「サッカーのオフサイドってなんですか!?」
今回は、こんなお悩みを持たれているサッカー未経験者の方向けにオフサイドの基本を教えたいと思います。
この記事を読んでもらえば簡単に最低限のオフサイドの知識が得られると思います。
こんにちは。debuyaです。
少年サッカーの現場でよく耳にするのが、お母様方の「オフサイドってなんですか!?」という質問です。
私はサッカー経験者なので当然知ってますが、確かにサッカー未経験者の方であればオフサイドを理解するのって難しいんですよね。
あとはオフサイドの説明を上手く伝えている方も割と少ない印象があります。
そこで今回は、サッカー経験者ではない方向けに少年サッカーの指導者である私が、サッカーのオフサイドの基本を簡単にわかりやすく教えたいと思います。
余談ですが、厳密なオフサイドのルールは毎年リニューアルしています。
プロサッカーなどで多く見られるような複雑なプレーに関してのオフサイドかオフサイドではないかは、サッカー未経験者には難しいと思いますので、あくまで今回は基本中の基本を理解してもらいたいと思います。
サッカーのオフサイドってズバリなんだ!?
サッカーのオフサイドは、「反則」になります。
「反則」と聞くと選手が足を引っ掛けたとか手で相手を押したという暴力的なイメージがあるかもしれませんが、オフサイドもサッカーの中では立派な反則です。
まず、そもそも「なぜオフサイドという反則が必要なのか!?」という所を理解してもらった方が、オフサイドに関しての理解が早いかと思います。
例えば、下の図のように赤のチームの攻めだろうが守りだろうが、四角で囲った選手が試合中ずっと相手ゴール周辺で待っていたらどうなるでしょうか!?
・青チームが四角で囲った選手をほったらかしていると失点するリスクが高くなる
・失点しないために青の選手は、四角で囲った選手をマークしないといけなくなる
・ボールが赤チームの陣地にあると四角で囲った選手もマークしている青の選手もプレーに関与できなくなる
サッカーがサッカーらしくあるために、こういうデメリットが生まれてしまいます。
サッカーはフィールドプレイヤーの10人、少年サッカーの場合7人がプレーに関与することに意味があります。
ディフェンスは味方に任せて1人だけ点を取るために相手ゴール近くで待っているとなると、単なるボールの蹴り合いになってしまい、サッカー本来のパスをつなぐ、ドリブルで相手をかわす、などの醍醐味が無くなってしまいます。
そうならないために「オフサイド」という反則があります。
「相手ゴール前で相手選手がいないところでずっと待ってゴールを楽に入れちゃおうというズルはダメですよ!」というのがオフサイドという反則です。
そのため、言葉で表すと
「相手フィールド選手よりも前でボールをもらってゴールキーパーと1対1になるのは反則です。」
というのがオフサイドになります。
「え!?、でも相手よりも前でボールを受けたりしてますよね!?」
「オフサイドになったりオフサイドにならなかったりしてますよね!?」
という声もあると思います。
オフサイドのルールとして、相手選手よりも前でボールをもらってゴールキーパーと1対1は反則です。という言葉に「味方がボールを離した時に」という言葉が付け加えられます。
「味方がボールを離した時に相手選手よりも前でボールをもらってゴールキーパーと1対1になるのは反則です。」
が正しいオフサイドの解釈になります。
なので下の図の四角で囲った選手がボールを蹴った(ボールを離した)瞬間に丸で囲った選手がどこにいるかでオフサイドかオフサイドではないかが変わります。
仮に下の図のように四角で囲った選手がボールを蹴った瞬間に相手よりも前にいた時には、前述し続けているオフサイドになります。
下の図のように四角で囲った選手がボールを蹴った瞬間に相手の最終ラインと同じラインにいた時には、オフサイドにはなりません。
そのためパスを受ける側は、味方がボールを蹴った瞬間に相手の最終ラインと同じラインになるように上手く走り込んで相手の裏に抜けるという技術を駆使してゴールに迫ろうとします。
「あれ!?今のオフサイドじゃないの!?」
というシーンは、ボールを蹴った瞬間に相手ディフェンスラインと同じラインにいるように上手く走り込んでいる選手です。
では、ここでよくある問題です。
下の図のように味方が蹴った瞬間は丸の位置にいて、矢印の方向に下がり、ボールを受けた瞬間は相手よりも後ろでボールを受けました。
さて、オフサイドでしょうか!?オフサイドではないでしょうか!?
こたえはオフサイドです。
「味方がボールを離した時に相手選手よりも前でボールをもらってゴールキーパーと1対1になるのは反則です。」
なので、後で戻ったとしてもボールを蹴った瞬間にオフサイドポジションにいる場合は、オフサイドになります。
冒頭でも言いましたが、より複雑な場面に関しては、混乱させる原因になるので今回は割愛させて頂きます。
オフサイドが適用されない場面
オフサイドには適用されないプレーもあります。
それが大きく分けて以下の3つになります。
・スローイン
・ゴールキック
・コーナーキック
そのためゴールキックの時に相手ペナルティーエリア付近でパスを待っていても全然オッケーになります。
しかし現実は
・ゴールキックで相手ゴール近くまで蹴るのはほぼムリ
・ゴールキックを蹴って味方が触って相手ペナルティーエリア付近で待っている味方がパスを受ければオフサイドになる
という点から現実的ではありませんし、何よりも選手の成長のためにならないので、どのチームもそんなプレーはさせていません。
また、上記の3つのプレー以外でもオフサイドが適用されない代表的なプレーを2つだけ紹介しておきます。
・相手のパスやクリアボールを奪った時はオフサイドにならない
たとえ選手がオフサイドポジションにいたとしても相手のパスをカットした時はオフサイドにはなりません。
例えば相手DFがGKにバックパスしたボールをオフサイドポジションにいた選手が途中でパスカットしてもオフサイドにはなりません。
・ボールを持った選手よりも後方でパスを受けた時
これは言葉ではちょっと表現が難しいのですが、例えばボールを持った選手が相手を抜いて前方に相手フィールド選手がいなくなったとします。
その場面にもうひとり別の味方の選手が走り込んできたとします。
その走り込んできた味方の選手がオフサイドポジションであってもボールを持った選手よりも後方でパスを受けた場合にはオフサイドにはなりません。
オフサイドにならずに相手フィールドプレイヤーよりも前でボールを持った選手がいる場合には、オフサイドラインが相手フィールドプレイヤーではなく、ボールを持った選手がオフサイドラインになるというのがひとつポイントになります。
そのためボールを持った選手がボールを離した瞬間に味方の選手が後ろにいるのであればオフサイドにはなりません。
オフサイドが分かれば、よりサッカーを楽しめます
以上がサッカー未経験者さん向けに教える最低限のオフサイドになります。
より詳しくオフサイドに関して知りたい方はJリーグ公式チャンネルさんで出されている動画がありますのでこちらを参考にしてみてください。
引用元:YouTube Jリーグ公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=KxjIG0VJpns
引用元:YouTube Jリーグ公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=cBoomD1YFZI
引用元:YouTube Jリーグ公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=jgaLRan4Qkg
サッカー未経験者さんがサッカーって難しいから取っ掛かりにくいという最大の理由がオフサイドの理解だと思います。
そのためオフサイドさえ理解してしまえば子ども達のサッカーを観戦、応援していても苦痛にはならないはずです。
子どもが努力しているサッカーを親御さんがより理解してあげるためにオフサイドルールは最低限理解できるようにしておきましょう。