サッカーU-23日本代表!AFC U23選手権タイ2020の試合で感じたこと!!

こんにちは。debuyaです。
2020/1/8(水)~2020/1/26(日)に開催された大会は、日本代表はサウジアラビアに1-2で負け、シリアに1-2で負け、カタールに1-1で引き分け、通算成績1分2負でグループリーグ敗退で終わりました。

大会結果は、ライバルと言われている韓国が優勝。
日本との差を見せられた(?)結果に終わりました。

今回は、だいぶ期間が経ったのですが、評論家やネット上で叩かれたAFC U23選手権タイ2020の試合を見て素直に感じたことをつぶやこうと思います。

森保ジャパンの戦術的な部分は!?

サッカー 戦術

まず最初に注目する部分として、森保監督の戦術面に関してダメだったという報道などが数多く見受けられました。
この部分は、カテゴリーや世界が全く違う、イチジュニア世代の指導者がとやかく言える部分ではありませんが、個人的に感じていることを一言言わせてもらいます。

ジュニア世代のどのチーム、どの指導者においても戦術面は創意工夫されていると思います。
もちろん、私の中でも選手達に「こういったことをやっていこう」という「ベース」になる部分は学ばせています。

しかし、この戦術面は様々な要素によって上手くハマる場合もありますし、上手くハマらない場合もあります。
選手個人のコンディション面、選手の再現性の問題、相手の戦術などいろんな要素によって結果は変わってきます。

もちろん、指導者、指揮官としては、当初の戦術ではハマらなかった時に試合中に選手達に声を掛けるなどしてゲームプランの変化、微調整などをしていくわけですが、それでも上手くハマらない場面もやはり多々でてきます。

相手の戦術的な問題、自分たちの修正力の問題など、この点も様々です。

私たちはテレビなどのメディアを通しての試合内容でしか判断できないわけですから試合の結果が付いてこなければ、当然「森保監督の戦術はダメだ!」という評価になります。

もちろんメディアを通しての森保監督の戦術は具体的には伝わりません。
「こういう事をしようとしているんだろうな!?」というものがメディアを通して伝わってきたとしても実際に試合前のミーティング通りなのか!?そうではないのか!?なんて事の真相はわかるわけがありません。

ただ、森保監督の実績を考えれば優秀な指揮官であることに変わりはありません。
サンフレッチェ広島の時には、選手達にハードワークを求めてリーグ優勝をしています。

また、選手時代には「ドーハの悲劇」のピッチに立っていたことも有名な話です。
当時の日本が初めてワールドカップの舞台に立てるかもという直前まで行ったチームの主力として活躍していたことは、日本のトップレベルのサッカーを走っていたことの証明でもあります。

なのでメディアからは、森保監督の戦術批判は数多くありましたが、私個人的には戦術が悪いというよりも「何か」の要素で思ったような結果や内容にならなかったのではないかと思います。

もちろん森保監督を含めて選手達も全員「プロ」なので結果を残すということは当然だと思いますが、今大会に関しては「何か」が上手くいかず結果として付いてこなかったのではないかと感じました。

森保ジャパンの選手の活躍は!?

サッカー 選手

今回召集された選手の中でも評価を上げた選手、評価を落とした選手がいたと思います。
誰が評価されて誰が評価されていないかはありますが、私個人的にここ最近のアンダーカテゴリーの日本代表に共通している点は、足下の基本技術は、ここ十数年でかなり進化しているなと感じます。

もちろん世界基準の基本技術を求めるのであれば、もっとパススピードを上げて、もっと正確に行い、相手にボールを取られないコントロールの追求が求められるのかもしれませんが、「ドーハの悲劇」時代を知っている私としては、選手達は本当に「巧いな」の一言につきます。

では、選手達が巧いのに、なぜ試合には勝てなかったのでしょうか!?
もちろん前述した戦術面も少なからず関係しているかと思いますが、個人的には

・ゴールに迫るプレーの少なさ
・ディフェンスの強度
・メンタル部分

が少々気になる部分として考えられます。(間違っても批判ではありませんのでご理解ください。)

ゴールに迫るプレーの少なさ

個人的には、「ゴールに迫るプレー」の回数だけで言うと現在の日本代表よりもドーハの悲劇当時の日本代表の方が多かったと思います。
回数が多いからと言って一概に良いとは言えませんが、当時の日本代表は荒削りながらアジアでは、シュート本数はガンガン打っていた印象があります。

もちろん相手チームのレベルアップなどもあるので同じ評価はできませんが、当時は良い意味でも悪い意味でもラモス瑠偉が独創的なプレーで相手ペナルティーエリアに迫るプレーを見せ、三浦知良(カズ)がゴールに迫る、二人に引っ張られるように福田、北澤、中山などゴールに迫っていくという場面が多々見られました。

