少年サッカー/良いコーチであるために自分が気をつけていること!!

こんにちは。debuyaです。
今回は、日頃から私自身が良いサッカーコーチであるために気をつけていることを紹介しようと思います。

ずばり、サッカーにおいての「良いコーチ」という定義に正解はありません。

子ども達にサッカーのスキルを上げさせるのが良いサッカーコーチ!?
子ども達の礼儀を養えれば良いサッカーコーチ!?

正解は誰にもわからないですよね!?

JFA(日本サッカー協会)が主宰するライセンス講習でも「子ども達の自主自立を育む」とか「グッドサポーターであること」とかいろんな方針が定義されていますが、実際の現場レベルでは

じゃあ、どうやったら子ども達の自主自立を育めるの!?
どうしたらグッドサポーターだと認められるの!?

という疑問しか出てこないのではないでしょうか!?
正直に言うと私自身も確信はありません。

しかし、こうであろう!?という仮説を立てて、実践してみて、ミスして、改善して、改めて実践してを繰り返すことで「良いサッカーコーチ象」が生み出されるのではないかと個人的には考えています。

なので私自身が良いサッカーコーチだとは現時点では思っていませんし、まだまだ私自身が成長するためにトライアンドエラーを繰り返していかないといけないと考えています。

だからこそ現場レベルで私自身が気をつけている事を今回紹介させてもらおうと思っています。
もしも良いサッカーコーチってどんなコーチ!?とお悩みの方がいらっしゃるのであれば、全てを参考にする必要はありませんが、何かのきっかけになってくれれば良いなと思います。

私が考える「良いサッカーコーチ」の定義

良いサッカーコーチ

私自身が考える「良いサッカーコーチ」の定義は、子ども達から「信頼」されているコーチだと思っています。
なぜかというと子ども達に信頼されなければトレーニングの成果も試合での結果も親御さんからの理解も得られないと思っているからです。

例えば、子ども達にサッカーのスキルを教えることに長けているコーチ、実績がすごいコーチだったとしても子ども達から信用や信頼されていなければコーチが「この話は重要だよ!」と言っても子ども達は話を聞きませんよね!?

子どもの信頼が得られないということは親御さんからも当然信頼されませんよね!?
親御さんは子ども達が楽しくサッカーができる環境を求めていて、サッカーのスキルがアップする環境を求めています。

もし、コーチが親御さんのご機嫌だけを伺っていて、子ども達から評判が悪かったら最初は良いサッカーコーチだと親御さんが思っていたとしても、そのうち大したことないコーチだとバレちゃいますよね!?

子ども達からは信頼されているけど、親御さんからは信頼されていないというケースも確かにあるかもしれません。
もちろん親御さんとの関係は改善するに越した事はありませんが、どちらかの信頼しか獲得できませんというのであれば絶対に子ども達からの信頼を最優先するべきです。

子ども達からの信頼があってこそコーチの伝えたい事や言いたい事も言えますし、何よりも良い意味で子ども達がコーチの言う事を聞こうとしてくれるはずです。

良いサッカーコーチであるために自分が気をつけていること

良いサッカーコーチ

私が日頃から良いサッカーコーチであるために気をつけていることは大きくまとめると5つあります。

・怒鳴らない
・褒める
・より具体的に教える
・楽しませる
・子ども達に寄り添う

になります。
では、順番に詳しく説明していきます。

怒鳴らない

子ども達を怒鳴らないと表現したのは、言葉の通りです。
怒鳴らない事を注意しています。

なので怒る事はあります。
怒るのは子ども達の成長のためであって、子ども達が自分の思った通りの事ができないから怒るではありません。

怒鳴るのは、子ども達がサッカーを生き生きとさせる上で妨げになります。
コーチが怒鳴って子ども達が萎縮してしまうとサッカーのスキルが伸びないだけではなく、主体性や積極性も失くさせてしまいます。

