「GKとの1対1でもっとシュートが決めれるようになるスキルってないかな!?」
「GKとの1対1で重要なポイントはやってるけど、それでもシュートを決めれない」
今回は、こんなお悩みを持たれている指導者初心者の人向けにGKとの1対1で効果的なスキルについてご紹介します。
こんにちは。debuyaです。
少年サッカーにおいて子ども達がGKとの1対1でシュートを確実に決めるというのは、意外と難しいテーマです。
「何も考えずに強いシュートを打ってぶち込んでこい!」とかよく耳にしますが、将来的に考えて子ども達のためになりませんし、何よりも具体性に欠けるので、それはアドバイス!?笑いのネタ!?と子ども達は何を信じて良いのか分からなくなってしまいます。
サッカーの指導をしているわけですから、子ども達により具体的なアドバイスをしてシュートを決める確率をより高くしたいですよね!?
そこで今回は、GKとの1対1で重要な3つのポイントができているけど、それでもシュートが決めれないとお悩みの子どもにアドバイスできるスキルをご紹介したいと思います。
長年サッカー指導をしてきた私が実際に子ども達にアドバイスしている例も紹介していきます。
このスキルができるようになればこれまでよりもGKとの1対1を決めれる確率は上がるハズです。
GKとの1対1でシュートを決めるためにやって欲しい3つのポイントを知らない方は【超重要】少年サッカーでGKとの1対1でシュートを決める3つのポイント!を参考にしてみてください。
今回は、この3つのポイントをある程度できるという子ども向けのテーマになります。
3つのポイントができていないのであれば、まずは3つのポイントができるように子ども達にトレーニングさせてみてください。
GKとの1対1でシュートを決める確率を上げるスキル
GKとの1対1でシュートを決めるパターンは大きく分けて2パターンあります。
それが
・GKを抜いてシュートを決める
・GKを抜く前にシュートを打って決める
の2パターンになります。
難しく考えずに、この2パターンでシュートを決めるための必要最低条件は何か!?と問われた時の答えは「ゴールが見える状態を作る」ということになります。
GKを抜ければ当然シュートコースはガラ空き。
ゴールは目の前に見えます。
GKを抜かずにシュートを打つ場合でもGKがボール保持者とゴールを線で結んだ延長線上に立っていればゴールは見えませんが、GKのポジショニングが悪くなり、ボール保持者とゴールを線で結んだ延長線上にいなければゴールは見える状態になります。
つまりフィールドプレイヤー同士の1対1でもGKとの1対1でも同じでDFやGKの最大の目的は「ゴールを見せないこと」、「シュートを打たれないこと」になるのでDFとGKは基本はボール保持者とゴールを線で結んだ延長線上にポジショニングを取りたがります。
ボール保持者はDFやGKが目の前にいればシュートを打ったとしても跳ね返されたり、ぶつけてしまう確率が上がってしまうのでDFやGKが目の前にいない状態を作り出す事が第一課題になります。
では、具体的に「ゴールが見える状態」を作り出すためにはどのようなスキルが必要なのか!?
シンプルかつ最も効果的なスキルは「シュートフェイント」になります。
私が預かっているチームでDF、GK問わずに1対1のトレーニングをしている時に、まず子ども達に意識してもらっているのは「ゴールを観にいくこと」です。
DFやGKの目の前でどれだけフェイントを掛けたとしてもDFやGKが動く理由にはなりません。
シュートコースを空けるためにボール保持者が横や斜めにボールを動かしてゴールを観にいくからDFやGKはシュートコースを空けさせないために動いてくれます。
ボールを動かして縦が空いていればシュートor縦突破でゴールを観る事ができます。
ボールを動かした時にDFやGKがシュートコースを塞ぐために縦をケアしたら逆にボールを運べば、やはりゴールを観る事ができます。
ジュニア世代の子ども達には難しい言葉を並べても通じなかったり、記憶に残らなかったりするので、この問題をクリアするために「ゴールを観にいくこと」という一言で私は表現しています。
よりゴールを観る確率を上げるために効果的なスキルは!?となった時に効果的なのがシュートフェイントになります。
シュートを打つフリをしてGKが反応してくれればボールを動かせばゴールを見れるようになります。
シュートフェイントをいくつか入れた時にGKの反応を観る事ができればより決めれる確率は上がります。
そのためにドリブルをしている時にボールを観るのではなく、GKを観るというスキルが重要になります。
シュートコースを空けるためのドリブルの運び方も考えられますが、GKとの1対1をなかなか決めれない子ども達からすると試合中に相手のプレッシャーもある中でそこまで考えながらプレーする事は難しいと思うので、まずはシュートフェイントができるようになる事をおすすめします。
また、プロのサッカー選手などは、テンポをズラしてみたり、タイミングを外してみたりという高等テクニックを用いる場合も多くありますが、GKとの1対1がなかなか決めれないというレベルの子ども達には、やはり難しいと思います。
もっともシンプルでもっとも効果がある「シュートフェイント」をできるようにすれば、よほど優れたGKじゃない限りほとんどの確率でシュートを決めれると思います。
シュートフェイントができるようになれば確実に決定力は上がる
大人の私たちには、わかりにくい部分かもしれませんが、シュートフェイントは子ども達にとってみれば意外と難しいスキルみたいです。
運動神経が優れた子やJの下部組織に引っ張られるような子であれば、なんの苦労もなくシュートフェイントをしたりしますが、
・ボールコントロールで苦戦する
・ボールを運びながら周りを観ることができない
という子ども達からすればシュートフェイントどころではありません。
だからGKとの1対1を決める確率を上げるより前に基本的なボールコントロールをもっと磨いていかないといけません。
しかし、ボールコントロールが向上してシュートフェイントなどもできるようになっているのであれば必ずシュートを決める確率は上がっているはずです。
シュートフェイントを決めてGKを手玉にとるような選手であればGKとの1対1が楽しくてしょうがないはずです。
メッシやロナウドのように難しい決め方をする必要はありません。
まず、ジュニア世代では基本に忠実に「ゴールを観にいく」ことができるように何度でもチャレンジさせてみてください。
【城彰二】あの城彰二がついに、プロの企業秘密を初公開!トッププロとして、少年サッカー指導者として、様々な経験の中から培った城彰二ならではの発想と実戦ノウハウをここに公開します。
*上記リンクは外部リンクです。
まとめ
GKとの1対1でシュートを決める確率が上がってくれば必然的にチームが勝つ確率も上がってきます。
サッカーにおいての1点入るか入らないかは、それくらい大きな意味を持ちます。
みんなで相手から奪ったボールをみんなで相手ゴール前まで運んで、最後にGKとの1対1でシュートを外したでは全員が報われません。
かといって指導者であるあなたは、外してしまった子を叱ってはいけません。
子どもも外したくて外しているわけではないのですから!
子どもの気持ちを理解して子どもと一緒になってあなたが試合の中で戦い、「次こそは絶対に決めるぞ!!」という前向きな姿勢を貫く必要があります。
失敗は誰にでもあります。
サッカーというスポーツであれば尚更です。
何度失敗してもOK!
だけど確実に決めれる確率を上げれるように日々のトレーニングからがんばっていきましょう!!