「サッカーでアジリティがなぜ重要なのかわからない」
「アジリティを強化するトレーニング方法が知りたい」
今回は、こんな疑問を持たれている少年サッカーの指導経験が浅い指導者さん向けにお答えしていきます。
本記事の内容は
・アジリティとは
・少年サッカーだからこそアジリティ強化が必要な理由
・アジリティを強化するトレーニングを紹介
になります。
この記事を書いている私は、サッカーのC級ライセンスを所持して、少年サッカーの現場で約9年間ほどの指導実績を持っています。
アジリティとは
アジリティとは、日本語で言うと「敏捷性」になります。
敏捷性(アジリティ)とは、判断するスピードも含めた、加速や減速、方向転換などの素早さを指します。
なぜ、近年のサッカー界において、敏捷性(アジリティ)が重要だと唱えられているのでしょうか!?
サッカーは11人対11人(少年サッカーの場合は8人対8人)ですが、局面ごとに目をやれば1対1の争いになります。
相手よりも敏捷性が高い動きをして主導権を握ることによって、試合全体としての主導権を握ることにも繋がっていきます。
ボールを受ける、ドリブル、ディフェンス、カバー、パスカットなど、サッカーは加速、減速、方向転換が絶え間なく続くスポーツだと言えます。
なので、単純な移動速度ではなく、敏捷性=アジリティを鍛えることが、サッカーにおいては非常に重要な要素になります。
少年サッカーだからこそアジリティ強化が必要な理由
アジリティの強化は、どの世代においても強化したい要素です。
しかし、各世代の中でも小学生の時には、特に積極的に強化していきたいものです。
なぜなら、小学生の低学年から中学年ごろのゴールデンエイジ前のプレ・ゴールデンエイジ期間に子ども達の神経回路が形成されていくと言われているからです。
一昔前の子どもであれば、おにごっこや缶蹴り、ドッジボールなど遊びを通して運動神経が鍛えられていました。
しかし、現代の子ども達は、テレビゲームやカードゲームなどがメインの遊びで運動系の遊びをする機会が激減していると言えます。
将来的な運動神経に繋がる小学年代での運動は、サッカーにおいても非常に重要です。
また、神経回路を形成するためにサッカーばかりして、他の遊びやスポーツを全くしないということもおすすめできません。
サッカーが巧い=運動神経が良い という法則は切っても切れないものです。
小学年代では、サッカーバカを育成するのではなく、あらゆる運動神経を鍛えることが、将来的にサッカーの巧さに繋がっていきます。
そのため、小学年代の子ども達には、いろんな要素を取り入れた運動を積極的にさせてみてください。
小学年代は、筋力をつけるウエイトトレーニングには不向きですが、敏捷性を鍛えるアジリティトレーニングは積極的に取り入れたいものです。
アジリティを強化するトレーニングを紹介
アジリティを強化するトレーニングとして、まず真っ先に紹介したいのは、「おにごっこ」です。
理由としては、おにごっこ自体が加速、減速、方向転換が絶え間なく続くからです。
おにごっこは、相手の動きを観て、状況判断して逃げたり追いかけたりする必要があります。
また、場合によってはフェイントを入れてみたりすることも必要になります。
おにごっこは、まさにアジリティトレーニングそのものと言えます。
サッカーらしいアジリティトレーニングと言えば「ラダートレーニング」が代表的と言えます。
ラダートレーニングは単に形やスピードを速くするものではなく、素早く、丁寧に、軸を意識しておこなうことが重要な部分になります。
ラダートレーニングはアジリティを鍛えるトレーニングなので50m走ではなく、10m走を速くするトレーニングであることを理解してください。
YouTubeなどで「ラダートレーニングで足が速くなる」的なタイトルを付けているチャンネルもありますが、ラダートレーニングは50m走を速くするためにしているのではありません。
おそらく表現の違いかとは思いますが・・・。
総体的にアジリティを鍛える事によって50m走も速くなりました、という事はあり得ると思います。
ラダートレーニングの中でも有名なのが「タニラダー」になるかと思います。
引用元:YouTubeサカイク編集部
https://www.youtube.com/watch?v=uZDkiA2lLig
Jリーグで20年の指導実績をもつ谷真一郎コーチが監修したラダートレーニングです。
実は私自身もタニラダーを取り入れています。
理論を理解して継続的にトレーニングすれば、小学生には、絶大な効果があるかと思います。
参考にされたい方はリンクを貼り付けておきますので参考にしてみてください。
タニラダーアドバンスド シングルセット(サッカー版)DVDセット ラダートレーニング サッカー トレーニング
*上記リンクは楽天リンクです。
まとめ
小学年代の子ども達を指導している指導者の方であれば積極的にアジリティトレーニングに取り組んでほしいと思います。
アジリティを鍛えることがサッカーの上達に繋がってきます。
また、小学生であれば運動神経を鍛える最後のチャンスとも言えるので、是非とも様々なトレーニングを行って運動神経の改善や発達に繋げてみてください。