こんにちは。debuyaです。
今回は、名古屋グランパスやアーセナルなど、指揮官時代にスペクタクルなサッカーを展開したアーセン・ベンゲルの名言です。
「結果は重要なのではない。結果が全てなのだ。」
一瞬チラッと見たら「ん!?」と分からなくなるような言葉ですが、しっかりと考えると非常に深い言葉です。
私なりの見解を一言で表すと
「結果を求めるのではなく、内容を重視していけば勝手に結果が付いてくる。だから結果が全てなのだ。」
になります。
この解釈について私なりに詳しく書いていこうと思います。
結果は重要ではない。
育成年代では、試合の結果や点を決めた、失点したなど数字上の「結果にこだわらない」ということは、常に言われてきていることです。
例えば試合には勝ったけど、後から試合を振り返ってみたら「選手達は何が成長したんだろう!?」、「トレーニングでやったことができているのか!?」となってしまったら日々のトレーニングの意味がないですよね!?
なんのために日々トレーニングしているのかというと試合の中で実際に使えるスキルが身についているかどうかが重要だと思います。
だから結果ばかり重要視して試合で使えるスキルが身についていないのであればトレーニングが積み上がっていないと言えます。
日本のジュニア年代の現場を見ているとスキルの積み上げができているチーム、できていないチームの差が大きくなってきているように感じます。
「チームとして何を積み上げようとしているのか!?」、「個人としてどんなスキルを積み上げようとしているのか!?」明確なチームであればあるほど、強豪チームのイメージがあります。
JFA(日本サッカー協会)では、ジュニア年代では、個の育成を強化することが求められています。
まあ、「個の育成」って広い言葉なので現場レベルにどこまで浸透しているかは疑問ではありますが、結果よりも個人のスキルアップを求められているのは明白です。
結果が全てなのだ。
この「結果は重要ではない」と相反するような「結果が全てなのだ」という部分が個人的には結構重要だと思っています。
例えばドリブルのスキルを重要視するチームがいたとします。
ドリブルのスキルを毎日のトレーニングの中で鍛えて、試合でもストレスなくドリブルできる選手が多数存在します。
では、試合の結果はどうなんでしょうか!?
多くの場合は試合の結果を求めるのは、ジュニアユース年代やユース年代との主張が多いように感じます。
ユース年代で試合の結果を求めるためにジュニア年代はドリブルばかりさせるというのは、ちょっと違うように思います。
子ども達の中には、ジュニア年代でサッカーを辞める子もいるでしょう!?
ドリブルは秀でているけど試合にやっぱり勝ちたいという子もいるでしょう!?
育成年代であってもドリブルという結果はでるけど、試合の結果が付いてこないでは、個人的には本質がズレているように感じます。
試合で勝つためにトレーニングする、試合で勝つ方法としてドリブルを習得するがサッカーをする上での本質なんではないでしょうか!?
その本質の中でジュニア世代は、育成がメインだから試合に勝てなくてもいい、ユース世代になったら試合の勝敗にこだわりだすというのは、私の感覚としては、ちょっと違います。
私が預かっている子ども達にも「トレーニングしたことをみんなができれば勝手に結果はついてくるから結果にこだわらずに自信を持って試合をしてこよう!!」と試合に送り出します。
結果にこだわらなくても日々のトレーニングを積み上げていくと、試合の結果がトレーニングしたことが正しいか正しくないか、積み上がっているか積み上がっていないかを教えてくれるという本質を突いたアーセン・ベンゲルの名言だと思います。
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「結果は重要なのではない。結果が全てなのだ。」
試合の結果にこだわらず、日々のトレーニングの積み上げという結果にこだわって私自身もスキルを積み上げていこうと思う今日この頃です。