こんにちは。debuyaです。
少年サッカーの現場でよく見かけるお父さんコーチ。
この記事を見てくれているのが、お父さんコーチご自身であることを願っています。
チームの指導者が足りないなどの様々な理由でコーチを引き受けているんだと思いますが、あまり大きな声では言えませんがコーチとしての内容はあまり褒められたものではありません。
多くのお父さんコーチは、ご自身が現役の時にそれなりの実績や経験があり、その経験を活かして子ども達に指導できるとお考えなんだと思いますが、選手と指導者では根本的な「立場」が違います。
「名選手は名監督になれない」と言われたりしますが、典型的なパターンがお父さんコーチだと思います。
名選手が名監督になれると思いますが、名選手であっても指導者として改めて学んだり、努力をしないと名監督にはなれません。
そのことをお父さんコーチには理解してもらいたいと思います。
そこで今回は、お父さんコーチに、まず必ずして欲しい4つのことを紹介したいと思います。
この4つを理解してもらえば、子ども達の「信頼」を得ることができる、子ども達個人とチームのレベルアップが以前よりもできると思います。
もちろん指導者としてのレベルやスキルは、個人個人で違いますが、少なからず今までのご自身に比べれば指導者としてのスキルが上がったことが実感できると思います。
子ども達を感情で「怒らない!」
このことは、少年サッカーに関する記事やニュースなどで数多く取り上げられていることです。
結論から言ってしまうと子ども達を怒っても何も生まれません。
「でも○○だから!」とお父さんコーチの言い訳が聞こえてきそうですが、それは大人都合の言い訳です。
大前提として子ども達は、単なる大人の注意は聞きませんし、怒られれば余計に心が離れて言うことを聞かなくなります。
でも集合時間を守らないとかやってはいけないことを子ども達がやっているのを怒らないんですか!?となりますが、私の見解としては怒るべきです。
その代わりに子ども達の誰が聞いてもお父さんコーチであるあなたの言っていることが正しいという理解をさせないといけません。
要は子ども達の「なぜ!?」に答えてあげて「説得」するのではなく「納得」させないといけないのです。
その際には、「怒る」ではなく「指摘する」が正しい言葉だと考えています。
以前の記事でも書きましたが、子ども達がふざけながらゴールを動かそうとする場面に遭遇して私は強い口調で起こりました。
子ども達には、ふざけて重たいゴールを持っていると死人が出ると伝えました。
多くを語りませんでしたが、子ども達は理解したのでしょう、その後まじめにゴールを運んでいました。
他にもあります。
集合時間になってもボールを蹴って遊んでいる子ども達がいました。
その子ども達に「君たちが遊んでいる間に真面目に集合した子ども達は、ずっと君たちを待っていたんだよね!?君たちが逆の立場だったらどうだろう!?キレたり文句を言ったりしないのかい!?じゃあ君たちがとった行動は正しいのかな!?」
と伝えました。
この場面では私は怒ることもなく毅然とした態度で遅れてきた子ども達に話をしました。
例えばご自身の立場でも考えてみてください。
ゲームを1日1時間しかしちゃダメよ!と言われたら、なぜ!?と思いませんか!?
言葉にはない「他の時間に勉強をして欲しい」というメッセージが込められているのかもしれませんが、子ども達が理解するわけがありませんよね!?
もっと言うなら、何の理由もなく「ゲームは1日1時間」と言っても子ども達は納得するはずがないですよね!?
