久保建英選手に近づける選手を育てよう!少年サッカーで大切なこと!!

こんにちは。debuyaです。
先日Twitterでこんなツイートをしてみました。

久保建英 サッカー

素直な気持ちとしてメッシやロナウドを私のチームから育てたいというのは、雲を掴みたいと言っているような現実味のない話になります。
しかし、同じ日本人、同じ義務教育を受けている久保くんなら近い選手を育てることは不可能ではないというのが率直な思いです。

久保くんに限らず、中田英寿さん、本田圭佑選手、香川真司選手、中村俊輔選手、小野伸二選手など海外でも日本人のサッカー選手が称賛される事が多くなってきていますよね!?

現代において育成年代で子ども達のサッカーのレベルを上げていく事が最低限の使命だと個人的には考えています。
問題はどのようにレベルを上げていくのか!?どのように子ども達に伝えていくのか!?が現場を託されている私たちの仕事です。

現時点で私自身が子ども達との接し方で考える重要なポイントは4つあると考えています。

・サッカー以外の運動能力を引き上げる
・サッカーのスキルにおいて、より具体的に教える
・子ども達のプレーの部分は怒らずに(怒鳴らず)のびのびとプレーできる環境を提供してあげる
・子ども達自身に考えさせる機会を多く与える

になります。
これらを順番に解説していきたいと思います。

ちなみに大前提ですが、私自身が謙虚な気持ちで日々学び、私自身がアップデートしていくのは当たり前だと考えています。
また、子どもが大人への階段を登っていく上でサッカーのスキル以上に人間性を形成していかないといけないという部分も当たり前だと考えていますので、この点は間違えないようにお願いします。

2012年に出版した「おれ、バルサに入る!」では、久保建英選手のお父さんの子育てについて詳しく記載されています。
言い訳ではありませんが、子どもの影響力が大きいのはサッカーのコーチではなく、親御さんだという事も理解しておいてください。

サッカー以外の運動能力を引き上げる

久保建英 サッカー

昭和や平成の時代から令和になった現在の日本では、子ども達が身を置く環境は大きく変わってきました。
大きく変わった点のひとつが遊び方です。

私が子どもの頃は、公園に遊具が当たり前にあり、おにごっこ、缶蹴り、野球、ドッジボールなど様々な運動を友達と一緒になって遊んでいました。
しかし、現代の子どもの遊びのほとんどが携帯ゲーム、DS、Switchなどゲームばかりです。

私の時代でもゲームをしていましたが、子ども同士で外で遊ぶという行動が現代の子ども達と比べると圧倒的に多かったと思います。
「外で遊ぶ」ということは、子ども達にとってみれば遊びではなく運動能力の開発になります。

ゴールデンエイジという言葉を聞いたことはありますでしょうか!?
日本では9〜13歳ごろまでの期間を指します。(子どもによっての前後はあります)

ゴールデンエイジは、即時の習得が可能な期間です。
サッカーにおいては、このゴールデンエイジの期間にスキルが伸びると言われています。

そのゴールデンエイジの前の段階、3〜8歳ごろの期間をプレ・ゴールデンエイジと呼びます。
このプレ・ゴールデンエイジの期間の運動の仕方によって子どもの運動能力は大きく変わってきます。

そのため現在預かっている子どもでもサッカーは巧いけど、他のスポーツをしたら下手くそ。
運動神経自体怪しいというような子どもが数多くいます。

単純に運動神経が良い子どもの親御さんと話をしたら「運動ばかりさせる保育園だった」とか「テレビやゲームをさせずに外で遊ばせていた」という回答が多く出てきます。

逆に運動神経が悪い子どもの親御さんと話をしたら「ゲームばかりしている」、「遊びに行っても外で遊んでないみたい」などの回答が多く出てきます。

サッカーのスキルを鍛える前に運動能力を身につけさせないと、サッカーの練習にどれだけの時間を費やしても無駄になってしまいます。
私は子どもひとりひとりの親ではないので、せめてサッカーの練習を行う時間でサッカー以外の運動ができる環境を作ろうと思っています。

鬼ごっこ、ボール投げ、様々な運動などサッカーの練習と平行して様々な運動を取り入れています。
久保くんのお父さんもプレ・ゴールデンエイジの期間は久保くんと一緒になって外で遊んでいたそうです。

現在の久保くんの活躍は、間違いなくサッカースキルだけではなく運動能力が鍛えられて出来上がっているものだと思います。

サッカーのスキルにおいて、より具体的に教える

久保建英 サッカー

サッカーのスキルにおいては、より具体的に子ども達が「理解」できるように教えています。
なぜかというと一昔前のように「体で覚えろ」では限界があるからです。

私たちの使命は運動能力が低い子どもでもサッカースキルを上げることがひとつのミッションです。
また、運動能力が高い子どもは、自分が持っているスキルの最大値まで引き延ばせるかが重要だと考えています。

例えばボールを持っていない選手に指導者は「動け!」と言います。
子ども達からすれば「どこへ!?」、「何のために!?」と考えるはずです。

全ての理由が存在します。
その理由を子ども達に伝えないと子ども達は「納得」しません。

あまり言いたくありませんが、お母さんが「ゲームは1時間ね!」とか「もう寝なさい!」とか子ども達に言っているシーンがあります。
そんな時に子どもの顔を見ると必ず嫌そうな顔や納得いってない顔をしています。

