こんにちは。debuyaです。
今回は、8/8に行ったトレーニングマッチについてご紹介したいと思います。
今回のトレーニングマッチは、ウチのチームとAチーム、Bチームの3チームでのトレーニングマッチでした。
Aチーム、Bチームの参加人数が7人と8人だったので全員出場のために7人制(FP6人+GK1人)で行いました。
試合時間は10分1本の総当たりを3回繰り返しました。
ウチは人数が多かったので2年生チームと1年生チームで2つに分けて交互に出場させました。
(余談ですが、全員均等に出場してフォーメーションは決めず、GKはやりたい子を中心に全試合、違う子にしてもらいました。)
前回のトレーニングマッチでは、ボールを奪うという意識は、ほぼ全員が意識して取り組んでいました。
ただ、オフェンスに関しては課題が多々あったのも事実です。
なので、子ども達にはドリブルなどボールを持った時にボールばっかりを観ない。
失敗しても良いから周りを観れるように努力する事をテーマとして試合をしてもらいました。
結論から言うと、何人かはボールを持ちながら周りを観るという事ができる場面もありましたが、多くの子が、やはり全然できませんでした。
理由はいくつか考えられます。
・足元の技術が未熟すぎて周りを観る余裕が生まれない
・周りを観る事によるメリットが理解できていない
・変なこだわりから周りを観ようと努力しない
・いつ、どこを観れば良いのか分かっていない
などが考えられます。
私はサッカー指導の達人ではありません。
これらの課題をいきなり改善する事は不可能です。
私以上に子ども達は、多くの事をいきなり改善はできません。
なので、時間を掛けて本当に一つずつ、ちょっとずつ改善させていく必要があります。
周りを観る習慣を先に身に付けさせてから足元を鍛えていくのか!?
または、足元の技術を向上させてから周りを観る習慣を身に付けさせるのか!?
どちらを先にトレーニングしていくのか!?に関しては正解はないと私は考えています。
指導者が100人いれば100人の違う回答がでてくるかと思います。
私は、多くの指導者がいれば、多くの意見がある、それで良いと思っています。
ただ、一つ思う事は、何の課題から取り組んでも良いけど、着実にひとつずつ改善させていかなければいけないという部分は考えています。
足元の技術を向上させたいと思うのであれば、まずは足元の技術が向上するまで集中的にトレーニングするべきです。
逆に周りを観る事を習慣づかせたいのであれば、周りを観る事にフォーカスしたトレーニングをするべきです。
現在のチームが始動してからトレーニングの時には、常にボールばかり観ない事を言い続けてきました。
実際は、ボールばかり観ないという理屈は子ども達にも意識付けは出来てきていますが、実際の試合になるとボールばかり観てしまうというのが現実です。
なので、今後のトレーニングでは、足元の技術を向上させる事に、これまで以上にフォーカスしていこうかと考えています。
もちろん周りを観る、ボールばかり観ないという声掛けは常にし続けていくつもりです。
では、試合結果と内容について紹介していこうと思います。
トレーニングマッチ 第1試合
・対戦相手 Aチーム
・ウチのチームは2年生が出場
・結果 0-1 負け
・子ども達に与えたテーマ
失敗してもいいからボールを持った時に周りを観る事
・試合内容
ボールを奪いにいく意識が前回よりも薄れていた
・課題
新たなテーマを与えた時に前回まで出来ていた事を忘れてしまう
・寸評
試合前のミーティングで子ども達に前回伝えた事を覚えているかの再確認をしました。
サッカーの目的は!?
勝つためにどうしなきゃいけない!?
点を決めるためにどうしなきゃいけない!?
