少年サッカートレーニング!攻撃の質を上げるパス&コントロール!!

こんにちは。debuyaです。
前回までのトレーニングで「攻守の切替えの早さ」、「ディフェンスの(チャレンジ&カバー)のチャレンジ役の人がしっかりとボールホルダーにプレッシャーを掛けること」をメインテーマとしてトレーニングしてきました。

この冬の時期は、オフシーズンで試合も少ないのでM-T-M(マッチ-トレーニング-マッチ)の流れは作りにくいのですが、前回までのトレーニングでメインテーマは一定の成果があったかなと感じられたので今回は、攻撃の質を上げるために「パス&コントロール」をメインテーマにトレーニングしました。

小学生あるあるなのか!?私が預からせてもらっている子ども達がそうなのか!?は分かりませんが、現在のチームの子ども達は、同じ練習を繰り返しさせると「あ〜、この練習知ってる!!」、「この前やったやつだ!!」みたいなリアクションで調子に乗って本来のトレーニングの中身を完全に無視してトレーニングするクセがあります。

なので同じテーマであってもできるだけ連続で同じトレーニングにならないように注意しながらトレーニングするようにしています。
今回、テーマを「パス&コントロール」に変えたのは、そんな理由もあって変えました。

今回、行ったトレーニングは、

3人1組のパス
複数人縦に並んでのパス&ターン
ゴール前でのパス&コントロールからのシュート
制限を掛けたゲーム
ゲーム

を行いました。

では、順番に解説していきます。

トレーニング1 3人1組のパス

サッカー パス

このトレーニングはウォーミングアップも兼ねてのトレーニングにしました。
3人で三角形を作ってもらって、3人でパス&コントロールをするというシンプルなトレーニングです。

トレーニング内容はシンプルですが、こだわって欲しい部分はしっかりと子ども達には伝えました。
ポイントとしては、

未来と過去の両方にパスを出せる体の向きとボールの置き所
パスの質と出しどころ

です。

サッカーの試合においてパスを受けた時にある方向にしかパスが出せません!とかある方向にしか視野を確保できません!ではプレーの選択肢、プレーの幅が狭くなってしまいます。

そうならないためにパスを出してくれた人に返すパスを「過去」、パスを出してくれた人とは違う人に出すパスを「未来」と表現してどちらにもパスを出せる体勢、ボールの置き所を意識してもらいます。

また、正しい体勢を簡単に作るためにパスの質と出しどころも重要になります。
例えば三角形の自分の左側からパスがきた時に左足の方にパスを出されてしまうと簡単に右側に向けなくなってしまいます。

常に前向きでプレーすることが、良い体勢だと仮定するのであれば遠い方の足に向かってパスを出す必要があります。
当然、パスの強さ、弾まない地面を滑るようなボールの質もこだわってもらいます。

トレーニング2 複数人縦に並んでのパス&ターン

サッカー ターン

このトレーニングは、前回のトレーニングの復習になります。
どの方向から相手がボールを取りに来たとしても対応できる体勢作りが必要です。

トレーニングの詳しい内容は、少年サッカートレーニング!攻守の切替えと攻撃の質!!を参考にしてみてください。

トレーニング3 ゴール前でのパス&コントロールからのシュート

サッカー シュート

さて、ここからが今回のトレーニングのメインテーマになります。
トレーニングはシュート練習になっていますが、テーマは「パス&コントロール」です。

トレーニングの基本は、私御用達のCOACH UNITED ACADEMYさんのトレーニングを参考にしています。


引用元 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=K084K6e0AAE

ゴール前にコーンを設置してコーンの脇でボールを受けれるようにパス、コントロール、タイミングを合わせるのですが、これ、かなり難しいです。
私が子どもにできるようにトレーニングしようと口では言いますが、私自身もデモでやろうと思っても成功確率は低いです。

このトレーニングの大切なポイントは、「ボールを持っていない人がスペースに出たパスを追いかけるのではなく、ボールを受ける人にボールパスを合わせる」ということです。

この理論は、前名古屋グランパスの監督だった風間八宏さんがこだわっていた部分です。

私は以前、風間八宏さんが名古屋グランパスの監督だった時に、その時の名古屋グランパスのジュニアの指導者のトップの方とお話しさせて頂く機会があったのですが、名古屋グランパスの子ども達でも、やはり難しいみたいです。

ただ、日本代表やJリーグで活躍できるようなプロの方達であれば、こういった「こだわり」を高い確率で行っていきます。
「上には上が・・・ってやつですね!」

私の思いの中で、かなりレベルの高いトレーニングという認識だったので、今預からせてもらっている6年生達にもさせたことがないトレーニングです。
案の定、シュートまで持っていけれません。

