「サッカー用のシューズを選ぶ基準がわからない」
今回は、こんな疑問をお答えしていきます。
本記事の内容は
・ジュニアサッカー用のシューズの選び方をまとめました
・ジュニアサッカー用のシューズを選ぶ時に気を付ける3つのポイント
・サッカーシューズの種類を紹介します
・サッカーの競技規則で定められるシューズとは!?
になります。
この記事を書いている私は、サッカーのC級ライセンスを所持して、少年サッカーの現場で約9年間ほどの指導実績を持っています。
ジュニアサッカー用のシューズの選び方をまとめました
ジュニア世代、特に2年生以下の低学年の子どもがサッカーシューズを選ぶ時はデザインよりもサイズや履き心地を重視する必要性があります。
なぜなら低学年の子どもは、体が発達する途中段階だからです。
自分の足にフィットするサッカーシューズを選んであげないと足に負担を掛けてしまい、成長の妨げになってしまいます。
実は、私自身も子どもの頃にちゃんとしたシューズを買ってもらえず、きつめのシューズをずっと使っていた結果、足の指が常に曲がった状態になってしまいました。
幸い運動に支障はないと個人的には思っていますが、あまり褒められたものではありません。
よくあるケースが、子どもが成長して、すぐに足が大きくなることを見越して大きめのサッカーシューズを買われるケースが多々あります。
実は、サッカーをすることにおいては、この例もあまり良くありません。
理由としては、ボールをちゃんと蹴れないという問題があるからです。
サッカーは、上手くなればなるほどインステップキック(足の甲でボールを蹴るキック)を多用します。
その際に靴が大きいとボールの芯を蹴る事ができず、地面を蹴ってしまったり、変なフォームでボールを蹴るなどの問題が生まれます。
地面を蹴ってしまうことは足首を痛める原因に繋がりますし、変なフォームでボールを蹴る事を続けているとボールは蹴れないし、変なクセもついてしまい良い事が全くありません。
サッカーは手で行うスポーツではなく、足でボールを蹴るスポーツなのでシューズがフィットしているという事は非常に重要な要素になります。
また、サッカーシューズに限らないことかもしれませんが、足のサイズが仮に22㎝だったとしてもシューズメーカーやシューズの種類によって幅や高さは全然違います。
よく、22㎝のサイズでつま先とかかとがジャストフィットなものを選んだけど足の幅が合わず、きついまま使っているとか、足の甲の高さが合わずきついといったケースもよく目にします。
自分の好みのデザインやメーカーがあって、そのサッカーシューズを履きたいという気持ちは理解できます。
しかし、低学年の成長段階の子どもには、きつくない足にフィットするサッカーシューズを選んであげることを第一に考えてあげてください。
足にフィットするサッカーシューズを選ぶ前提でお好みのデザインのサッカーシューズを選べば良いかと思います。
ジュニアサッカー用のシューズを選ぶ時に気を付ける3つのポイント
それでは、サッカーシューズを選ぶ際のちょっとしたポイントを紹介します。
サッカーソックスを着用して試着する
サッカーでは、サッカー専用のソックスがあります。
サッカー用のソックスは、足の保護のため、すねあてを入れるために、通常のソックスよりも厚手に作られています。
そのため、お店にサッカーシューズを買いに行って通常のソックスを履いた状態でフィットしたサッカーシューズを選んで買ってみたけど、サッカーソックスを着用してサッカーシューズを履いたらきつかったというケースもでてきます。
サッカーシューズを試着する時は、サッカーソックスを着用した状態で試着してみてください。
左右両方を試着する
足の大きさは、実は左右違います。
これは、利き腕とそうではない方があるのと同じで人間の体は左右対象ではありません。
そのため、左足だけ試着してフィットしていたから購入して、右足も履いてみたら右足はきつかったというケースもあります。
サッカーシューズを試着する時は左右両方を試着するようにしましょう。
靴が曲がるポイントをチェックする
サッカーシューズは運動中でも足にフィットしていないといけません。
足の構造上、走っている時に曲がるのは指の付け根の部分です。
この付け根の部分が支点になって曲がるシューズかどうかをチェックするようにしましょう。
言い方は、多少乱暴かもしれませんが、安くてどこのメーカーか分からないようなサッカーシューズだと上手く曲がってくれません。
シューズを実際に手で曲げた時にどの部分が曲がるのかをチェックしましょう。
サッカーシューズの種類を紹介します
サッカー用のシューズには、「トレーニングシューズ」と呼ばれるものと「スパイク」と呼ばれるものがあります。(フットサルなど体育館や室内でサッカーをする場合には、他に室内用のサッカーシューズがあります。)
なぜ、サッカーという1つの競技でトレーニングシューズとスパイクの2種類もあるのかというと「使う目的」が違うからです。
一言で言うとトレーニングシューズはトレーニングをするためのシューズ、スパイクは試合で使うためのシューズと言えます。
ただし、これは一般論であって「必ずこうじゃないといけない」というものではありません。
高学年の子どもにもなれば試合では、ほぼ100%の子どもがスパイクを履いて試合をします。
スパイクは、芝や土のグラウンドでも滑りにくく、本来の実力を発揮しやすいというメリットがある一方、足への負担が大きいというデメリットもあります。
その一方でトレーニングシューズは、足への負担が少ないというメリットがあります。
低学年の子どもで足などが成長しきっていない子どもは、試合でもトレーニングでもトレーニングシューズで十分です。
私がサッカーを教えている子ども達も低学年の子ども達は、ほぼ100%トレーニングシューズを履いて試合やトレーニングをしています。
スパイクは、3年生以上になってから購入すれば良いかと思います。
ちなみに、サッカー用のスパイクとは、足裏の部分に「スタッド」と呼ばれる突起物があるものを指します。(人によってはポイントとも言います)
トレーニングシューズとは、通常の靴よりも足裏の部分が細かいボコボコが付いたものを指します。
サッカーの競技規則で定められるシューズとは!?
国際サッカー評議会(IFAB)によって制定され、日本サッカー協会(JFA)によって日本語に翻訳および解説されている競技規則では、競技者(選手)が身につけなければならない基本的な用具の中では、「靴」という表記しかされていません。
つまり、靴を履いていればサッカーの試合には出場できるということになります。
ただし、各大会の規則や試合会場の規則などによってスパイクの取り替え式はダメなどの規則があったりはします。
少年サッカーの公式戦の場合、試合前にメンバーチェックを行い、その時にすねあてのチェックやスパイクの裏のチェックなどをします。
競技規則は靴と表記されているのに、なぜスパイクの裏をチェックする必要があるのかというとスパイクの破損や危険性などをチェックするためです。
スパイクが取り替え式じゃないことやスパイクの金属部分がむき出しになっていないか!?、靴が破れていないか!?など安全面のチェックが主な理由になります。
よく、スパイクを履いているか履いていないかをチェックしていると思われている方がいますが、これは間違いです。
まとめ
体が発達しきっていない低学年の子どもには、できるだけ足にフィットするサッカーシューズを選んであげてください。
子どもが怪我をしないために、サッカーが上手くなるためにサッカーシューズ選びは、実はすごく重要です。
子どもにフィットするサッカーシューズを選んであげて、子どもの成長の手助けを是非、親御さんがしてあげてください。
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