「キーパーとの1対1でうまく決めれない」
今回は、こんなお悩みを持たれているサッカー経験が乏しい親御さんと少年サッカーをしている子供さん向けに答えていきたいと思います。
この記事を書いている私は、サッカーのC級ライセンスを所持して、少年サッカーの現場で約10年間ほどの指導実績があり、チームを県大会で優勝させた実績もあります。
こんにちはdebuyaです。
サッカーでゴールキーパーと1対1になる場面は、そう多くはなく、そのような場面が生まれるのであれば、得点できる絶好の機会だと言えます。
絶好の機会が故にシュートチャンスを作り出したチーム全員が「決めてくれ!!」と思う瞬間だと言えます。
しかし、現実はキーパーの守備もあり、簡単にゴールできるものではありません。
それが少年サッカーであれば、なおさら決まらないものです。
厳しい言い方をしてしまうと、どれだけ良い攻撃の組立をしてゴール前までボールを運べたとしても、実際にシュートを決めないとゴールになりませんし、得点になりません。
どれだけキーパーと1対1の状況を数多く創出できたとしても実際にシュートが決まらなければ全てが水の泡となってしまいます。
キーパーとの1対1がなかなか決まらない、シュートを外してばかりでお悩みの選手も数多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、キーパーとの1対1でうまく決めれるようになるためのコツを紹介したいと思います。
キーパーとの1対1を決める5つのコツ
キーパーとの1対1を決める確率を上げるためには、大きく分けると5つのコツがあると私は考えています。
その5つが
・あわてない
・自信を持つ
・キーパーを見る(キーパーの裏をかく)
・インサイドキックでシュートを打つ
・何度も失敗(チャレンジ)する
になります。
順番に詳しく解説していきたいと思います。
あわてない
まず、「あわてない」というメンタルの部分が重要だと考えます。
理由としては、あわててしまうと、良いプレーができませんし、周りも観れなくなってしまうからです。
少年サッカーに限らず、日本代表やプロサッカーなど、どのカテゴリーでも当てはまることですが、キーパーと1対1という絶好の機会は、1試合を通して多く訪れるものではありません。
それ故に、実際にキーパーと1対1の状況になった時には、ほとんどの人があわててしまいます。
・早くシュートを打たないとキーパーに距離を詰められてしまう
・早くシュートを打たないとディフェンスが追いついてきてしまう
・絶対に決めないと周りから文句を言われてしまう
など、あわててしまう理由はいくつも存在します。
PKに近い心理状況で「決めて当然」、「シュートを打つ方が圧倒的に有利」という大前提があるので、よりあわててしまうという部分もあるかと思います。
どうしてもあわててしまう子なのであれば、「失敗しても大丈夫」、「失敗しても死なないよ」などの声掛けをして、子供に大丈夫なんだという事を意識付けしてみてください。
シュートを決める確率を上げるために、まずはキーパーと1対1の状況になっても、あわてないように心掛けてみましょう。
自信を持つ
あわてない同様にメンタル的な部分ですが、自信を持つ事も非常に重要です。
物事を成功させようと思ったら自信がなければ成功できません。
「シュートを外したらどうしよう!?」、「シュートが上手くないから外しちゃう!」、「1対1は得意じゃないんだよな!」など、マイナスな考えをしているうちはゴールできるものもゴールできません。
そのため、子供自身に嘘をついてでも自信を持てる状況にするべきです。
「俺は絶対に決めることができる!」、「お前はやればできる子だ!」など、根拠が無かったとしても自信満々でサッカーに取り組めれる環境を作り出しましょう。
キーパーを見る(キーパーの裏をかく)
キーパーと1対1になる状況では、キーパーを見ることは重要です。
なぜなら、キーパーの動きやポジショニングが把握できれば、その逆を狙えばシュートを決める確率が上がるからです。
もちろんボールを保持している状況でキーパーを見るためには、様々なスキルアップが必要になります。
・日頃からの観ることの習慣化
・ボールを見なくてもコントロールできるスキル
・ボールを見なくてもシュートできるスキル
など、一言で言うと「巧い」選手じゃないとキーパーを見ることはできません。
そのため、日々の練習からキーパーとの1対1で必要なスキルを磨いていく必要があります。