周りのチームのコーチの対応を見たりしていると子ども達に怒鳴っている姿をよく目にします。
怒鳴っている内容もコーチ勝手な意見が多いです。

試合で負けた時に子ども達に罰走を命じてずっと走らせているようなコーチも見受けられます。
そんな時に子ども達の表情や目を見ていると生き生き感が全く感じられません。
これではダメです。

サッカーコーチは、「教育者」でないといけません。
命を脅かす、社会マナーからズレた事をする。
こんな事を子ども達がしてしまった場合は、怒らなければいけません。

しかし、それはコーチ自身の名誉のためではなく、子ども達が成長するためでないといけません。
子ども達のために怒っているのであれば、子ども達は必ず理解してくれます。

「怒る」と「怒鳴る」は、全く違うと私は思っています。
子ども達のミスを指摘するために怒ることはあっても怒鳴る必要性はないと私は思っています。

ニュアンスは難しいかもしれませんが、私自身は子ども達を怒鳴って言う事を聞かせるのではなく、指摘して子ども達の「なぜ!?」を理解させるためにしっかりと話をしています。

褒める

子ども達のやる気を引き出すために小さな事でも子ども達の成功例は、大きな声でみんなに聞こえるように褒めています。

褒めるのは、子どものやる気を引き出すため、なぜ大きな声で褒めるかというとみんなに聞いてもらって「自分も褒められるように頑張ろう!」というやる気を引き出す事と私自身がこのプレーをしたら褒めるよという「基準」を子ども達に理解してもらうためです。

例えばパスの練習をしたとします。
サッカーコーチの方であればご理解してもらえると思いますが、一言でパス練習と言っても細かく言うと注意しなければいけないポイントは数多くあります。

・パスの精度
・パスの受け方
・トラップの質
・パスを受けるポジショニング
・パスを出す前のルックアップ

など、注意するポイントを挙げだしたらキリがありません。
この注意するポイントは、大人である自分が全て覚えろと言われても難しいわけですから子ども達が全てを覚えて実践することなど不可能です。

だから繰り返しのトレーニングの中でひとつひとつのポイントを絞ってトレーニングしないといけません。
パスの精度を上げたいと思ったら子ども達には、パスの精度を上げることにこだわってと伝えています。

だからパスの精度にこだわって欲しい時には、どれだけパスを受けるポジショニングが良かったとしても褒めません。
パスの精度が私が思っている基準に達したパスを出した子に思いっきり褒めています。

もちろん子ども達にも巧い子と下手な子が存在するので、褒めるポイントの上下はコーチレベルで調整しています。
リフティングがいつも5回しかできない子が6回できて新記録が出せたのであればもちろん褒めます。

リフティングが何回でもできる子が、周りの子よりも多くリフティングしたとしてもその子の最大限やった結果でないのであれば一番巧くできたとしても褒めません。

なぜなら褒めるポイントは、子ども達が最大の努力をした結果かどうか!?という部分だからです。
手を抜いて記録が生まれたとしても素直には褒めれません。

子ども達の最大限の努力を引き出して、やる気を生み出すために「褒める」は指導で欠かせないポイントだと思います。

より具体的に教える

より具体的に教えることは、子ども達の0に1を足してあげるためです。
子ども達の0を1にしてあげないと、何が正しくて、何がダメなのか!?の基準を理解させるためです。

例えばポジショニングを子ども達に教えようとした時に「ボールを持っている選手をサポートしよう」と言ったら子ども達はどうサポートしようと考えるでしょうか!?

もっと言うのであれば、同じ事を1人ではなく10人の子どもに言った時にどうなるでしょうか!?
10人同じポジショニングを取ってくれませんよね!?

指導者は必ず自分なりの正解があるはずです。
その正解があるのに子ども達にしっかりと伝えずに子ども達が正解のポジショニングにつかなかったら怒鳴ったりするだったら問題外ですよね!?

