こんにちは。debuyaです。
今回は、6/20に行ったトレーニングを紹介したいと思います。
この日は、晴れてはいたのですが、前日までの雨によってピッチ状態があまり良くありませんでした。
滑りやすく、こけたりなどして怪我をするのも嫌だったので、今回はシュートをテーマにしたトレーニングを主に行いました。
ライフキネティック
・トレーニング内容
センターラインに子ども達が立ってもらい、両サイドにラインを設置
①
両目をつぶってもらい、私の「ハイ」という合図で目を開けてもらう
私がどちらかの手を上げているので、その方向(左or右)を発声しながら、その方向にダッシュ
②
同じ事を行うが、今度は手を上げた方向を発声しながら逆の方向にダッシュ
③
目を開けた状態からスタート
私が4色のマーカーのどれか2色を持って片方の手を上げて、片方の手を下げる
「ハイ」と言えば高く上げた方の手に持った色を発声しながら高く上げた方にダッシュ
「ロー」と言えば下げた方の手に持った色を発声しながら下げた方にダッシュ
④
同じく2色のマーカーを使って同じ事を行うが、今度は逆の方向にダッシュする
・子ども達に伝えたポイント
間違えても良いから頭で素早く考えて、素早く行動すること
・トレーニング成果
楽しくやっていた
・今後の課題
低学年(年長さん)には、少し難しすぎるかもしれない
・寸評
最近は、あまり聞かなくなりましたが、ウォーミングアップを兼ねてライフキネティックをしました。
ライフキネティックとは、俗に言う「脳トレ」です。
最も多いライフキネティックは、2つの異なる動作を同時に行うトレーニングです。
例えばリフティングをしながら手を前後に叩いてみたり、リフティングをしながら掛け算をしてみたり、足でドリブルしながら手でバスケのドリブルをしてみたり、パスをしながら手でお手玉をしたりなど工夫次第でいろんな応用ができます。
サッカー選手として足下の技術を鍛えながら異なる動作を行う事で脳も鍛えれるという一時期流行ったトレーニングと言えます。
現在は、流行ってはいませんが、子ども達の脳トレには非常に良いと私は考えているので、ちょこちょこと行っています。
シュートフォーム作り
・トレーニング内容
①
片足でフラフラせずに立つ
②
小さくステップを踏んで片足立ち
③
大きく踏み込んで片足立ち
④
シュートスイングをして片足立ち
・子ども達に伝えたポイント
フラフラしない
連続で行った時にバランスを崩さずに片足立ちをしっかりと維持する
・トレーニング成果
体幹の弱さが分かった
・今後の課題
片足でもフラフラしない体幹、バランス作りが必要
・寸評
本日のテーマはシュートですが、まずシュートを打つ前に、ボールを蹴る前に蹴る動作がしっかりとできるかのチェックも含めて、このトレーニングを行いました。
私の考えでは、サッカーはあらゆる局面で片足立ちの状態になります。
シュートやパスなど「蹴る」という動作をする時は、必ず片足立ちになります。
という事は、片足立ちでフラフラしてしまうと強いシュート、強いパス、正確なシュートやパスが蹴れないという事になります。
なので、実際にボールを蹴る前に子ども達がどれだけ体幹があり、どれだけバランスが取れるのかチャックの意味も含めてトレーニングしてもらいました。
結論から言うとほぼ全員フラフラしてました。笑
片足立ちがフラフラする子でも強くボールを蹴れる子は実際います。
しかし、子ども達の基礎的な運動能力という点で言えばフラフラしないに越した事はないので、子ども達にはもうちょっと真剣に取り組んで欲しかったなというのが本音ではあります。
シュート
・トレーニング内容
①
私がゴール前から転がしたボールをシュート
②
バウンドさせたボールをコントロールしてシュート
・子ども達に伝えたポイント
失敗しても良いから力一杯蹴る
バウンドしたボールをコントロールする時はボールの正面に体をもっていく
・トレーニング成果
以前よりも強いシュートを打てる子がでてきた
・今後の課題
利き足と逆の足でもストレスなくシュートが打てるようになるのが理想
・寸評
シュートに関しては、もっともシンプルなトレーニングをしました。
現在、2年生以下の子ども達を担当しているので試合のシチュエーションもへったくれもないので、まずは「強いシュートを打つ」という事を意識してもらいました。
まず、すべてのシュートで言える事ですが、利き足ではない方のシュートはかなり苦戦していました。
上手くボールを蹴れない、シュートが弱い、悪いパターンは逆の足が出ない(頭の中で整理できていない)というのもありました。
日頃から体を使った遊びをしていないとか慣れたことしかしていないなど、生活環境によって左足で蹴るという運動のイメージが沸きにくいのだろうなと想像しました。
上手くボールを蹴る、強くボールを蹴るという要素は、一言で言ってしまえば「運動神経」になってしまうと思うので、シュート練習やサッカーのトレーニングというよりも様々な体の動かし方をまず習得させることが重要だなと感じました。
また、バウンドしたボールをコントロールしてシュートというトレーニングでは、足を上げてコントロールできませんという子が最初は多数いました。
これは、サッカー下手な子あるあるだと思います。
なので、ひとつだけ覚えて欲しい重要なポイントとして「ボールの正面に体をもっていくという指摘をしました。
ボールの正面にポジショニングできれば子ども達は子ども達なりになんとかコントロールできるものです。
今の段階では、トラップの仕方など細かい部分は何も話していません。
ただ、想定内でしたが、ボールの正面という表現を最初は理解できない子も何人かいました。
ボールが斜めにバウンドしてくるのに体の位置や向きはゴールの方を向いているという子がちょこちょこいました。
何度かやりながら、「ボールの正面ってどこだ!?」というQ&Aを繰り返せば、ほとんどの子が理解してくれました。
私は、この点も才能やセンスという言葉では片付けれないと思っています。
日頃からのトレーニングの反復や運動能力を上げる事によって成長の度合いは変わってくると考えています。
今年中には、コントロールからスムーズにシュートまで持っていけるような動きになってくれれば良いなと感じました。
最後はゲームをして終わりました。
ゲームの中でも常にシュートを意識して強いシュートを打てるように、バウンドの処理が上手くできるように、先週から言っているボールホルダーに対してすぐにボールを取りに行く、などを意識してゲームをしてもらいました。
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全体を通してのまとめ
以前から言っている事ですが、サッカーが巧いという基本的な部分は「運動神経」です。
サッカーに特化したトレーニングをしてサッカーだけ巧くするのではなく、あらゆる運動で通用するような基礎的な運動神経を養っていく事が重要だと考えます。
例えば、今回のシュートでのトレーニングなどで「全力で蹴ってね!!」と声を掛けたとしても子ども達は、巧くシュートを決めようと思って無意識に力をセーブしてシュートを打とうとします。
私が今回、シュートをテーマにしたのは巧くシュートを決めて欲しいという部分ではなく、全力で蹴ったとしてもストレスなくボールを蹴れるようになるという運動神経の部分を鍛えたいと思ってシュートをテーマにしました。
「全力でボールを蹴る事ができない」と「全力でボールを蹴る事ができるけど、蹴らない」では、同じ全力ではないでも意味は大きく異なります。
低学年の子ども達には、全力で蹴るってこういう感覚なんだという感覚を理解して欲しいなと考えています。
2年生以下の子ども達には、サッカーやドリブルを巧くなってもらうのではなく、運動能力を上げる事がサッカー上達への近道だと私は考えています。
正解か不正解かは、数年後に結果として出てくるはずです。