指導者やサッカー経験者の中には、迷ったり、あわてたりしないために、キーパーを見ずに思いっきりシュートしてこい!と指示をされる方も数多くいらっしゃいますが私自身は、そのやり方はおすすめしていません。
なぜなら、思いっきりシュートを打ち続けても上手くなっていかないからです。
キーパーと1対1の状況を観て、状況判断して、その時の最適なプレーはどのプレーかを選択して、思い通りのプレーを実行できることが上手くなるためのステップだと考えているからです。
緊張などを避けるために、何も考えずにプレーをすることは、その場では上手くいったとしても、根本的に上手くなっていることにはならないと私は考えます。
失敗を恐れずに子供自身が上手くなっていくための環境づくりを作り出すために、キーパーを見て状況判断するという練習を繰り返し行わせてみてください。
インサイドキックでシュートを打つ
キーパーとの1対1においてシュートの威力は、必要ないと私は考えています。
そのため、キーパーとの1対1においては、インサイドキックでシュートを打つ事を推奨しています。
少年サッカーで多くあるのは、キーパーとの1対1で思いっきりシュートを打って、フカしてしまい、ゴールを超えて決めれなかったという場面を多く見かけます。
せっかくのビッグチャンスでこのような失敗を繰り返すことは、お世辞にも良いこととは言えません。
子供達のスキルアップをさせるためにも、シュートを決める確率を上げるためにもインサイドキックでのシュートをおすすめします。
何度も失敗(チャレンジ)する
最終的には、何度でも失敗して学んでいくことが最も重要だと私は考えます。
世界No.1プレイヤーのメッシもダイジェストなどのプレー集では、簡単にゴールを決めていますが、それ以外の場面では、ゴールを決めている以上にシュートを外しています。
幼い頃であれば、数え切れないほどにキーパーとの1対1を外しています。
重要なことは、外さないことではなく、何度も失敗して、何度もシュートを外すんだけど、その中で少しずつ学んでいくこと、少しずつ確率を上げていくことが重要だと考えます。
同じ事を繰り返し行なって、失敗を繰り返すのでは成長になりません。
1つ1つの失敗の中でも考えながらプレーすることが重要だと考えます。
キーパーとの1対1で個人的におすすめしないアドバイス
よくサッカーの指導現場やブログ記事、Youtubeなどで伝えられているアドバイスの中で、キーパーとの1対1を簡単に決めるために、ドリブルのコースを工夫して、シュートコースを空けるようにしましょう、というアドバイスを目にしますが、個人的にはおすすめしません。
理由としては、少年サッカーでは、難しいという事と1番の理由は、同じ状況は絶対にないという事です。
実際の試合でキーパーと1対1になる状況は、同じ状況であることの方が少ないと思います。
・ドリブルで抜け出して1対1になった
・スルーパスに抜け出して1対1になった
・ワンツーを決めて1対1になった
・センターリングに相手が対応しきれずに1対1になった
など、様々な状況で1対1になります。
もっと言うのであれば、時間的に余裕のある1対1もあれば、時間的に余裕のない1対1もあります。
キーパーとの1対1が必ずゴール正面ということも考え難い部分です。
シュートコースを空けるためのドリブルを考えるということは、理にはかなっていますが、いろんな状況を想定して、子供達のスキルなども考えると、シュートコースを空けるためのドリブルを意識させることは難易度が高すぎると個人的には考えます。
それよりも、前述した5つのコツを優先してやってもらう方が、シュートを決めれる確率は上がると考えます。
子供の現在のスキルなどを考慮して、ちょっと努力すればできるレベルを見定めて取り組めるような環境を作り出してみてください。
まとめ
極論的に言いますが、キーパーとの1対1を決める確率を上げるためには、何度もチャレンジや練習をして失敗を繰り返していくことしかありません。
その中で、ただ単に漠然と失敗を繰り返すのではなく、
・あわてない
・自信を持つ
・キーパーを見る(キーパーの裏をかく)
・インサイドキックでシュートを打つ
・何度も失敗(チャレンジ)する
この5つのコツを意識しながら何度でもチャレンジしてみてください。
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