ボールを持っている選手をサポートしなければいけないという事を漠然と子ども達に伝えて、後は子ども達が自分で考えるべきだという指導者もいますが、それも無理な話だと思います。

子ども達は大人ではないのでサッカー経験が豊富ではありません。
ましてや大人のように最初から考えれるわけもありません。

私たち大人もこれまでの長年の練習や試合の経験を通して正解を導き出しているはずです。
それを子どもに漠然とした一言で考えろは無理な話です。

なので、子ども達を指導する時には、「ボールを持っている選手の正面にポジショニングを取ろう」というように、より具体的に指導することを心掛けています。

子ども達はサッカーの初心者です。
最初は、何が正しくて何が悪いのかを理解できません。

だから子ども達にとっての基本を身につけさせる必要があります。
この基本を、より具体的に教えてあげないと子ども達の考えるための基本が身に付かないと私は思っています。

楽しませる

サッカーを楽しいと感じてもらう工夫をしています。
単調な基本練習は時間の管理を気にしたり、トレーニング内容を工夫してみたりしています。

なぜなら、最初は子ども達が好きでやりだしたサッカーのはずです。
だからサッカーを嫌いになることは絶対に避けたい事です。

指導者という立場であれば日頃からの反復練習が重要だという事を誰しもが理解しているはずです。
子ども達は、そんな反復練習を楽しくしようとしません。

このお互いの食い違う思考をできるだけ合わせて嫌にならないように楽しくトレーニングしてもらう必要があります。

例えばトレーニングの中に子ども達同士で競わせる要素を取り入れてみたり、短時間で集中するように促してみたり、遊びの要素を入れてみたりと同じトレーニングの目的でも工夫をして子ども達が楽しくサッカーできるようにしています。

子ども達にとってジュニア年代でサッカーが終わるわけではありません。
中学、高校、大学、社会人と長く続くサッカー人生にして欲しいので サッカー=楽しい という認識を小学生の時に感じて欲しいなと思っています。

子ども達に寄り添う

私が特に気にしているのが子ども達との接し方です。
良い意味で子ども達にとって友達のような、リーダーのような接し方をするようにしています。

なぜかというと小学生でリーダーシップを取って、仲間を鼓舞できるような子どもはかなり優秀で、多くはいないと思います。
チームとして同じ方向に向いて最大限の努力をさせるために自分がリーダー役になって子ども達を鼓舞するような声掛けをしています。

しかし、指導者としての威厳を保つためにある程度の距離も取っています。
あまりに子ども達との距離が近すぎると子ども同士の付き合い方のように指導者をナメた態度で接する子どもも出てきます。

そうならないように指導者としての威厳を保って、ある一線は超えないような付き合い方を心掛けています。
子ども達が何をどう考えていて、どう思っているのか!?を常に考えるようにしています。

指導者は内容の中で結果を出す

良いサッカーコーチ

サッカーというスポーツである以上、試合の勝ち負けはこだわらないといけませんが、結果が最優先になってはいけません。
指導者は子ども達の内容の中で結果を出すことにこだわるべきです。

・試合の中でいつもドリブルで相手を抜けない子が抜けるようになった
・いつもセンターリングをあげれない子が初めてあげれるようになった
・いつもマークを外してしまう子が、しっかりとマークをつけるようになった

など、子ども達がこれまでできなかった事をできるようにさせるのが指導者としての役割だと考えています。
この内容という結果を追い求めた先にチームとしての試合での勝利という結果がついてくると考えています。

結果は残さないといけませんが、結果をはき違えてはいけません。
子ども達ができなかった事ができるようになった時に子ども達と一緒に喜びを分かち合えるというのが私の中での理想です。

【城彰二】あの城彰二がついに、プロの企業秘密を初公開!トッププロとして、少年サッカー指導者として、様々な経験の中から培った城彰二ならではの発想と実戦ノウハウをここに公開します。
*上記リンクは外部リンクです。

子ども達がサッカーを楽しむために、巧くなるために私たち指導者がいます。
子ども達が成長するために自立するためにコミュニケーションを取り、情熱を持って指導していかないといけません。

私が預かっている全ての子ども達から「信頼」されるために、良いサッカーコーチになるために、日々の努力を積み重ねて、学んでいかなければいけません。

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