「サッカーの蹴り方の名前がどこの部分なのかわからない」
「なぜ足の違う部分で蹴らなければいけないのかわからない」
今回は、こんなお悩みを持たれているサッカー未経験の親御さん向けにお答えしていきます。
本記事の内容は
・足の使う部分の違いによる蹴り方の名前
・蹴り方の違いによる蹴り方の名前
になります。
この記事を書いている私は、サッカーのC級ライセンスを所持して、少年サッカーの現場で約9年間ほどの指導実績を持っています。
足の使う部分の違いによる蹴り方の名前
サッカーは、足でボールを蹴るスポーツです。
サッカーでは、ボールを蹴る時にボールに当てる足の部分によって蹴り方の名前が違います。
なぜ、蹴る部分を使い分ける必要があり、蹴る部分によって名前が違うのでしょうか!?
それは、状況や蹴るボールの質などによって蹴り方を使い分ける必要があるからです。
ゴールにボールを蹴り込む時の蹴り方を「シュート」、味方にボールを渡す蹴り方を「パス」と言うように、「ボールを蹴る」と一言で言っても目的によって蹴り方は変わってきます。
シュートに適した蹴り方やパスに適した蹴り方など、サッカーでは適した蹴り方があり、その適した蹴り方の精度を上げるために日々のトレーニングを行っています。
足の使う部分の違いによる蹴り方の名前は
・インサイドキック
・インステップキック
・インフロントキック
・アウトサイドキック
・ヒールキック
・トーキック
などがあります。
これらの蹴り方を順番に紹介していきます。
インサイドキック
サッカーの試合の中で最も多く使われるキックがインサイドキックです。
足の内側の部分でボールを蹴る蹴り方で短いパスやシュートの場面で多く使われます。
インサイドキックは、キックの中でも最もコントロールしやすいのが特徴です。
足の他の部分と比べて、足の内側(インサイド)は蹴れる面積が最も広いのでキックミスしづらく、コントロールしやすいのが最大のメリットです。
コントロールしやすい反面、長い距離のキックには適さないのが欠点になります。
インステップキック
サッカーの蹴り方の中で最も強いキックができる蹴り方がインステップキックです。
足の甲の部分でボールを蹴る蹴り方で遠くへのパス、シュート、クリアなど幅広く使う蹴り方です。
強くて速いキック、低い弾道や高い弾道のキックなど、様々な蹴り方ができるのがインステップキックの最大のメリットです。
反面、コントロールしにくいのが欠点です。
また、足の甲でボールを蹴るのは、サッカー経験が未熟な小学生やサッカー未経験者には難しい蹴り方になります。
足首を伸ばしてボールを蹴ることやボールに力を伝えることなど、経験が未熟だと上手く蹴ることができません。
失敗すると地面を蹴ってしまったりするので、マスターするために何度でも練習することが必要です。
インフロントキック
足の親指の内側部分でボールを蹴る蹴り方がインフロントキックです。
高くて遠くに飛ばすようなボールを蹴る時に適しています。
また、フリーキックやセンターリング などカーブをかけたい時にも適しています。
ただし、強いボールや速いボール、近い距離でのパスなどには向きません。
アウトサイドキック
足の外側を使ってボールを蹴る蹴り方がアウトサイドキックです。
シュート、パスなど多彩な使い方ができる蹴り方です。
インフロントキックと反対方向にカーブさせたい場合にもアウトサイドキックが使われます。
アウトサイドキックは、インステップキックやインサイドキックのようなバックスイングを必要としない蹴り方ができるので相手に蹴るタイミングが読まれにくいという特徴があります。
ただし、アウトサイドキックで遠くに蹴ることは難しく、マスターするために何度でも練習することが必要です。
ヒールキック
足のかかと部分で後方にボールを蹴る蹴り方がヒールキックです。
かかとでボールを蹴るためにはボールを体の後ろにある状態で蹴らないといけないので、難易度は高く正確に蹴るのが難しい蹴り方と言えます。
その代わり、他の蹴り方とは違い後方に向けて蹴る蹴り方なので相手の意表を突くことができます。
トーキック
足のつま先部分でボールを蹴る蹴り方がトーキックです。
多くの初心者の子どもが蹴る蹴り方のひとつでもあります。
実際のサッカーの試合では使われるケースはほとんどありませんが、逆にほとんど使われないので、突然トーキックを使った時には相手の意表を突くことができます。
トーキックはスイングが小さくても威力の強いキックができるので上手くコントロールすることができれば、シュートの場面などではかなり有効に使えます。
