから巧いに越したことはありません。
また、自分の体を思った通りに動かすスキルは、サッカーに限らずスポーツ全般で必要なスキルと言えます。
例えば、プロの選手やサッカーが巧い選手はボールを蹴る時にボールをジーっと見ながら蹴っていますかね!?
答えはノーですね。
またプロ野球選手がバットでボールを打つ時に最後までボールを見ながら打ってますかね!?
こちらもノーです。
実際にボールを蹴る時には、最終的には目でボールを見ていません。
俗に言う「感覚」で蹴っています。
遠くにボールを蹴りたい、あそこにボールを蹴りたいとなった時に「こんな感じかな!?」で蹴ります。
この「こんな感じ」がすごく重要になります。
自分がイメージした体の使い方、足の蹴り方が出来ていれば思ったイメージ通りにボールは飛ぶものです。
しかし、横にズレたり距離が足りなかったり、スカしてみたりするのは、全てイメージ通りに体が動いていない、もしくはイメージしたボールの部分を蹴れていないというのが理由です。
思った通りに体が動いていない、イメージしたボールの部分を蹴れていないということは、頭で描いたイメージ通りの体の使い方ができていないということになります。
この自分の体を思った通りに動かすというスキルが現代の子どもには不足している部分だと思います。
ゲームやスマホの普及で外で遊ぶ機会が昔に比べて少なくなっています。
おにごっこ、かくれんぼ、ドッジボール、缶蹴り、ジャングルジム、ブランコなど子どもは遊んでいるのですが、同時に体の使い方を理解していきます。
現代では外遊びをする機会が少ないので、自分の体を思った通りに動かせる子が少ないと言えます。
じゃあ、どうやったらイメージ通りに体が動かせるようになるの!?の解決策のひとつとして普及しているのがリフティングです。
リフティングを連続で何百回、何千回とできる選手はイメージ通りに体を動かせてボール扱いも巧いということです。
なのでサッカー初心者には、リフティングが有効なトレーニングだと言えます。
ただし間違って欲しくないのは、リフティングが巧い=サッカーが巧いにはなりませんのでご注意ください。
またサッカーが巧い人でリフティングが下手という人もほとんどいませんので、サッカーが巧くなるための第一段階という捉え方が良いと思います。
ワンバウンドリフティング(1回蹴ってキャッチ)
トレーニングの仕方
・おへその高さで腕を伸ばしてボールを持ち、ボールを地面に落とす
・地面に着いてバウンドしたボールを足の甲(インステップキック)で真上に蹴る
・蹴ったボールを両手でキャッチする
トレーニングのポイント
・おへその高さで腕を伸ばしてボールを落とす(投げないことが重要)
・正しい部分でボールが蹴れてる場合は「ドン」と低い音が出る
・正しい部分でボールが蹴れてない時は「ベチャ」や「ペチ」と高い音が出るので音をしっかり聞き分ける
・ボールを真上に蹴り、その場でキャッチできる事が重要
・ボールを真上に蹴るためには足首がピンをなっている事が重要
・正しく蹴れていればボールはほとんど回転しません
トレーニングの効果
・正しいインステップキックの当たりどころ、インステップキックの形を理解できる
まず最初は、ボールを手に持ってワンバンさせたボールを一回蹴ってキャッチしましょう。
低学年の子どもにいきなりリフティングを何回も連続でさせるのは難しいです。
難しいことは、子どものやる気にもつながりませんし、良いことではありません。
最初は難易度を落としましょう。
とは言っても、このワンバンさせて一回蹴ってキャッチも低学年の子どもには結構難しいです。
トレーニングのポイントでも記載しましたが、子どもにやってもらって見えてくる課題は、「真上にボールを上手く蹴れない」になるはずです。
子どもがやっている所をよく見ていると分かると思いますが
・ボールの真下を蹴れていない
・足首が曲がってボールを蹴っている
などの問題が見えてくるはずです。
ボールを真上に蹴りたいわけですから地面にまっすぐボールを落とせばフラットな地面なら真上にバウンドします。
この原理と同じでボールを真下から真上に向かって真っ直ぐ蹴れるようにならないとボールは真上に上がってくれません。
この解決方法は、ひたすらチャレンジでしかありません。
正しいフォームを理解して、正しい蹴り方ができるように反復練習しましょう。
また、トレーニングのポイントとして「おへその高さで腕を伸ばしてボールを落とす(投げないことが重要)」と記載したのは、おへその高さで腕を伸ばしてボールを落とすと足を出した時にちょうどインステップキックが蹴れる所にボールが落ちます。
初心者の子どもあるあるですが、最初にボールをポンと投げてスタートしようとします。
それでも簡単にリフティングできる子なら良いですが、ボールを投げると
・目線が上下にブレる
・ボールの落下地点が一定ではない
といったデメリットがあり、難易度がよりアップしてしまいます。
上手く出来ないお子さんほど、意固地になって正しくスタートしようとしません。
