オーバーラップとは!?サッカーの攻撃で必ず必要なプレー!!

「サッカーでよく耳にするオーバーラップってなんですか!?」

今回は、こんな疑問を持たれているサッカー経験が乏しい親御さん向けにオーバーラップについて紹介したいと思います。

こんにちは。debuyaです。
少年サッカーの現場で指導者の口からオーバーラップという言葉を耳にすることがあると思います。

今回は、現役、指導者としてサッカー経験の長い私がサッカーのオーバーラップについて詳しく紹介したいと思います。
この記事を最後まで読んで頂ければ、オーバーラップの意味や長所、練習方法など詳しく理解できるかと思います。

サッカーのオーバーラップとは!?

オーバーラップ サッカー

サッカーにおいてのオーバーラップとは、ボールを持っている選手よりも後ろにいる選手が追い越していく動きのことを指します。

オーバーラップという言葉を最も多く使われる場面は、ミッドフィールダーの選手がボールを持っていて、その後ろにいるディフェンダーの選手が追い越していく時にオーバーラップと表現します。

センターの選手よりも攻撃も守備も両方兼任するサイドバックなどがボールを持った選手を追い越していく時にオーバーラップとよく表現します。

日本代表で例えると長友佑都選手はサイドバックで守備がメインですが、タイミングを見て攻めに参加していきます。
この攻めに参加する時にボールを持った選手を追い越していく動きをオーバーラップと表現します。

理由は分かりませんが、フォワードの選手がボールを持っていて、その後ろのミッドフィールダーの選手が追い越していく時には、あまりオーバーラップとは表現されません。

なぜかは私も知りませんが、昔から現在に至るまでサッカー現場であったり、実況者であったりオーバーラップと表現するのはディフェンダーが追い越していく場面ばかりです。

サッカーのオーバーラップの長所、メリットは!?

オーバーラップ サッカー

サッカーでは、守備の人数を少なくして失点のリスクを犯してでもオーバーラップを果敢にしていくわけですからオーバーラップには、それなりの長所やメリットが存在します。

私自身が考えるオーバーラップのメリットは3つにまとめることができると思います。
それが

・数的有利を作りやすい
・相手にマークがつかれにくい
・縦パスを引き出しやすい

以上の3つになります。
では順番に解説していきます。

数的有利を作りやすい

オーバーラップ サッカー

サッカー経験が乏しい方であれば、サッカーって11人対11人(少年の場合8人対8人)の数的同数の勝負でしょ!?と考えられるかもしれませんが、サッカーではピッチ全体を見るのではなく、ピッチを分割して見るのが常識になりつつあります。

例えば相手陣地の右サイドに味方が2人、相手が2人いたとします。
味方のひとりがボールを保持しています。

この右サイドに味方のディフェンダーが攻撃参加のためにオーバーラップしてくれば局面は数的有利になります。
数的有利になるという事は、単純に攻撃しやすい環境を作れるという事になります。

なので裏を返せば味方のディフェンダーがオーバーラップしなければ数的同数です。
さらに相手ディフェンダーが1人増えれば、右サイドの局面は、数的不利になってしまいます。

サッカーは、どこかの曲面で数的有利を作るのがひとつの目的になるので、良いタイミングでオーバーラップできるかできないかが重要なポイントになります。

相手にマークがつかれにくい

オーバーラップ サッカー

サッカーでは一般的にディフェンダーは、守備がメインの仕事になります。
攻めをフォワードとミッドフィールダーが主に行うわけですから、相手はフォワードとミッドフィールダーをマークしようとします。

攻めているチームのディフェンダーのマークをしないといけないという物好きは、そうそういません。
だからこそディフェンダーが攻めに参加するとマークがつかれていない状態でボールを受けることが可能になります。

ピッチのセンターラインは相手でも味方でも誰かはいます。
誰もいないという事はほとんどありません。

誰かがいるという事は、パスを受けるスペースが少ないという表現になります。
では、人が少ないスペースが多い場所はピッチのどこ!?となるとセンターラインではなくサイドラインになります。

このサイドラインに味方がオーバーラップすることによって良い攻撃ができセンターリングやドリブルで切り込んでいくなど得点に直接繋がるようなプレーができるようになります。

縦パスを引き出しやすい

オーバーラップ サッカー

サッカーは相手のゴール近くまでいかにボールを運ぶかが重要なスポーツです。
そのため相手も簡単には自分のゴール前までボールを運ばせてくれません。

相手のゴール前にボールを運びたいわけですからドリブルで相手を抜くor縦パスを繋ぐのどちらかが必須条件になります。
しかし、ドリブルで簡単に抜かせてくれませんし、縦パスも簡単に通させてくれません。

味方のフォワードに縦パスを通したくてもフォワードには常に相手ディフェンダーがマークしていて縦パスを通させないように邪魔をしてきます。

そうなるとボールを失わないために、縦パスではなく横パスやバックパスを多くしてしまいがちになります。
攻めるために、縦パスを通すためにディフェンダーのオーバーラップが有効的になります。

相手にマークがつかれにくいという点ともリンクしますが、マークされていないディフェンダーがオーバーラップする事によってフリーの状態で縦パスを受けることができます。

仮にフリーにならなかったとしても相手ディフェンダーの対応は一瞬遅れるので主導権は取りやすくなります。

サッカーのオーバーラップの練習方法は!?

オーバーラップのトレーニングで最も重要視したいのは、「オーバーラップする選手の飛び出すタイミング」です。
ボールを持っている選手がパスを出せない状態なのに飛び出してもパスは出てきません。

かといってパスを出すタイミングよりも飛び出しが遅くなるとパスがそのまま流れていってしまいます。
なので最初は相手を置かずにパスのコンビネーションとして複数人でトレーニングするのが良いかと思います。


引用元:YouTube
https://www.youtube.com/watch?time_continue=18&v=zfSlyWZaANM&feature=emb_logo

練習内容
・ゴールから離れた場所に2人並び、さらに外から走ってボールを受けるフィニッシャーを1人配置
・障害物を2つ置く(3つ置いても良いと思います)
・障害物を挟んで、なるべく動きながら4~6本程度パスを交換
・タイミングを見てフィニッシャーが走る、そこへパスを出す
・パスを受けたらシュート

重要なポイント
・外から走ってボールを受ける選手のタイミング
・外から走ってボールを受ける選手のランニングコース
・2人のパス交換の際の視野の確保
・パス&コントロールの精度

※補足
・動画ではフィニッシャーがシュートを打つ場面でパス交換していた2人は、そのまま戻っていきますが、シュートがゴールキーパーに弾かれた時に押し込むために詰めに行く事も重要
・フィニッシャー役がシュートを打てないポジションでボールを受けてしまった時にセンターリングに切り替えるという意味でも2人がゴール前に積める事は重要

レベルが上がってくればディフェンスを何人か入れるものにしたり、シチュエーションを変えるなど、いろいろな応用をしていけば良いかと思います。

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*上記リンクは外部リンクです。

まとめ

サッカーにおいてのオーバーラップとは、ボールを持っている選手よりも後ろにいる選手が追い越していく動きのことを指します。
このオーバーラップで最も重要なのがオーバーラップする選手のタイミングです。

良いタイミングで飛び出すためにオーバーラップする選手は、ボールだけを見るのではなく、味方の状況、相手の状況、スペースの状況も「観る」という部分が重要になります。

簡単ではありあませんが、反復トレーニングしていけば誰でも身に付けられるプレーです。
子どもがオーバーラップできるように親御さん目線でも色々とアドバイスしてあげてください。

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