なぜか!?
子どもが納得する「理由」がないからです。

1時間以上ゲームをしたら目が悪くなってしまうからとか8時間以上寝ないと心と体が成長しないからなどのお母さんが言葉にせずにいる理由を子ども達が直に聞いていないから納得しないわけです。

サッカーも同じです。
指導者がどれだけ「動け!」と言っても子どもは動きません。

理由が分からないからです。
指導者が自分が経験していることを頭の中で整理できているので「なんで動かないかな!?」、「なんでこんな簡単な事が分からないかな!?」と言いがちですが、当たり前です。

どれだけサッカー年数をしていたとしても子ども達はサッカーの初心者です。
動く時に何に注意しないといけないか!?こういう場面ではここにいかないといけない!など具体的に説明してあげないと理解できません。

理解できないわけですから子どもからすれば「納得」するハズはありませんよね!?
納得してくれないわけですから指導者と子どもの心の距離も縮まるわけがありません。

もちろんサッカー以外の部分で(指導者のキャラクターがおもしろいとかどうでも良い話がおもしろい、ゲームの話についていけるなど)子どもとの心の距離を縮める方法はあると思います。

しかし、サッカー指導者として最も大切なことは子ども達に「信頼」されないといけません。
子ども達が、「この指導者の言ってることは間違いない。この指導者が言うことをしっかりとやれば自分は巧くなれる!」と心から思ってくれないといけないのです。

久保くんのお父さんも久保くんが所属するチームをどこにしようか、数チームの練習風景などを見て決めたそうです。
子どものためにチーム選びやサッカーの環境、指導者の教え方など妥協しないことが重要ですね。

子ども達のプレーの部分は怒らずに(怒鳴らず)のびのびとプレーできる環境を提供してあげる

久保建英 サッカー

大人が怒れば(怒鳴れば)子どもは萎縮します。
萎縮すればチャレンジして成功させようという意識よりも先に失敗せずに怒られないようにしようとします。

サッカーが巧くなりたいと思ったら数多くのチャレンジ、数多くの失敗は必要不可欠です。
最初から巧くできる子は、ほとんどいません。

現在は、万能な久保くんもテレビやメディアに写っていない時代は、失敗やチャレンジの連続だったはずです。
久保くんのお父さんも指導者が怒らない環境のチームを探して選んだそうです。

人間としてやってはいけないことを子どもがしたのであれば私は起こります。
しかし、サッカーのプレーにおいてチャレンジして失敗したことを怒りません。

なぜなら何度でもチャレンジして欲しいからです。
なので、できるだけ親御さんからの子どもへのプレッシャーや圧力も避けて欲しいとは思っています。

大好きなサッカーを大好きなままでやり続けて欲しいという願いも込めて、子ども達がのびのびとプレーできる環境を指導者である私が作れるように心掛けています。

子ども達自身に考えさせる機会を多く与える

久保建英 サッカー

サッカーをより具体的に教えたものをいかに応用するか!?いかに状況判断を早くして最適なプレーをするかは子ども達のお仕事です。
どうしたら良かったのかを子ども達に考えさせます。

なぜなら子ども達は私のロボットではないので自分の意思で考えてプレーしないといけません。
私が言ったことを考えずにどんな状況でもそのままプレーするのはサッカーではありません。

例えば攻撃2人、守備2人の各セットがいます。
守備側に指導する基本はひとりがボールを持っている人にプレッシャーを掛けて、もうひとりはプレッシャーを掛けに行った選手が抜かれた時、自分のマークする選手にボールが渡った時にプレッシャーを掛けれる両方ができるポジションにいないといけないと言います。

では問題です。
ボールを持った選手がモタモタしててドリブルできそうにない、パスを出せそうにない場面になった時にプレッシャーを掛けに行った方ではない選手はどうするべきでしょうか!?

答えは2人でボールを取りに行けば良いのです。
しかし、その判断をしなければいけないのは子どもです。
考えさせないといけないんです。

何も考えずに言われたことだけをしている子は、ボールを取るチャンスだったとしてもぼーっとしています。
もっと言うのであれば自分のマークを外してボールを取りに行って自分のマークの選手にパスが行ったらダメじゃないですか!という主張が出るハズです。

ここが自分で考えてリスクを犯してもチャレンジできる子かできない子かのひとつ分岐点です。
先ほども述べましたがサッカーは何度でもチャレンジしないといけません。
何度でもミスしないといけません。

久保くんは、ミスを嫌がって安全なプレーばかりしていますか!?
違いますよね!?

ボールを失うリスクを背負ってでも何度でもドリブル突破を試みますよね!?
チャレンジ精神がなければ「サッカー選手」とは言えません。

このチャレンジがあるかないかが良い選手かそうでないかの違いだと思います。
自分で考えてリスク承知でチャレンジさせることが私たち指導者としての仕事だと思っています。

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*上記リンクは外部リンクです。

まとめ

結論的に久保建英選手のような選手を私が育てれるかは分かりません。
しかし、私自身がチャレンジを諦めたらそこで試合終了です。

子ども達はダイヤの原石です。
私たち指導者が情熱を持って絶対にこの子をサッカーの巧い子にさせるという強い気持ちを持っていれば、必ず全ての子ども達が、どこかのタイミングで花開いてくれるはずです。

サッカー指導者は日々謙虚に学び子ども以上に成長しなければ、良い選手は育ちませんね。

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