このサッカーの本質の部分は、子ども達の頭の中にも残っていたのでほっと一安心でした。
それを踏まえて、新たなテーマとしてボールを持った時にボールばっかり観ない、周りを観るようにするというテーマを与えました。
試合の序盤は、色んな理由はありますが、相手にボールをゴール前まで運ばれるシーンが数多くありました。
その流れで序盤早々に失点しました。
相手にゴール前まで運ばれるシーンが数多くあった理由は明白です。
ボールを奪いに行こうとしなかったからです。
試合中にまずはボールを奪わないと何も始まらないよ!という事を伝えると全員が必死にボールを奪いにいきました。
必死にボールを奪いにいくシーンは良いのですが、その事に必死になりすぎてボールばかり観ない、周りを観るという部分はほぼできていませんでした。
サッカーの技術的な問題と考える、判断する力の問題とどちらにも問題はあると思います。
技術で相手よりも劣っているから必死になってボールに食らいついていく。
必死に食らいついていくから考えたり、状況判断したりする余裕が生まれなくなる。
俗に言う「悪循環」というやつです。
だからといってどちらかを辞めたり、しなくなれば負けてしまうのがサッカーです。
結論としては、相手の方が現時点では1枚上手なんだと思います。
ただ、試合全体としてはウチが主導権を握っている時間帯も多くあったので、これからの成長を促していきたいと思います。
トレーニングマッチ 第2試合
・対戦相手 Bチーム
・ウチのチームは1年生、年長さんが出場
・結果 3-1 勝ち
・子ども達に与えたテーマ
失敗してもいいからボールを持った時に周りを観る事
・試合内容
積極的に相手からボールを奪って主導権を握っていた
・課題
瞬間的に周りが観えても、その後に何をすれば良いのかプレーに反映されていなかった
・寸評
試合前のミーティングは2年生と同じ場所で話をしていたのでテーマなども同様です。
悪い言い方かもしれませんが、現在の1年生の子ども達の方が巧い子が数多くいます。
そのため、テーマなどのチャレンジ精神や意識の高さなどは、1年生にしては良いレベルのチームだと言えます。
目の前で2年生達が試合をしていた事もあり、ボールを積極的に奪いにいく姿が数多く見受けられました。
周りを観るという部分も何人かの子ども達が瞬間瞬間でチャレンジしていましたが、その後にパスが出せないとか簡単にボールを失ってしまうなどのシーンも多く見受けられました。
得点シーンに顕著に現れています。
得点シーンは、ドリブルで突破して決めるか、高い位置で相手からボールを奪ってすぐにシュートを決める。
失点シーンは低い位置でボールを失ってそのまま決められるという低学年あるあるな得点シーンばかりでした。
現時点では、それが悪いとは思いません。
これから時間を掛けて改善させていければ良いなと思います。
トレーニングマッチ 第3試合
・対戦相手 Aチーム
・ウチのチームは1年生、年長さんが出場
・結果 2-2 引き分け
・子ども達に与えたテーマ
失敗してもいいからボールを持った時に周りを観る事
パスをするならどこを最優先で狙うべきなのか!?
・試合内容
全体的に主導権を握って相手ゴールに迫れていた
・課題
自陣ゴール前でボールを失う
・寸評
2試合目まで終了した時点で空き時間ができたので全員で再度ミーティングをしました。
2試合目に1年生がパスを要求する位置がピッチのサイドばかりでボールを要求していたので、子ども達に再度考えてもらいました。
サッカーでゴールするためには、相手ゴール近くまでボールを運ばなければいけない。
じゃあ、相手ゴール近くでボールを受ける事とサイドでボールを受ける事は、どちらか価値があるんだろうか!?と。
子ども達は全員相手ゴール近くでボールを受けた方が良いと答えました。
なのでサッカーには考える優先順位があるんだよと伝えました。
相手の裏や相手のゴール近くでボールを受ける事が最も価値がある。
だけど、相手もいて簡単にはボールを運ばせてくれない。
だから、サイドが空くんだよ!と。
最初からサイドのスペースを狙うのではなく、まず最初は相手の裏や相手のゴールにできるだけ近い位置でボールを受けれる事を考えよう!と伝えました。
例えばゴールキックは分かりやすいよね!
近くの選手になんとなくパスするのも大切だけど、思いっきり蹴ってみて相手のゴール近くの選手にパスを出せるのであれば出してみる事もすごく大切な事だと。
だから失敗しても良いからゴールキックは自分の中での思いっきりボールを蹴ってみよう!と伝えました。
2年生が負けた相手でも怯まずに積極的にプレーしている1年生の姿が非常に良かったと思います。
2失点の失点シーンは、どちらも同じ子が自陣ゴール前でボールを持っていて相手にボールを奪われてそのままシュートを打たれて決められました。
もちろん怒りません。
なぜならボールを失った本人が誰よりも理解しているからです。
試合中に本人に問いかけだけはしました。
「その位置でボールを失ったらそうなるよな!?だからドリブルばっかりしてボールしか観てないのはダメなんだよな!?」
その子が理解している目つきで頷いたのが見れたので、それ以上何も言っていません。
その後は子どもなりに考えてプレーしていました。
トレーニングマッチ 第4試合
・対戦相手 Bチーム
・ウチのチームは2年生が出場
・結果 2-0 勝ち
・子ども達に与えたテーマ
失敗してもいいからボールを持った時に周りを観る事
パスをするならどこを最優先で狙うべきなのか!?