ラモスの独創的なプレーは、悪く言えば「自己中」、ですがよく言えばアジアレベルでラモスを簡単に抑え込める相手はいなかったと思います。
このラモスの「個」の力が相手ゴールに迫るプレーを増やしていたと思います。

しかし、現在の日本代表は、足下の基本技術は当時よりも非常に優れていますが、良い意味でのラモスのような独創性や自己中的なプレーが無いように感じます。

自己中と言えば聞こえは悪いですが、どれだけ自己中なプレーであっても「結果」を出すのであれば評価されます。
それが「プロ」です。

また、一回だけたまたま結果が出ましたではなく、各試合で毎回結果を残すのであれば自己中なプレーであっても、立派な「個性」だと私は思います。

自分でリスクを取って、そのリスクを成功に導くという「覚悟」を持った選手が現在の日本代表には全体的に足りないように感じます。
これは、日本の教育全体に言える大きなテーマとも言えるのではないでしょうか!?

ディフェンスの強度

ディフェンスに関しては、特にセンターバックの育成という部分では、個人的には物足りなさを感じます。
ジュニア、ジュニアユース、ユースなど各年代をピックアップしても優秀なセンターバックが育つためのトレーニングや環境が無いように感じます。

現在、日本では世界レベルで通用するゴールキーパーの育成には力を入れていますが、同じく世界レベルで通用するセンターバックの育成は重要なのではないかと思います。

アジアレベルといっても毎試合2失点以上では、勝つ確率も当然下がります。
ディフェンスの強化、センターバックの強化も個人的には立派な「個」の育成なのではないかと思います。

南アフリカワールドカップ後に遠藤保仁選手がテレビの企画で「世界のトップレベルと比べたら日本のセンターバックはもっと強くならないといけない」と話されていたのが印象的でした。

ワールドカップ本戦になればメッシも簡単にはゴールさせてくれません。
なぜか!?理由は簡単!
世界的に名前は知られていなくても世界のトップレベルの国には、メッシを止め切れるだけのセンターバックが存在しているからです。

このディフェンスの強度、センターバックの育成という点は、世界的に体格で劣る日本にとっては、これからしばらく続くテーマになるのではないでしょうか!?

メンタル部分

昔はアジアレベルでも日本は勝てない時代でした。
現在では、アジアにおいて日本は上位国です。
なぜ、アジアの戦いで「勝ちきれない」のでしょうか!?

もちろんアジアならではの難しさもあります。
環境、気候、レフェリー、長時間移動など、上げ出せばキリがありません。

しかし、アジアの過酷な条件は今に始まったわけではありません。
以前からある問題点です。

そんなアジアでの過酷な戦いに毎回勝ち切って、各年代で常に世界大会に進出して、世界を相手に戦ってきた選手が日本にはいました。
そう、中田英寿です。

中田英寿が各世代の日本代表に在籍していた時は、常にアジアを勝ち抜いて世界大会に進出していました。
たしかに中田英寿の実力は、皆さんご存知のとおりですが、サッカーは中田英寿だけすごくても勝てません。

じゃあ、なぜこの年代はアジアで勝ち切っていったのでしょうか!?
やはり、中田英寿を含めて全員の「アジアならなんとかなる」、「自分たちは世界で戦うんだ」というひとりひとりの「自覚」、「覚悟」があったのではないでしょうか!?

当時はJリーグもできたばかり、アマチュアとプロの違いとは!?というリアルタイムで感じた世代だと思います。
現在では、悪い意味で巧ければプロが当たり前の時代です。

プロとしての「自覚」、「覚悟」、「自分は日本を代表する選手のひとりだ!という誇り」が、どこか足りないような内容のゲームに思えて仕方ありません。
指揮官の戦術、覚悟も大事ですが、何よりも実際にプレーしている選手達の「覚悟」をより感じるようなプレーを今後期待したいです。

まとめ

今回は、東京オリンピック前の大会ということもあり、東京オリンピックで目指すは金メダルとうたってきたわけですから、その前哨戦で、しかもアジアの大会で予選敗退したことはファンとしては残念で仕方ありません。

批判や森保監督の解任問題も出て当たり前だとは思います。
ただ、本田圭佑選手も言っていましたが「本番」ではありません。

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*上記リンクは外部リンクです。

本番と捉えている「東京オリンピック」で金メダルを取れるかどうかが重要なわけで、それ以前はどれだけ試合で負けても良いのでは無いかと私は思います。
本番の「東京オリンピック」で最高の結果が出るように、いちファンである私は「いちサポーター」として応援し続けたいなと思います。

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