少年サッカートレーニング!ボールの関わり方を複数人で練習!!

こんにちは。debuyaです。
今回は、前回で一定の成果が出た「ボールの関わり方」について更に人数を増やしてトレーニングしました。

内容的には同じことの繰り返しになるのですが、参加する人数が増えれば増えるほど、同じピッチ内での見え方やスペースの広さが変わってくるので子ども達には、少なからず戸惑いがあったように感じます。

しかし、何もできませんでしたという感じではなく、頭で理解しているが応用がうまくいかないといった感じだったのである程度時間を費やしてトレーニングしていけばきっと成果は出るなと思わせる内容でした。

それでは、今回やったトレーニング内容を順番に紹介していきます。

2人1組の対面パス

サッカー 2人1組の対面パス

・トレーニング内容
2人が対面になりパス交換する
最初はハンドパスで
次に足でパス

・子ども達に伝えたポイント
ハンドパスで正確にパスできる距離が足で正確にパスできる距離
正確にパスできるお互いの距離を理解する
床を滑るようなパスの精度
足下にしっかりと止めるコントロール

・トレーニング成果
楽しそうにしていた

・今後の課題
もっとパススピード、パスの精度、コントロールの精度は上げられる

・寸評
前回と同様のトレーニング内容、トレーニングのポイントを元にトレーニングしてもらいました。
パス&コントロールに関しては、すぐに上手くなるものではないので、時間を掛けて今後も取り組んでいくのみです。

全員参加でボール3個で動きながらのパス交換

サッカー 動きながらのパス

・トレーニング内容
全員参加でコート全体を使ってジョギングしながらパス交換をする

・子ども達に伝えたポイント
さっきやった対面パスの距離を動きながらでも作れるようにする
ボールを受けた後に慌ててパスをしないこと、ただし早くボールを離せるのであれば早くボールを離すこと
ボールの出し手と受け手がアイコンタクトやコミュニケーションを取れた状態でしっかりとパスをすること
ボールが3個あるから1個のボールだけを見ないで3個全てのボールを見るようにすること

・トレーニング成果
正しいパスの距離を理解できるようになっていた
受け手の動き方に工夫があった
声が自然と出ていた

・今後の課題
正しいパスの距離を動きながら作れる確率はもっと高められる
ボールを早く離そうとするとパスミスが増える
ボールを持った時の時間をもっと短縮することができる
もっと実践をイメージした受け手のボールの受け方は追求できるはず

・寸評
このトレーニングも前回同様ウォーミングアップを兼ねて行いました。
前回からのポイントに加えてボールを早く離すことができるのであればその方が良いということを加えました。

ボールを受けてからパスを出すまでの時間を短縮するためには、「ボールを受ける前に周りの選手がどこにいるのか周りを観ないといけない」、「誰がボールを持っていて自分がどこにサポートしてあげないといけないのか!?の状況判断をボールを持っていない選手が早くしないといけない」が重要になります。

まだまだ、「1個のボールに対して集中しやすい」、「ボールウォッチャーになりやすい」の部分が多くあるので「周りを観る仕組み化」が必要だと感じました。

ただ単に「首を振れ」、「周りを観ろ」では、子ども達に効果がないのは分かっているので、いかに楽しく、いかに理解しやすく子ども達に事前に周りを観ることが得だよ!と伝えれるかが今後のテーマのひとつです。

1対1

サッカー 1対1

・トレーニング内容
ゴールを設置してゴールまでの距離が短めのオフェンスとディフェンスの1対1

・子ども達に伝えたポイント
ゴールを観ること
ディフェンスのポジション、体の向きをしっかりと観て判断すること
後でする2対1、2対2のための1対1

・トレーニング成果
ドリブルしながらのディフェンスの状態の判断が前回よりも改善された

・今後の課題
繰り返し行うことで精度をもっと上げる
オフェンス側の精度が上がる事に対してのディフェンスの1対1の強度を上げる

・寸評
このトレーニングも前回同様に行いました。
前回よりもオフェンス側の成功確率は上がったように感じました。

今は、オフェンスに特化したトレーニングを行っているのでディフェンスに関しては、特に追求はしませんでしたが、今後さらにオフェンスが強化されるのであればディフェンス面での更なる強化は必要になると思います。

2対2

サッカー 2対2

・トレーニング内容
ゴールを設置してオフェンスとディフェンスの2対2

・子ども達に伝えたポイント
オフェンスは2人でゴールを観に行くこと
最初にやった対面パスの距離を理解しながらやること
ディフェンスのポジション、体の向きをしっかりと観て判断すること
ワンツー、ダイアゴナルラン、クロスオーバーのどれかを狙いにいくこと
味方を活かしたドリブル突破も常に選択肢のひとつとして残すこと
2対1でやったことと同じ状況を生み出すこと

