オフサイドトラップとは!?サッカーにおいてハイリスクな戦術!!

「オフサイドトラップってなんですか!?」

今回は、こんなギモンを持たれているサッカー知識が乏しい親御さん向けにオフサイドトラップについて詳しく紹介していきたいと思います。

こんにちは。debuyaです。
サッカーで「オフサイド」という言葉は、よく耳にすると思いますが、「オフサイドトラップ」という言葉は、あまり耳にしないのではないでしょうか!?

私が指導している少年サッカーの現場では、ほとんど耳にする事はありませんが、オフサイドトラップはサッカーにおいて非常に重要な戦術と言えます。
オフサイドトラップによってチームの主導権を握れるか握れないか変わる場面も多々あります。

そんなサッカーにおいて重要なオフサイドトラップについて詳しくご紹介していきたいと思います。

オフサイドトラップとは!?

サッカー オフサイドトラップ

・守備側から、攻撃側に対して「オフサイドポジションにいる選手に対しパスすることができない」というルール上の制約を利用した戦術をとる場合がある。その代表的なものがオフサイド・トラップである。これは、守備陣で連携してオフサイドラインを押し上げ(守備側選手が合図を元に相手ゴール方向へ上がる)、意図的にオフサイドポジションに攻撃側選手が取り残された状況を作り出す戦術(残された攻撃側選手にパスが出された瞬間にオフサイド)である。

・一方で攻撃側もオフサイドラインを見極め、取り残されそうになった攻撃側選手は素早く戻り、別の攻撃側選手がオンサイド(オフサイドにならない)位置から走り込みパスを受ける、攻撃側は守備側ラインの裏側へと出して通すことに成功すれば(オフサイドラインを破る)、大きな得点のチャンスとなる。このようなパスはスルーパスと呼ばれる。

引用元:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89_(%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC)

サッカーには、オフサイドという反則が存在します。
相手のディフェンスよりも前(相手ゴール近く)でパスを受けれないというルールがオフサイドです。

オフサイドについて詳しく知りたい方はサッカーのオフサイドとは!?未経験者でも簡単に理解できます!!を参考にしてみてください。

このルールを上手く利用して意図的に相手をオフサイドにさせるプレーをオフサイドトラップと表現します。
近年で最も有名なオフサイドトラップのシーンと言えば2018年ロシアW杯 日本対セネガル戦で日本代表が見せたオフサイドトラップが有名なのではないでしょうか!?

セネガルのフリーキックの場面でフリーキックを蹴る前は、日本の選手とセネガルの選手は、ほぼ横並びでした。

サッカー オフサイドトラップ

しかし、フリーキックを蹴る直前に日本の選手が全員セネガル陣地に向かってダッシュする事によって、蹴った直後にほとんどのセネガルの選手がフリーな状態になります。

サッカー オフサイドトラップ

日本の選手が守備のやる気を無くしたわけではなく、オフサイドというルールを逆手にとったオフサイドトラップを仕掛け見事に成功したわけです。
当時、緊迫した試合の中で日本代表が、大胆にオフサイドトラップを仕掛けた事は大きな話題になりました。

オフサイドトラップ失敗によるリスク

サッカー オフサイドトラップ

オフサイドとビッグチャンスは紙一重です。
オフサイドになれば攻撃は止まってしまい相手ボールになりますが、万が一にオフサイドにならなければビッグチャンスになります。

オフサイドトラップが成功すれば、守備の時の負担は大きく軽減されますが、オフサイドトラップが成功しなければ失点するリスクが高くなるという判断になります。

そのため、失敗のリスクを考えてオフサイドトラップを意図的に仕掛けるというチームは現在では、少ないと言えます。
その理由のひとつが2列目からの飛び出しや3人目の動きによるものです。

