こんにちは。debuyaです。
タイトルでズバリ書かせてもらいましたが、子ども達が試合やトレーニングの回数を積み重ねているのに指導者の思ったような内容や結果にならない、子ども達が巧くなっていかないといったようなことになっていませんでしょうか!?
恥ずかしいことではありません。
以前の私も同じような苦労をしたタイプの人間です。
またジュニア世代の少年団などでよくありがちなパターンだと思います。
私も現在のチームの代表に声を掛けて頂き、子ども達の指導をスタートしましたが、当時は酷いもんです。
試合は勝てない、子ども達は巧くならない、今考えてもゾッとする過去です。
当時の子ども達には、本当に申し訳ないなとずっと思っています。
私自身は、他の人から悪い指導をしていると指摘はされませんでしたが、自分自身の中で自分の指導に問題があると常に考えていました。
しかし、独学での限界も感じていたので思い切ってライセンスを取得しに行きました。
今では、ライセンスを取りに行って良かったと思っています。
結論から言ってしまうと、子ども達が巧くならないのは指導者の責任です。
子ども達には、一切責任はありません。
指導者のトレーニングの仕方、声の掛け方、伝え方などでトレーニングの成果は大きく変わってきます。
まず、指導者がこの事実を理解していないと、どれだけ長い時間トレーニングしても、どれだけ試合の回数を重ねても子ども達は巧くなっていきません。
オンラインやインターネットでトレーニングを参考にしている指導者
近年は、インターネットの普及などによってトレーニング方法やトレーニングに関しての注意点を細かく紹介しているツールがいくつも存在しています。
紹介されているトレーニングをそのままやってみたり、自分なりにアレンジしてやってみたりと、自分なりの工夫をされている指導者をよく見かけます。
特に父兄指導者さんにありがちな光景に感じます。
紹介されている動画内の子ども達は、チャレンジしながら誰がみても巧くトレーニングをしているように写っています。
しかし、同じことを預かっている子ども達に求めるのは無理な話です。
なぜなら、子ども達ひとりひとりは、性格も運動神経も理解力も全てが違います。
実際に預かっている子ども達と動画内で実演している子ども達とでは、伝え方、トレーニングのポイントを変えないといけないのです。
仮に動画内では、子ども達がディフェンスを巧くかいくぐってパスを出せる子ども達だったとしても実際に預かっている子ども達が同じことができる保証は全くありません。
ディフェンスをかいくぐれないのであれば、パスを巧く出せないのであれば、同じトレーニングでポイントを変えるか、またはもっと簡単なトレーニングに変える必要性があります。
この実際に子ども達に起こっている問題が、どの部分で、どこを重点的に修正しないといけないのかを判断するのが指導者としての役割です。
良いトレーニングをしているから子ども達が巧くならないのは、子ども達が悪いと思っている指導者は単なる自己満足に浸っているだけです。
もちろん、指導者としての失敗、今日のトレーニングは成果が出なかった、は全然オッケーだと思います。
「このトレーニングをこういう風にやったら成果は出ないんだ!」
と指導者が学んで次のトレーニングに活かせば良いだけの話です。
問題は、常に指導者がトレーニングなどを改善する必要性があるのか!?子ども達に本当に伝わっているのか!?を自分で自分をジャッジすることが重要です。
自身のサッカー経験からトレーニングを考えている指導者
どこのチームであっても指導者自身がサッカー経験者というケースがほとんどだと思います。
ただ、サッカー経験者あるあるで失敗しやすいパターンもあります。
サッカー経験者は、自分の経験を元にトレーニングを決めたり、できるできないのジャッジを自分の経験から導き出したりしがちです。
でも、この思考段階で大きく間違ってしまう原因になります。
自分のトレーニング経験からトレーニングをした時に
「自分はできていたのになんで子ども達はできないんだろう!?」
と考える場面が出てきます。
そこで指導者自身がトレーニングの変化や伝え方の変化、教えるポイントの変化をするのであれば、何も問題はありません。
一番危険なのが、「なぜ、子ども達はできないのか!?自分はできるのに!!」と子ども達の習得の悪さを理由にするのはダメです。
これでは成果はいつまで経っても出てきません。
先ほどと同じような話ですが、指導者自身もひとりの人間、子ども達ひとりひとりもそれぞれの個性、性格、吸収力があります。
自分が小学生の時にできていたのに、なぜ今の子ども達はできないんだろう!?と子ども達に責任を押し付けては何も進化しません。
例えばコーンをかわしてシュートというシンプルなトレーニングが子ども達が「下手だ!」となっても教え方が悪いんです。
子ども達の基礎的な運動神経が悪いのであれば、基礎的な運動神経を鍛えるトレーニングが必要です。
子ども達の理解力に問題があるのであれば指導者の伝え方を子ども達でも分かるように修正しないといけません。
何か子ども達でも分かるような例え話に置き換えて説明するとか、オノマトペ(ドーンとかギューン)といった子ども達にも感覚的に入るような言葉に変えてみるとか工夫が必要です。
子ども達に起こっている問題を理解するのが指導者としての力です。
指導者は、日々改善が必要なんです。
ボランティアだから変える必要がない、変えたいけど時間がない、はぶっちゃけ指導者都合のいいわけです。
もっと指導の仕方を理解したいのであれば隙間時間で学べばいいですし、自分の独学では限界を感じるのであれば、ライセンスを取りに行けばいいと思います。
子ども達がサッカーが巧くなるかならないか、サッカーを好きになってくれるかくれないかは、大半が指導者の問題です。
「私にはそんなセンスはありません」というのであれば指導者を引き受けなければいいだけの話です。
Jチームの下部組織に所属している子ども達が巧くなるのは、子ども達の才能、センス、運動神経が優れているからではありません。
指導者の教え方が上手いんです。
【城彰二】あの城彰二がついに、プロの企業秘密を初公開!トッププロとして、少年サッカー指導者として、様々な経験の中から培った城彰二ならではの発想と実戦ノウハウをここに公開します。
*上記リンクは外部リンクです。
もちろん子ども達が10あるうちの2しか習得できないのか、9習得できるのかは、少なからず子ども達の才能などは関わってきますが、どれだけトレーニングに時間を掛けてもあんまり巧くならないという事には本来なりません。
子ども達は、優れた才能をひとりひとりが持ち合わせています。
この才能を開かせるために指導者は、共に努力をしていきましょう!