サッカーの名言!?指導実践の後に講師から言われた痛烈な一言!!

こんにちは。debuyaです。
今回は名言というわけではありませんが、私がC級ライセンスを取りに行った時に指導していただける講師に言われた一言を紹介させてください。

この言葉は、当時の私の指導の仕方を根本から覆すきっかけになった言葉で、現在でも心に留めている大切な言葉です。

「○○さん(私)は、子ども達に何を上手くなって欲しいのですか!?」

正直、胸に突き刺さりました。

勘違いしていた指導の捉え方

サッカー 勘違い

ライセンスをまだ取得していない当時の私は、子どもは私のロボットではないので子ども達自身が考えないといけないと思っていました。
そのため具体的な解決策も敢えて教えずヒントだけを与えるというやり方をしていました。

さらに具体的な指導方法も、ある日はドリブル、ある日はパス&コントロールというように何のスキルを具体的に子ども達に習得して欲しいのかもよく分からないままトレーニングさせていました。

今思えば、その当時の子ども達には、自分の指導者としての実力が足りなさすぎて本当に申し訳ないことをしたなと思います。

自分の指導力が足りなさすぎるので当然ながら当時は、子ども達が巧くなっているのかどうかのジャッジも曖昧な感じでした。
漠然としたトレーニングをしているわけですから、必然的に試合の結果も思い通りの結果が付いてきません。

当時、現在所属しているチームの代表に声を掛けてもらって、子ども達の指導を始めたのですが、当時はそこまで深くは考えず、今自分が持っている経験とスキルで子ども達は、それなりに巧くなるだろうと思っていました。

しかし、あまりにも子ども達のスキル、試合の内容共に結果として付いてこなかったので、「これは根本的に自分の指導を変えないとダメだな!」と考えてライセンスを取りにいきました。

そこで講師に言われた一言が冒頭の一言です。

指導者と選手では「立場」が違う

サッカー 立場

C級ライセンスで言われているM-T-M(マッチ-トレーニング-マッチ)
「試合をして出てきた課題をトレーニングで克服して次の試合で克服しているか確認する」でも分かるように、トレーニングはテーマを絞った方が良いのです。

例えば子ども達がトラップに課題があるとした場合、漠然と「トラップのトレーニングをしましょう」というやり方は、当時の私のやり方です。
テーマは絞れば絞るほど効果が出ると思います。

大きなトラップという括りの中で、トラップの精度が課題なのか!?、トラップを受けるポジショニングが課題なのか!?、トラップした時の体の使い方が課題なのか!?トラップの後のプレーに繋げる繋げ方が課題なのか!?などテーマは絞った方が、より成果がでます。

逆に言うと課題を克服したい部分以外のところは、もしダメだったとしても指摘しません。
仮にトラップの精度を高めたいというのであれば、トラップの精度という部分にだけフォーカスしてトレーニングしています。

トラップとは別で、仮にボールを受けるポジショニングに問題があるのであれば、具体的にこのポジションを取りましょうと伝えるようにしました。

ポジショニングを具体的に指導して、子ども達に教えた通りのポジションを取らせることは一見すると、私の言われた通りのことをしているだけでロボットと変わらないのではないかと思われるかもしれません。

でも、そこの考え方が違うのだと気付かされました。

サッカーは1秒あれば状況が激変します。
その状況に合わせて子ども達は考えてプレーしないといけません。

しかし、状況に合わせて動こうにも子ども達が動き方の基本を知らなければ、状況に合わせて動けと言っても無理な話です。
だから基本となる部分は、必ず指導者が具体的に教えてあげないといけないのです。

基本通りに動かないといけないのか!?臨機応変に対応しないといけないのか!?を考えるのが子ども達の役割であって実力になります。
だから基本的な部分を教えれるだけの指導者の知識とスキルが求められます。

以前、あるテレビの企画で前日本代表監督の岡田武史さんを特集する企画が放送されていました。
その中で、指導者になり始めの時に岡田武史さんも結果が出ない時期があったと話していました。

指導者になる以前は、選手として日本代表でもプレーしていたので選手目線から指導を考えた時に「もっとこうした方が選手としては良い」とか「もっとこういうトレーニングをした方が良い」と考えていたそうなのですが、結果が付いてこなかったそうです。

あまりにも結果が出なく、どうしたらいいのか分からなくなったので会社に対してドイツにサッカー留学をさせてくれと直談判したそうです。
当時の会社がすごく良い会社で留学をオッケーしてくれたそうです。

その留学した先で学んだことは、

「この情報化社会の中で、やっているトレーニングに大きな違いはない。ただ指導者と選手では『立場が違う』ということを知らされた。」

と言っていました。

その当時、私は指導者もしていなかったので、何も考えず漠然と話を聞いていましたが、今の自分の立場になった時に初めて理解できたような気がしました。

「指導者としての立場」、「選手としての立場」は差別とかではなく、当たり前に違うのです。
だから指導者は、より具体的に指導して何を巧くなって欲しいのかを実践指導する必要があります。
逆に選手は、指導者が求める巧くなって欲しいポイントを理解して実践する必要があるのです。

岡田武史さんがサッカー留学をした後は、面白いように結果が付いてきたそうです。
その手腕を評価した日本サッカー協会と当時日本代表監督だった加茂周さんが、岡田武史さんを当時の日本代表コーチに抜擢したそうです。

指導者は「プレイヤーズファースト」を

サッカー プレイヤーズファースト

指導者と選手で立場が違うわけですから、指導者が選手に厳しく言わなければいけない時は、厳しく接さないといけません。
ダメなものはダメと言わないといけません。

しかし、指導者の考え、想いは「プレイヤーズファースト」でないといけません。
選手は自分にとってのロボットやしもべではありません。

だから厳しく接することは選手のためじゃないといけません。
自分が「イライラしたから」、「結果が付いてこないから」怒鳴ったではダメなんです。

選手のスキルの習得や試合の結果など、成果として結果がでないのは選手の責任ではありません。
指導者の責任です。
選手がスキルを習得できていないのではなく、指導者がスキルを習得させれていないのです。

【城彰二】あの城彰二がついに、プロの企業秘密を初公開!トッププロとして、少年サッカー指導者として、様々な経験の中から培った城彰二ならではの発想と実戦ノウハウをここに公開します。
*上記リンクは外部リンクです。

ライセンス取得の際に良い講師役の方に巡り逢えて、本当に有り難かったです。
講習会で言われた言葉を忘れずに子ども達がスキルアップできる環境をこれからも作っていこうと思っています。

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