トーキックはボールに接地する面積が極端に少ないため、正確にコントロールすることは難しい蹴り方になります。
蹴り方の違いによる蹴り方の名前
足のどこの部分でボールを蹴るかによって名前が違いますが、蹴り方の違いによっても蹴り方の名前が違います。
蹴り方の中には、「わざわざそんな蹴り方必要か!?」と思うような蹴り方も実在しますが、サッカーのあらゆる局面で柔軟に対応しようと思ったら様々な蹴り方ができるに越したことはありません。
蹴り方の違いによる名前は
・チップキック
・ボレーキック
・ジャンピングボレー
・ハーフボレー
・オーバーヘッドキック(バイシクルキック)
・ラボーナ
などがあります。
これらの蹴り方を順番に紹介していきます。
チップキック
ループシュート(別名 パネンカ)や近い距離の浮き球のパスなどのキックをチップキックと呼びます。
ボールと地面の間にスイングして足を入れるようにしてキックします。
小さいスイングで浮き球を蹴れるので相手の意表を突くことができます。
ただし、上手くボールの下をすくうように蹴らないとボールが浮かないので練習して感覚を覚える必要があります。
ボレーキック
浮いたボールを蹴る蹴り方の総称をボレーキックと呼びます。
インサイドキックやアウトサイドキック、インステップキックなど、足のどの部分で蹴ったとしても浮いたボールであればボレーキックになります。
浮いたボールを蹴ることは難易度は高いのですが、シュートやパス、クリアなどをトラップせずに蹴るので相手にブロックされにくく、有効な蹴り方と言えます。
ただし、浮いたボールを正確に蹴ることは地面に止まっているボールや地面を転がっているボールに比べて圧倒的に難易度が高いので、正確に蹴れるように何度も練習する必要があります。
ジャンピングボレー
名前の通り浮いたボールをジャンプしながらボレーキックすることをジャンピングボレーと呼びます。
ボレーキック同様、インサイドキックやアウトサイドキック、インステップキックなど、足のどの部分で蹴ったとしてもジャンピングボレーになります。
ボレーキックでは、対応しきれない高さの浮いたボールや相手のボレーキックよりも一早く対応することに有効な蹴り方と言えます。
ただし、ジャンプしながらのボレーキックなので、通常のボレーキックよりもさらに難易度は高くなります。
ハーフボレー
地面をバウンドするボールを上手くタイミングを合わせてボレーキックするのがハーフボレーキックです。
テニスのラリーと同じようにボールが落ちてくるところやボールが跳ね上がってくるところをインサイドキックやインステップキックなどでボレーキックする蹴り方です。
ボレーキック同様、弾んだボールを蹴ることは難易度は高いのですが、シュートやパス、クリアなどをトラップせずに蹴るので相手にブロックされにくく、有効な蹴り方と言えます。
ハーフボレーは、目線が地面や足の方にいくので、ボレーキックよりも難易度は易しいと思います。
オーバーヘッドキック(バイシクルキック)
地面に背を向けた状態で空中にあるボールを頭より高い位置でキックするのがオーバーヘッドキックです。
有名なのは漫画「キャプテン翼」で登場する大空翼くんが得意とするキックがオーバーヘッドキックです。
実際のプロの試合でも数少ないですが、シュートの場面やクリアの場面で使われています。
実用性よりもパフォーマンス的な蹴り方にとらわれがちですが、自身の後ろ側に浮いたボールがきて、直接ヘディングできなかったり、シュートやクリアができなかったりする場面で有効な蹴り方と言えます。
ただし、難易度が高いことよりも失敗した時には、頭を地面に打ったり、背中から落ちて息ができなくなったり、首を痛めたりする恐れがあるので、度胸や蹴る前の成功イメージがより必要になるかと思います。
ラボーナ
足を交差させて軸足の外側にあるボールを軸足の後ろから蹴る蹴り方がラボーナです。
右利きの選手の左足側にボールがある時に左足で蹴れない(または蹴る気がない)場合に右足で蹴る有効な蹴り方です。
ただし、この蹴り方も難易度は高いので何度も練習が必要です。
まとめ
サッカーには様々な蹴り方の名前があります。
蹴り方の名前がついている数ほど、使う場面や優れている点が違います。
優れた選手であるほど、サッカーの試合の中で様々な蹴り方を使い分けることができます。
上手くなる秘訣は、練習あるのみです。
難易度が高い蹴り方であっても練習すれば誰でもできるようになります。
是非、様々な蹴り方の精度を高めるために何度でもチャレンジしてみてください。
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