・試合内容
全体的に主導権を握って相手ゴールに迫れていた
・課題
ボールばかり観てしまう
シュートがうまく蹴れていない
・寸評
2年生チームは1年生、年長さんチームと違いフィジカル面やサイズ面で優位性が必然的に生まれます。
そのため、周りを観た上でのパスなどが少なくても個人の力で相手ゴール前に迫っていくシーンが多く生まれます。
試合に勝ったとはいえボールばかり観てしまう、周りが観れないという部分は今後の大きな課題です。
その代わりに、どこでパスをもらうべきなのか!?といった動きの優先順位に関しては、1年生や年長さんよりも状況判断して動けていたと思います。
何度も相手ゴールに迫るシーンがありましたが、シュートが打てない、もう一歩ボールを運べるシーンで弱いシュートを打ってしまうなど、シュートシーンは課題が多く残りました。
トレーニングマッチ 第5試合
・対戦相手 Aチーム
・ウチのチームは2年生が出場
・結果 0-3 負け
・子ども達に与えたテーマ
失敗してもいいからボールを持った時に周りを観る事
パスをするならどこを最優先で狙うべきなのか!?
・試合内容
序盤に試合に対する意識が薄れていた
・課題
メンタルの部分か技術的な部分のどちらかを強化していかないといけない
・寸評
2年生チームの最終試合の3試合目は、大きな課題がでました。
・前の試合で勝ってほっとした
・3試合目で疲れてきたから誰かがやってくれるだろうとみんなが思った
・2試合目の出来が良かったので調子に乗った
などの理由から試合開始早々から相手にゴール前まで簡単にボールを運ばれ序盤に立て続けに3失点しました。
試合中に疲れてる時こそ頑張らないとサッカー選手じゃないよと声を掛けると挽回して良い内容を見せてくれました。
試合後に子ども達に誰かがやってくれるだろうと気持ちを緩めてたよね!?と問うと、素直に頷いていました。
誰かがやってくれるだろう!?自分は疲れたから楽したいな!と考えてたらこういう結果になるのは当たり前だよね!!
サッカーのスキルが未熟なんだったら気持ちで負けちゃダメ!頑張らなくても勝てるようになりたいのであればスキルを磨かないといけない!と子ども達に伝えました。
今後のトレーニングや試合でも調子に乗ったり、おちゃらける場面は出てくると思いますが、私が伝えたかった事は子ども達も理解しているはずです。
1、2試合ともに良い試合が出来ていたので3試合目の序盤は非常に勿体ない内容だったなと感じました。
トレーニングマッチ 第6試合
・対戦相手 Bチーム
・ウチのチームは1年生、年長さんが出場
・結果 5-0 勝ち
・子ども達に与えたテーマ
失敗してもいいからボールを持った時に周りを観る事
パスをするならどこを最優先で狙うべきなのか!?
・試合内容
全体的に主導権を握って相手ゴールに迫れていた
・課題
シュートがうまく蹴れていない
・寸評
2年生チーム同様にシュートが打てるシーンでちゃんとシュートが打てないというシーンが多々ありました。
結果的には5-0でしたが、局面ごとにシュートを打ってしっかりと決めていれば5点では収まらないくらいのチャンスがあったと思います。
この部分は今後の課題ですが、試合全体としては主導権を握って圧倒していたと思います。
今後に繋がる試合になったと思います。
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まとめ
今回の大きなテーマである、ボールを持った時に周りを観る、ボールばかり観ないという部分は今後の大きな課題と言えます。
また、シュートを打ちたい時に打てないという部分も新たな課題だと言えます。
全体を通して言える事は、運動神経が良い子は、自分で考えながら最善のプレーを自分なりに考えて表現できますし、運動神経が悪い子は、ボールに関与する事自体が難しくなります。
そのため、運動神経を向上させながら、ボールばかりを観てプレーしないという部分が今後の大きなテーマになってくると考えます。
時間はまだまだ多くあるので徐々に時間を掛けて一歩ずつ成長させていきたいなと改めて感じました。