指導者は、子ども達が納得すること以外は怒ったらダメなんです。
プレイ面で子ども達が上手くプレーできず、怒っているお父さんコーチがいますが、上手くプレーできなかったことは大人よりも当の本人の方が理解しています。
そこをエグって指摘してもなんのためにもなりません。
大人のストレス発散でしかありません。
お父さんコーチが怒る理由は、「子ども達のため」で「子ども達が納得すること」じゃないといけないのです。
子ども達の良いプレーは褒める
子ども達を「褒める」のがなぜ必要かと言うと、子ども達は大人に「認められたい」という感情を持っています。
良いプレーをしたから認めてよ!と子ども達は内心思っているのですが、そこでお父さんコーチが褒めてあげないと子ども達は「認められなかった」という感情を持ちます。
認められないわけですから次も良いプレーをできるように頑張ろうとならないわけです。
認めてあげれる方法のひとつとして「褒める」が非常に重要です。
しかし、子ども達を「褒める」ということもお父さんコーチは苦手そうにしている方が多いです。
理由は2つあると思います。
・褒めるのが苦手
・褒めるポイントがわからない
だと思います。
まず最初の褒めるのが苦手は、極論から言うと言い訳です。
ガンガン褒めてあげましょう。
どんな些細なことでも構いません。
まずは、怒ることや指摘することを探すのではなくて、褒めるポイントをとにかく探してください。
サッカー経験者であればあるほど、自分の中での理想のプレーがあり、子ども達が理想のプレーができないと指摘したり、怒ったりしてしまいます。
それではダメです。
子ども達は、あなたのブレーンではないので、できることとできないことがあります。
また、どんな子どもでも褒めれるポイントやプレーが必ずあります。
褒めれることが全くないという子どもは絶対にいません。
子ども達は褒められて伸びます。
誰かに特化したことではなく、全ての子どもに当てはまります。
恥ずかしいから褒めない、キャラじゃないから褒めない、自分の子どもだから褒めないは言い訳です。
すぐに自分が変わって褒めてあげてください。
そして、褒めるポイントが分からないという点ですが、探してみてください。
この褒めるポイントを探すことが、ひとつ指導者としてのスキルであり仕事になります。
良いパスを出したら「今のパスよかったね!」、「今のパスは状況判断できた良いパスだったね!」、「今のパスの質は速くて正確な良いパスだったね!」とより具体的に褒めれるなら褒めてください。
成功しなくても褒めれます。
「今のドリブルは抜けなかったけど新しいフェイントをしようとチャレンジできたね!」、「抜かれちゃったけど最後まで諦めずにがんばって付いていったね!」など褒めるポイントはどんな場面でもあります。
抜かれたことを怒るのではなく、抜かれたとしても子どもなりにがんばったポイントを褒めてあげてください。
だから裏を返せば子ども達ががんばるポイントを作ってあげることも指導者のスキルです。
抜かれないはベストかもしれないけど、抜かれても諦めずに付いていくというテーマをあげれば、子ども達はちゃんとがんばります。
そこで頑張った子は、しっかりと褒めてあげてください。
トレーニングのポイントを絞る
このトレーニングのポイントを絞るということは、お父さんコーチじゃなくてもできていない人が数多くいます。
トレーニングを大きく分けるとパス練習や1対1、シュート練習などに分けることができますが、パス練習をやって終了というトレーニングがほとんどです。
パス練習をしてパス練習の中のパスの質を巧くしたいのか!?トラップを巧くしたいのか!?観ることを意識させたいのか!?全くわからないトレーニングがほとんどです。
大人である私もお父さんコーチがしているパス練習を見てパスの質をあげたいのか、トラップを巧くしたいのか、周りを観るようにしたいのかわからないのですから子ども達が分かるわけがありません。
改めて子ども達に「何の練習だったの!?何が巧くなる練習だったの!?」と聞くと子ども達から「さあ!?わかんない!!」という回答がほとんどです。
パス練習の中で2つも3つも同時に巧くなるはず、というご自身の経験がそうさせるのかもしれませんが、子ども達はそんなことはありえません。
テーマは絞れば絞った方がより良いトレーニングになります。
トレーニングはその場でも改善していく
トレーニング内容は、その都度改善させないといけません。
例えばパス練習をしていて思ったような成果が出ていないと感じるのであれば、迷うことなく改善しないといけません。
距離を縮めてみる、人数を減らしてみる、レベルを落としてみるなど改善できる部分はいくらでもあります。
難しいトレーニングをどれだけの時間費やしても子ども達は巧くなりません。
例えばバルセロナのトレーニングの形をパクって子ども達にさせたとしても子ども達は巧くなりません。
仮にトレーニングの中では上手くいったとしても実際の試合では活かされないことがほとんどです。
トレーニングとは、実際の試合を想定したものでないといけません。
仮に今の自分のチームで問題になっている部分があるのであれば、その部分を改善するためにフォーカスしたトレーニングでないといけません。
これは指導者としての経験を積み重ねていかないと難しい部分なのかもしれませんが、子ども達を預かっている時間は戻ってはきません。
子ども達を生かすも殺すも指導者次第です。
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そのことをお父さんコーチは理解してご自身のレベルアップ、スキルアップにつなげて頂きたいなと思います。