・トレーニング成果
前回のトレーニングよりも突破する場面が出ていた

・今後の課題
ディフェンスが2人ともチャレンジ(プレッシャー)を掛けてきた時の状況判断が乏しい
オフェンス側の精度が上がる事に対してのディフェンスの2対2での強度を上げる

・寸評
時間の関係で今回は2対1をせず、2対2を行いました。
ポイントは前回と同様です。

子ども達の凄いところは、頭でしっかりと理解していれば、以前に話した内容の再現をしっかりとできるところです。
前回は、ボールを持っていない選手がワンツーでもない、ダイゴナルランでもない、クロスオーバーでもない、意味不明な横の動きをする場面がありました。

この横の動きは意味がないよということをトレーニング前に軽く説明すると今回は、意味不明な動きをする選手はひとりもいませんでした。
意味不明な動きがなくなるということは、反面狙いがある動きになるので前回よりも容易に突破できる場面が増えていました。

1対1同様オフェンス側の精度が上がる事で今後は、またディフェンスの強度を上げる作業が必要になると思います。

3対2

サッカー 3対2

・トレーニング内容
ゴールを設置してオフェンスとディフェンスの3対2
オフェンスの2人がパス交換をしている先で1対2の状況。パスがオフェンスの1人に入ったところから3対2が開始


引用元:YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Nc2M8aHjO6c

・子ども達に伝えたポイント
理論は2対1と同じ
2人のディフェンスにマークされているオフェンスはボールが受けれれば無理をして前を向く必要性はない
どちらのディフェンス側で数的有利を作るかを状況判断すること

・トレーニング成果
想像していた以上に突破する場面が出ていた

・今後の課題
ディフェンス側の数的不利での対処法

・寸評
次に3対3を行おうと考えていたので、その前に変則的な3対2を行いました。
内容は私御用達のCOACH UNITED ACADEMYさんのトレーニングを参考にしています。

以前は、最初の1対2の数的不利な状況に縦パスを入れることが困難だったのですが、小学6年生だからなのかトレーニングのひとつひとつが理解されているのか分かりませんが、縦パスがすんなりと入り、そこからスムーズに3対2が繰り広げられていました。

単純に3対2をするのではなく、どちらの局面で2対1を作り出せるのかという点にフォーカスしたこともあり、オフェンス側はかなりスムーズな突破ができていました。

今後は、ディフェンスの数的不利な状況でのポイントを教えれば更にレベルアップされ、ディフェンスがレベルアップすれば更にオフェンスの精度が上がってくるかと思います。

3対3

サッカー 3対3

・トレーニング内容
ゴールを設置してオフェンスとディフェンスの3対3

・子ども達に伝えたポイント
理論は2対1と同じ
どこの局面で数的有利を作るかを状況判断すること

・トレーニング成果
数的有利を作ろうという意識はあった

・今後の課題
数が多くなればなるほど1対1でのゴールを観に行くということを忘れがち
オフェンスの精度をもっと上げれる

・寸評
本日、最後のトレーニングとして3対3を行いました。
私の中では、この3対3のトレーニングが本日のメイントレーニングでした。

トレーニングの最初は、オフェンス側が良い突破をしていたのですが、時間の経過とともに突破できなくなっていきました。
原因は、ボールを持った選手がゴールを観に行くというプレーをしなくなったためだと思います。

同じコートサイズで人数が増えているため、子ども達の中でドリブルをするスペースが狭くなっているという意識があったように感じました。

ドリブルのスペースが狭い→ドリブルでゴールを観に行くことをしなくなる→ボールが動かなくなる→ディフェンスに捕まる、という悪循環に陥っていました。

時間的に多くの時間を費やせなかったので多く課題は残りましたが、次回同じトレーニングをすれば今回の課題も改善されると思います。
同じトレーニングをしていてもピッチサイズを変える、人数を変えるなど変化を与える事によって違った視点、違った感覚になる良い例になったかなと思います。

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*上記リンクは外部リンクです。

最後はいつも通りトレーニングの復讐のためにゲームをして終了しました。
ゲーム中では、3対3で最後に指摘したゴールを観に行くという点を子ども達が意識してゲームをしていたのでいつもよりシュート本数が多かったように感じました。

預かっている子ども達の残りの期間もあと僅かですが、最後まで全力で教えていきたいなと思います。

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