お子さんに「こうした方が上手くできる近道なんだよ!」とか「こうしたらより難しくなっちゃうんだよ!」と話をして、まずはおこさんに理解して納得してもらう事が何よりも大切なポイントかもしれません。
ワンバウンドリフティング(1回蹴ってバウンドさせてもう1回蹴ってキャッチ)
トレーニングの仕方
・おへその高さで腕を伸ばしてボールを持ち、ボールを地面に落とす
・地面に着いてバウンドしたボールを足の甲(インステップキック)で真上に蹴る
・蹴ったボールを地面にバウンドさせてもう一回足の甲(インステップキック)で真上に蹴る
・蹴ったボールを両手でキャッチする
トレーニングのポイント
・おへその高さで腕を伸ばしてボールを落とす(投げないことが重要)
・正しい部分でボールが蹴れてる場合は「ドン」と低い音が出る
・正しい部分でボールが蹴れてない時は「ベチャ」や「ペチ」と高い音が出るので音をしっかり聞き分ける
・ボールを真上に蹴り、その場でキャッチできる事が重要
・ボールを真上に蹴るためには足首がピンをなっている事が重要
・正しく蹴れていればボールはほとんど回転しません
・一回目に蹴ったボールは目線よりも高くならないようにする
・最初のキックが真上に上がらないと次のキックができないので一回蹴ってキャッチをより正確にできるようにする
・一回目にボールを蹴った直後に良い体勢をすぐ作ることが重要
トレーニングの効果
・正しいインステップキックの当たりどころ、インステップキックの形を理解できる
最初にしてもらうワンバウンドリフティング(1回蹴ってキャッチ)が10回やって8~9回成功できるのであれば次に2回蹴ってキャッチにレベルアップです。
大前提として一回目のキックで確実に真上にボールを蹴れるようになっていないと意味がありません。
最終的には、二回蹴ってキャッチを成功させたいわけではなく
・連続でリフティングができるように
・インステップキックをしっかりと蹴れるように
なりたいのが最終目的なのでひとつひとつを正確にする必要があります。
そのため一回目のキックが横にズレて無理やり二回目のキックをしようとするのであれば一回目のキックで止めさせましょう。
一回目のキックは手に持った状態からスタートするのでボールを蹴るポイントはほとんど変わりません。
しかし、一回目のキックの後のボールは、どれだけサッカーが巧い選手が蹴ったとしてもボールの位置は変わります。
このボールの位置が変わった状態に対して正しい姿勢で一回目とほとんど変わらない状態で二回目のキックができるのが理想です。
一回目に蹴ったボールが目線よりも高くならないことは凄く重要です。
・目線よりもボールが高くなると目線が上下に動くので難しくなる
・目線よりも低く蹴る力の入れ方、ボールの蹴り方を身につける
以上が重要なポイントです。
目線よりも低くコントロールできるかできないかもボールを扱うスキルであって、自分の体を思った通りに使えているかのポイントになりますので、こちらも何度でも反復練習してみてください。
二回連続ができれば三回連続、三回連続ができれば四回連続と回数を増やしてみてください。
回数が増えても重要なポイントは同じです。
連続でワンバウンドリフティングができればリフティングもできる
ワンバウンドリフティングで「ドン」という低い音を立てた蹴り方が出来ていてボールが真上に飛んでいるのであれば、ワンバウンドさせない通常のリフティングは応用なので何回か連続でできるようになっているはずです。
サッカー経験者ではない親御さんとしては、遠回りなように感じるかもしれませんが、リフティングはサッカーの基本とも言えますが、サッカーが巧い選手でも難しい練習とも言えます。
プロサッカー選手でもトレーニングの合間にリフティングをしている光景を思い出すと思いますが、プロサッカー選手になってもリフティングは練習します。
それだけ奥が深いのがリフティングだとも言えます。
何度チャレンジしてもできないのであれば公園で遊びましょう
稀に運動がどちらかというと苦手なタイプの子どももいたりします。
何回やってもワンバウンドリフティングが上手くならなそうだなと感じるのであれば開き直って公園で遊ばせてみるのもひとつです。
ジャングルジム、ブランコなど何気ない遊びが自分の運動神経と直結しています。
現在、有名な久保建英選手も幼い頃は、裸足でお父さんと一緒に一日中公園で遊んでいた。
しかもサッカーばかりしていなかったことは有名な話です。
保育園や幼稚園の年長さんや小学校低学年などの年齢は「プレゴールデンエイジ」という運動神経を磨く良い時期と言えます。
このタイミングでサッカーばかりして他の運動をしていないとサッカーしかできない選手にもなります。
子どもの成長度合いや運動神経の良し悪しは、ひとりひとり違うのでお子さんがどんな運動神経なのかを親御さんがしっかりと見てあげて、運動神経を磨く手助けをしてあげてください。
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世間が自粛ムードで何もしていない時こそ5分でも良いので子どものサッカースキルを磨く、運動神経を磨くお手伝いを親御さんはしてあげてください。