「オフザボールってなんですか!?」
今回は、こんな疑問を持たれているサッカー未経験の親御さん向けにオフザボールについてご紹介したいと思います。
我が子のためにオフザボールの動きを良くするためのトレーニングも紹介します。
こんにちは。debuyaです。
少年サッカーの現場などで指導者から「オフザボール」というフレーズが出る事があるかと思います。
フレーズは良く聞くけど、意味が全く分からないというサッカー未経験者の方は数多くいらっしゃると思います。
そんな疑問をこちらの記事で解決できれば良いなと思います。
サッカーのオフザボールとは!?
サッカーで言われるオフザボールとは、一言で言うとボールを持っていない状態の事を指します。
サッカーは、11人対11人(少年の場合8人対8人)のゲームをしますが、ボールは1つしかないので、ゲームに出場しているほとんどの選手がボールを触っていない状態になります。
11人制の場合は、相手もいれて21人、8人制の場合は、15人がボールを持っていない状態になります。
そのため、ボールを持っていない選手が、いかに効果的な動きをするか!?がサッカーにおいて重要な部分になります。
オフザボールの効果ってどれくらいあるの!?
オフザボールというボールを持っていない選手の動きによって、どれくらい効果があるのでしょうか!?
結論から言うと絶大な効果があり、オフザボールの動きが良くならないと試合に勝てる事はできません。
例えば、オフェンスが2人、対するディフェンスが1人の局面。
オフェンスの1人がボールを持っていたとします。
オフェンスのボールを持っていない選手が、どこでボールを受けてあげるのか!?どこにサポートをしてあげるのか!?によって局面は大きく変わります。
ボールを持っている選手よりも後方でボールを受けるようにサポートすれば相手にボールを取られるリスクは下がりますが、相手ゴールまでボールを運ぶことは時間が掛かります。
ボールを持っている選手よりも前方でボールを受けるようにサポートすれば相手にボールを取られるリスクは上がりますが、相手ゴールまでボールを運ぶ事ができるようになります。
また、相手の裏側でボールを受けるようにサポートすれば、相手のディフェンスを無効化して相手ゴールに容易に運べる状況を作り出す事ができます。
ボールを持っていない選手の動き方によってリスクを軽減するのか!?チャンスを取るのか!?試合全体の流れがボールを持っていない選手によって変わります。
ディフェンスの場合でも同じです。
ディフェンスの時は、味方の選手は誰もボールを持っていませんが、ボールを持っていない味方の連動したポジショニングによって相手のオフェンスを上手く防げるかどうかが変わってきます。
オフザボールの動き方は、いくつか種類がある!?
ダイアゴナルラン、プルアウェイなどオフザボールの動き方には、いくつか名称が付いています。
理由は、一言で理解するためです。
「今の場面、〇〇の裏を取るために相手のペナルティエリアに向かって斜めに走ってボールを受けて・・・」と長い状況説明ではなく、「今のはダイアゴナルランが良かったね!?」の一言で解決する場合が多くあります。
サッカーは野球などと違い試合中に時計が止まる事はありませんし、ボールがピッチ外に出たとしてもその後の進行はスピーディーです。
サッカーのスピーディーさに合わせて選手に、より手短に、より効率良く理解させる事が必要になります。
状況ごとのサッカー専門の言葉を用いれば、指導者、選手が共通の「絵」を頭の中で描く事が可能になります。
サッカーのボールを持っていないあらゆる局面で、どんな動きをして、どこにサポートして、どう対応すればいいか!?を素早く状況判断して、素早く行動できる選手が優れた上手い選手だと言えるのではないでしょうか!?
オフザボールの練習方法は!?
オフザボールの練習方法は、「ズバリこれ!」というものはありません。
期待外れだったら申し訳ないのですが、サッカーでは様々な状況が生まれます。
それぞれの状況に応じて様々なオフザボールの動きが必要になるので1つの練習や1つの理解では、オフザボールの動きが上手くなるわけはありません。
しかし、個人的にオフザボールで、これは絶対に必要だとあえて言うのであれば「観る」、「状況判断」だと考えています。
特に状況判断するための基礎となる「観る」は、育成年代では鍛えなければいけない要素だと思います。
なので、「観る」を鍛えるトレーニングとオフザボールの動きを鍛えるトレーニングを紹介したいと思います。
観るを鍛えるトレーニング
5対1 おにごっこ
・4角にマーカーを設置
・おにはマーカー上の人はタッチできない
・誰がタッチされたではなく、外側の5人が協力しておににタッチされないようにするのが目的
・おにや味方の状況を観るのが最大のテーマ
オフザボールの動きを鍛えるトレーニング
1対1+1対1+フリーマン4
・4角に作ったピッチの各ラインにフリーマンがボールを持って配置
・中は1対1が2組の状態でスタート
・中のオフェンスは、フリーマンからボールを受けて返す
・中のオフェンスは、どのフリーマンからボールを受けても良い
・ボールを受ける際のスピードの変化や角度の変化などを付けてうまくマークを外す事がポイント
・また2組同時に行うことによってもう片方のオフェンスの状態を観る、逆サイドからボールを受けるなどの状況判断もポイントになる
・慣れてくればボールを減らしてボールを受けた後にボールを持っていないフリーマンにパスを出すというアレンジも有効
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まとめ
サッカーのオフザボールの動き方には、いくつか種類があり、オフザボールの動きによってチームの強さが大きく変わってきます。
サッカーの試合は97〜98%がボールを触っていない状態だと言われています。
ボールを触っていない状態だからこそ、やらなければいけない事が多くあります。
その代表的なひとつがオフザボールの動きだと言えます。
そのためオフザボールの動きが巧い選手は、サッカーが巧い選手だと言えます。
子どもが巧くならない、チームが強くならないとお悩みの時こそ、ボールを持っていない選手の動きに注視して改善させる必要があるはずです。