例えば、フリーキックを蹴って味方にパスを出す時は、通常はフォワードの選手など最前線の選手に向かってパスを蹴ります。

しかし、攻撃側もオフサイドトラップを仕掛けてくると理解していれば、最前線の選手がプレーに関与せず、オフサイドポジションではない2列目の選手が走り込んできます。
そうする事でオフサイドに掛からずにビッグチャンスを生み出す事が可能になります。

かと言ってビッグチャンスが嫌だからと言ってディフェンスが、ずっと下がった状態のままでは、相手の攻撃はやりたい放題になってしまいます。
なのでオフサイドトラップという戦術的要素ではなく、相手選手を自陣ゴール近くに近寄らせないために「ラインを上げる」という作業を頻繁に行う必要があります。

オフサイドトラップを仕掛けたいという意図ではなく、相手の攻めの選手がその場所で立ち止まっているならオフサイドになるよ!一旦引いてね!!という意思を見せるためにディフェンスのラインを上げる事がサッカーにおいて重要になります。

オフサイドトラップのかけ方

サッカー オフサイドトラップ

オフサイドトラップにおいてもラインを上げる事においても重要なのが、チームの選手が意思疎通をして同時に上がる事が重要になります。
ある選手は素早く上がって、ある選手は立ち止まったり各選手バラバラに動いていると、オフサイドに絶対なりません。

では、常にボールが動いていて、止まらない試合の中でどのように意思疎通をしているのでしょうか!?
基本は、日頃からのトレーニングでどういう場面ならラインを上げて、どういう場面ならラインを上げないのか!?をトレーニングする必要があります。

より具体的にどのようにしてオフサイドトラップを仕掛けたり、どの場面でラインを上げるのか!?の意思疎通の方法は

・声掛け
・周りの選手を「観る」

の2つが大きなポイントになります。
特に声掛けは、かなり重要なポイントになります。

具体的には、ディフェンスの中心選手が「上げろ!」、「止まれ!」など周りの選手に対して意思を伝えます。
この場合、声掛けをする選手の状況判断能力が非常に重要になります。

また、声掛けと同じように重要な周りの選手を「観る」という部分も状況判断能力だと言えます。
ある相手のフォワードの選手が走り込んで裏を狙ったとします。

味方の選手を観ずに自分だけ立ち止まってオフサイドにしようと思っても、周りの味方が止まらずに戻っていけばオフサイドは一生掛かりません。

仮にある場面で周りの選手を観た時に、自分が最終ラインの選手で自分が止まったり、ラインを上げる事によってオフサイドが取れると判断できれば声掛けをしなくてもオフサイドを取れる可能性が高くなります。

オフサイドトラップにおいても「観る」という要素、状況判断は重要になります。

前述した2018年ロシアW杯 日本対セネガル戦の日本のオフサイドトラップは、事前に打ち合わせがなされていたサインプレーだと思われます。
こういったプレーは試合前からの打ち合わせやトレーニングでの反復練習が必要になります。

オフサイドトラップを瞬時に仕掛けるのは、かなり難しいです。
ラインを上げるという作業は、ある程度場面を想定していれば、どのチームでも可能です。

少年サッカーなどでは、自陣ゴール前からボールをクリアした時にラインを上げるのが、一般的と言えます。
子どもでも分かりやすく、最も効果的なタイミングと言えます。

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まとめ

相手の攻めをオフサイドを利用して止めるという、言い方を悪く言うと「楽をする」方法は、あまり良くありません。
理由としては、何度もオフサイドトラップに引っかかるわけがないからです。

相手も頭を使ってオフサイドにならないように攻めようとするのでオフサイドトラップの乱用は望ましくありません。
それよりもディフェンスの時の選手の感覚をコンパクトにしてパスコースを限定させるためにラインを高くするという意味でのラインを上げるという作業が最も効果的と言えます。

親御さんの立場でもっとオフサイドトラップをやれば良いのにと思うかもしれませんが、現実はそれほど簡単ではないという事を理解してあげてください。

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