しかし、回数を何回もして、理解していない子ども達にはストップを掛けながら説明とデモをしていくと、徐々にではありますがシュートまで持っていく場面が増えていきました。

そして私自身も思っていませんでしたが、レベルの高いトレーニングだと思っているのに、子ども達が楽しそうにトレーニングしていたのがすごく印象的でした。

「あ”〜〜〜〜〜!!」
「今のダメだな!!」
「もう〜〜〜!!」
「コーチ、もう一回もう一回!!」
「お〜〜〜〜!!」
「ナイスパス!!」

子ども達が楽しく笑いながら、でも要所では真剣にトレーニングに取り組んでいる姿は、「良いトレーニングをしているな」と感じさせてくれる光景でした。

おそらくシュート練習だということと、出来なかったものが徐々に出来てきているという「実感」が子ども達にあったんだと思います。
子どもに限らず、誰でも「成功」するから「やる気」が出てきます。
同じことを何回も行って成功しなかったら、やる気なんて生まれません。

そういう意味では、まだまだ確率は低いですが、シュートまで持っていく成功事例を生み出していく、この6年生達はすごいポテンシャルを秘めているなと内心感じました。

トレーニング4 制限を掛けたゲーム

サッカー 制限を掛けたゲーム

ゲーム前の最後のトレーニングは、制限を掛けたゲームです。
先ほど行ったシュート練習を実践でも活かせるようにゴール前のゾーンでダイレクトまたはツータッチじゃないとシュートを打てませんという制限を掛けたゲームです。

ゴール前のゾーンに制限を設けているのでシュートは必然的にスルーパス、ワンツー、センターリングなどの選択肢でしかシュートできません。
ドリブルからのシュートは基本的にダメです。

そうなると当然、シュートに迫る場面では、ボールを持っていない人(オフザボール)の動き方、ボールの受け方が重要になります。
もちろん、選手同士の「相手を崩す」ためのイメージの共有も重要になります。

そのことを子ども達に事前に伝えてゲームをしてもらいました。
また、今の6年生が以前からありがちな「パスをつなぐためのパス」にならないように、「ゴールに迫るためのパスになるように」という点も付け加えました。

内容は、小学生なので「崩す」というイメージが出来ている子は、声も出るし、動きもスムーズに行います。
自分で「崩す」イメージが出来ていない子は、イメージできている子の言いなりになりがちでした。

ただ、こういった状況も決して悪い状況ではないと個人的には考えています。
誰かがイメージできていないと「崩す」ことはできませんし、誰か一人でもイメージ出来ていないと他の子ども達はいつまで経っても考えません。

「競争心」という点では、自分と同じくらいのレベルの子が良いプレーをしている、良い声を出している、だったら自分も負けてられない!と思わせないといけません。
なので、良いプレーが出た時にはみんなに聞こえるように大声で褒めてあげます。

トレーニングの中で今まで無かったような崩し方や動き出しが出てくれたので、ひとまず個人的には満足です。
あとは、子ども達が来週くらいになっても忘れないことです 笑。

トレーニング5 ゲーム

サッカー ゲーム

最後はゲームです。
前回でもやっていた「攻守の切替えの早さ」、「ディフェンスの(チャレンジ&カバー)のチャレンジ役の人がしっかりとボールホルダーにプレッシャーを掛けること」にプラスして今回トレーニングした「パス&コントロール」の成果が随所に出ていたので良かったと思います。

さて、最も重要なことは本当の試合、同じチームのメンバー同士ではない試合で今回まで行ったトレーニングの成果が出るか出ないかです。
このチームは、「勝ちきれない」というのが、ひとつの大きな悩みです。

「シルバーコレクター」、「4位フィニッシュ」は常連です。
一試合だけを切り取れば全国大会に出場するようなチームとも対等に渡り合います。
対等どころか相手を圧倒する試合も多々あります。

反面、体力的な問題か!?メンタル的な問題か!?考え方の問題か!?分かりませんが、ダメな時は本当にダメです。
子どもらしいと言えば、そんなもんですが・・・。

【城彰二】あの城彰二がついに、プロの企業秘密を初公開!トッププロとして、少年サッカー指導者として、様々な経験の中から培った城彰二ならではの発想と実戦ノウハウをここに公開します。
*上記リンクは外部リンクです。

これから数少ない他のチームとの試合の中でトレーニングをしたことを使って成功させる「成功体験」をもっともっと積んで、今よりもさらにサッカー選手としてひとりの人間として成長して欲しいなと思います。

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